閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

絵本のつくりかた・その3

2006-07-26 08:49:19 | 絵本のつくりかた

提出してあったもうひとつのほうのダミーです。
わたしにしては文章多めな、ややクラシックな珍しい絵本。
こちらは問題なく、しかも異例の早さでGOサインが出ました。
よかったー! 
最初に文章を書いてから、ここまで約2年半かかっています。
お湯を入れて3分でできるわけではありません。

GOサインが出たので、検討中の他の絵本はおいといて、
この絵を先に描いてもらうことになりました。
本文の絵だけで15枚。あと、表紙、扉、裏表紙、奥付ページ、
カバーの折り返しや背にも絵が入るから、ぜんぶで19枚くらい。
ふつうは、リキテックスというアクリル水彩をつかって、
(筆はテンとかタヌキとか、そういうケモノの毛でできています)
パネルに張った画用紙に描くことが多いのですが、
「今回は板に描こうかなあ」とM。
ああ、それ、面白いかも!

Mは行動が早い人なので、さっそく町へ行って
ベニヤ板を買ってきました。画材というか、建材ですね、これ。
電ノコで画用紙サイズに切り分け、表面にサンドペーパーをかける、
という作業を、いまアトリエでやっています。

絵を描きはじめたら、長くても数ヶ月、かな。
ダミーの段階で、もう構想は固まっているので、あとは
いっきに描いていきます。朝から夜までずーっと描いています。
実際の過程はツルのハタオリ…ではないけれど、
詳しく見ることはできません。
わたしはふだんめったにアトリエに入らないし。
正式に見せてもらえるのは、全部完成してから、です。

絵ができたら、ふたたびネームを検討するのですが…
それまでしばらくわたしは出番がありません。
たのしみにたのしみに待っていればいいだけ。
うれしいなあ。
コトバがカタチになっていく。

コメント
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