…で、今はどうなっているかというと。
じつは、お仕事は一時OFFで、プライベートな〈翻訳モード〉。
アメリカの鳥類学者Alexander Skutch 先生の書いた本を
蟻がおせんべいをかじるようにちびちびと読んでいるところ。
しかし5日たってもまだ12ページめです。
全部で300ページ近くあるというのに。
スカッチ先生はとってもロマンチストなおじいさんで、
鳥が好きで可愛くてしょうがないという気持ちがあふれてて、
学術書でもどことなくほほえましいのですが、
なにしろ内容が外国の鳥のことばっかりなので、
日本語訳がほとんど出ないのです。
出ない、だろうなあ。
専門用語だらけの原書をがんばって読了したあとで
じょうずな訳書が出たらがっくりですよ。
特に英語ができるとか好きとかいうのではなくて、
(単語は覚えないし、喋るほうもぜんぜんだめ)
たぶん「文字」が好きなんでしょう。
お菓子やワインのラベルでも何でも、文字が並んでいて、
なんて書いてあるのかわからない、となると、
もう、気になって、読みたくてたまらないわけです。
ロシア語もアラビア語もハングルもルーン文字も
インダス文字もヒエログリフもみんな気になる。
シャーロック・ホームズの「踊る人形」とか大好きだし。
…もしかしたら暗号解読マニアなのかも。