酔生夢死浪人日記

 日々、思いついたさまざまなことを気ままに綴っていく

晩春の雑感~競馬、アベノミクス、橋下、規制委etc……

2013-05-21 23:46:46 | 戯れ言
 オークスではPOG指名馬レッドオーヴァルがブービー(17着)と惨敗を喫した。勝ったメイショウマンボは猛調教を積みながら10㌔増だったが、オーヴァルは対照的に桜花賞から8㌔減らしてレースに臨んだ。まだ、芯が入っていなかっということだろう。基礎体力をつけて秋華賞を目指してほしい。

 POGドラフト会議が目前に迫っている。今年は大きく出遅れ、戦略も戦術も定まらないまま、付け焼き刃の真っ最中だ。読書や映画に充てる時間を割いているので、ブログは当然、ネタ切れになる。今回は雑感をまとめて記すことにした。

 先週は勤め人時代の後輩たち、知人たちと相次いで旧交を温めた。聞き役に回っていた俺は、アベノミクス下の厳しい状況を実感する。経費削減の旗の下、陰湿ないじめが横行し、理不尽や不条理に抗議する社員もいない。「正しくキレたらリストラ」と友人のひとりは話していた。規模の大小、ステータスを問わず、企業の多くは良心とモラルを失くし、サル山以下に堕している。

 宴の流れでカラオケに興じ、自分の劣化に愕然とした。甲斐バンド、吉田拓郎、沢田研二といった十八番でさえまともに歌えない。音感とリズム感の低下は老いの証拠と言い訳したいが、下手なのは俺だけだ。同世代の友人が歌う「ハートに火をつけて」(ドアーズ)に聞き惚れたが、同曲でオルガンを弾いていたレイ・マンザレクの訃報がけさ届いた。一世を風靡したロッカーの死を心から悼みたい。

 ついでに、ロックの話題を。フジロックでヘッドライナーを務めるビョークの単独公演が決定した。会場は日本科学未来館でキャパ800人の3公演。プレミアムなライブだが、値段は何と2万2000円! ダ-ビーでPOG指名馬コディーノが勝てば抽選に参加しよう。俺が心待ちにしているのは同じくフジに出演するローカル・ネイティヴスの単独公演だが、スマッシュのHPに吉報はアップされていない。

 橋下大阪市長が日々、墓穴を掘っている。これまでは大阪府市の職員、弱腰のメディアに居丈高に振る舞えば事足りたが、今回の敵は巨大だ。女性、沖縄県民、アジア諸国、欧米各国、内外の政治家から「断固ノー」を突きつけられている。喧嘩の実力は強い相手と闘うことで試される。橋下氏は張り子の虎だったのかもしれない。

 みんなの党は維新との絶縁を宣言した。このままだと参院選は自民党圧勝だが、憲法を争点に闘えば波乱の目もある。国民が権力をチェックする現憲法、国民が国に奉仕する自民党の改正案……。いずれを選ぶか、国民に委ねればいい。そのためにも、リベラル側は魅力的な候補を複数擁立する必要があるが、具体的な話は聞こえてこない。

 仕事の関係で週1回、タクシーで帰宅する。運転手に最も嫌われている政治家は小泉元首相だ。「金正日総書記と約束した規制緩和のせいで、タクシーが街に溢れた」が彼らの言い分で、懐刀だった飯島内閣官房参与の訪朝についてもボロクソである。メディアは「北に利用された」と伝えるが、辺真一氏(コリア・レポート編集長)は「他国に気兼ねすることなく、独自の外交チャンネルを用いることは必要」とテレビでコメントした。安倍首相も翌日、似たような内容を国会で答弁していた。

 首相といえば、昭恵夫人のフェイスブックが炎上したという。韓流ミュージカル観賞を報告したからだ。不思議な話である。そもそも安倍首相が属する清和会は親韓派で、祖父の岸信介氏、父の晋太郎氏は韓国と強いパイプを誇っていた。首相と朴大統領は年も近いし、ファミリーも交流が深い。子供の頃から顔見知りだった可能性もある。

 カンヌ映画祭で「そして父になる」(是枝裕和監督)のスタッフ、キャストが上映後、10分間のスタンディングオベーションで称えられた。骨太という点で、俺が園子温監督とともに邦画2トップに挙げる是枝監督だが、最近は低迷気味だった。賞はともかく、同作が復活の狼煙になってくれれば幸いである。

 モウリーニョのレアル辞任が決まった。モウリーニョはモチベーターで、雑草チーム向きだ。選手でいえば、クリスティアーノ・ロナウドよりブルーカラー然としたルーニーと息が合いそうだ。チェルシー復帰は大歓迎だが、残念なことにファーガソンは引退してしまった。新旧の名将対決が見られないのは残念である。

 原子力規制委員会の「もんじゅ試運転準備中止命令」と「敦賀活断層報告」は当然といえる。<脱原発>は既に実現に向かっているが、柔軟な民間に比べ、政治は頑迷だ。福島の反省はどこへやら、原発を輸出アイテムの軸に据えようとしている。広瀬隆氏が繰り返し主張しているように、廃炉に向けたソフトランディング案を検討し、同時並行で新エネルギー導入に向けたプランを明確に提示すべき時機に来ている。

 恥ずかしくなるような取り留めない内容になってしまった。柳家小三治はさすがというべきか、枕だけを収録したCDが発売されている。今稿はまさに枕全集だが、残念ながら「読む価値なし」と自信を持って言える。
コメント
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