マクロ


前述の通り日曜日は2種類のマクロレンズを持って生物園に出かけた。
新しいAF-Sの60mmF2.8G EDとAF200mmF4S EDである。
それぞれのレンズの特徴がわかって面白かった。

60mmF2.8の方は、ここのところ使う機会が多いが、非常に使いやすいレンズという印象を持っている。
とにかく軽くて振り回しやすく、ホイホイと気楽に写せる(笑)
標準レンズとして普通に使うことも出来るし、接写をすれば等倍まで寄れる。
ただしそこまでクローズアップにすると、被写体がレンズの直前にくるので、生きものの撮影ではちょっと厳しい。
夢中になって近付きすぎると、被写体に接触しかねない。
よほど人間に慣れた生きものでも、目前に迫ったレンズに顔を引きつらせる(笑)

一方以前より愛用している200mmF4の方は、同じく等倍まで寄れるが、その状態でも被写体からけっこう離れているので、虫などを驚かさないで済む。
昆虫の撮影にはこちらの方が向いているだろう。
ただし大きくて重いので、接写のように無理な体勢で長時間粘る撮影はかなり辛い。
暗くて焦点距離が長いので手ブレしやすく、そういう意味では使いにくいレンズだが、うれしいことにD3の高感度の性能の良さがそれを補ってくれる。
今回もISO800や1600を多用した。
いずれにしても品質の高い写真を撮るには、一脚か三脚のような補助器具が必要だろうと思う。
レンズ付属の脚の部分が回転するので、縦位置への切り替えは非常に楽だ。

画質に関しては、2本のレンズに予想していたほどの差は感じなかった。
D3の画像補正も多少効いているのかもしれない。
ボケは60mmの方が柔らかく、焦点距離の違いもあるだろうが、新しい60mmの方が立体感の表現が巧みだ。
200mmは色のりが淡白なレンズという印象があるが、その点はピクチャーコントロールの影響も大きく、調整次第でいくらでも変化する。
今回感じたのは、アクティブな性格を持つD3が、接写において高い能力を発揮するということだった。

D3 + AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED
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