提出してあったもうひとつのほうのダミーです。
わたしにしては文章多めな、ややクラシックな珍しい絵本。
こちらは問題なく、しかも異例の早さでGOサインが出ました。
よかったー!
最初に文章を書いてから、ここまで約2年半かかっています。
お湯を入れて3分でできるわけではありません。
GOサインが出たので、検討中の他の絵本はおいといて、
この絵を先に描いてもらうことになりました。
本文の絵だけで15枚。あと、表紙、扉、裏表紙、奥付ページ、
カバーの折り返しや背にも絵が入るから、ぜんぶで19枚くらい。
ふつうは、リキテックスというアクリル水彩をつかって、
(筆はテンとかタヌキとか、そういうケモノの毛でできています)
パネルに張った画用紙に描くことが多いのですが、
「今回は板に描こうかなあ」とM。
ああ、それ、面白いかも!
Mは行動が早い人なので、さっそく町へ行って
ベニヤ板を買ってきました。画材というか、建材ですね、これ。
電ノコで画用紙サイズに切り分け、表面にサンドペーパーをかける、
という作業を、いまアトリエでやっています。
絵を描きはじめたら、長くても数ヶ月、かな。
ダミーの段階で、もう構想は固まっているので、あとは
いっきに描いていきます。朝から夜までずーっと描いています。
実際の過程はツルのハタオリ…ではないけれど、
詳しく見ることはできません。
わたしはふだんめったにアトリエに入らないし。
正式に見せてもらえるのは、全部完成してから、です。
絵ができたら、ふたたびネームを検討するのですが…
それまでしばらくわたしは出番がありません。
たのしみにたのしみに待っていればいいだけ。
うれしいなあ。
コトバがカタチになっていく。