酔生夢死浪人日記

 日々、思いついたさまざまなことを気ままに綴っていく

欧州を席巻するプレミア勢の輝き

2009-03-15 00:41:31 | スポーツ
 メディアは相変わらず検察庁広報部として官製の情報を垂れ流しているが、「ニュースの深層」(朝日ニュースター)で小林良彰慶大教授が西松問題の本質を抉っていた。

 西松からの献金は灰色ながらも適法とした上で、小林教授は自民・民主両党に自浄作用を求めていた。政党支部への企業献金を認めた政治資金規正法は、小選挙区制を前提に成立した。20年前の<改革>は腐敗を温存し、選択肢を狭めることで今日の閉塞を生んだといえる。小林教授は規正法改正と選挙制度見直しこそ民主主義確立への火急の課題と強調していた。

 さて、本題。滅入るニュースが多いが、欧州チャンピオンズリーグ(CL)が最高の気晴らしになった。プレミアのビッグ4が揃ってベスト8進出と、俺にとってこの上ない展開になる。

 マンチェスターU(プレミア1位)VSインテル(セリアA1位)が最大の注目だった。インテルを率いる闘将モウリーニョは、かつてチェルシーでプレミア連覇を達成した。「俺がプレミアを変えた」と豪語する通り、就任1年目(04~05季)のチェルシーは、ジャムやグリーンデイのライブを彷彿とさせる“躍動サッカー”を提示した。

 テンポとスピードに攻守のバランスを加味したマンUのダイナモは、縦横無尽にピッチを駆け巡るルーニーだ。抜群の運動量で“フォア・ザ・チーム”を体現し、ロナウドの引き立て役を引き受けている。この試合でも、マンU1点リードの後半4分、ルーニーからの絶妙のクロスをロナウドがヘッドで突き刺した。

 セリエAで4連覇に向け独走するインテルだが、モウリーニョ効果は現れていない。解説の川勝良一氏は「結果にこだわるセリエAと、内容まで問われるプレミアとの差」と、リーグの志向の違いを理由に挙げていた。試合後に完敗を認めたモウリーニョを、ファーガソンの後継としてマンU監督に推す声もある。

 一押しのリバプールが、2ゲーム合計5―0とリーガ王者Rマドリードを圧倒した。衝撃的な内容に、セリエAとともにリーガも沈没かと思いきや、不調を脱したバルセロナがリヨンから5点を奪って勝ち抜いた。バルサの基調は“柔”だが、3トップ(メッシ、エトー、アンリ)の鋭い牙はプレミア勢にも脅威になるはずだ。

 俺は今、終わったばかりの頂上対決、マンU―リバプール戦の余韻に浸っている。アウエーのリバプールが4―1と爆勝し、プレミア逆転制覇に望みを繋いだ。毎度のことながら、リバプールの爆発力には驚かされる。疲労を感じさせないプレーの数々に、過酷なスケジュールで選手を育むプレミアの底力が窺えた。

 来週はWBCで日本中が大騒ぎになるだろう。同組に入るキューバとメキシコの直接対決を見たが、ともに大味なチームで、日本のスモールベースボールが足をすくうチャンスも十分だ。キューバに負け、韓国とメキシコに連勝して準決勝に進出するも、ベネズエラに負けて3位というのが俺の予想だ。競馬同様、的中の可能性は極めて低い。連敗してジ・エンドとなったら、プロ野球の人気低落に歯止めが掛からなくなる。





コメント (2)
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