ランフラットタイヤ


現在発売されているBMWのほとんどの車はランフラットタイヤを履いている。
ランフラットタイヤというのは、サイドウォールを硬く作ってあり、パンクして空気圧がゼロになっても一定の速度で一定の距離走行できる、というタイヤだ。
BMWはこういう未来志向のものをいち早く取り入れるのが好きで、あっという間に全面的に採用してしまった。
早く飛びつきすぎるので、未完成なこともままあるのだが、他のメーカーとは違うところをアピールするのに役立っているのだろう。

このタイヤの利点として、安全性の向上はもちろんなのだが、スペアタイヤを積む必要がなくなるので、燃費が向上しトランクのスペースも広くなる、ということがあげられる。
実際スペアタイヤのあったスペースは、便利な床下小物入れになっている。

ところが悪い点もあるもので、まず現状では価格がかなり高いということ。
サイズにもよるがエミール(330)クラスの扁平タイヤになると、1本6万円とか5万円とかいわれる。
また当初はサイドウォールを硬くしているため乗り心地にも問題があった。
(これらの問題点はかなり改善されてきている)

我家のエミールは既に手放したが、後に残ったスタッドレスタイヤの付いたアルミホイールは次の車(サイズが共通)にも使用できる・・・と思っていた。
ところがそれが不可能なことが判明した。

まずランフラットタイヤ以外のタイヤは、(スペアを積めないので)もはや怖くて使用できない・・ということ。
ランフラットタイヤの車に普通のタイヤを付けると、万一のことを考えて不安になるという。
どうしてもの時は、やむなくパンク修理用の充填剤スプレーを持つしかない。

それではせめてアルミホイールだけでも・・と思ったのだが、ランフラットタイヤはパンクの際の空気圧センサーが必要なので、ホイールも専用であることがわかった。
パンクしても気付かずに走れてしまうので、検知する仕組みがないとかえって危険なのだ。

ようするに今までのタイヤはまったく使えないということだ(苦笑)

なお3シリーズでも高性能な車種の場合、マフラーが大きくなるので小物入れスペースが一部食われるという。
左右出しマフラーの場合はなおさらで、せっかくのスペースがほとんどなくなる可能性がある。
実は335はまだマフラーの形状がはっきりしない(写真を見ると両タイプがある)ので、その点了承しておいてほしいと言われている。

D2X + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di
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