閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

猫の床屋

2006-07-20 08:32:05 | 日々

うちの最年長猫は、こだま、14歳。長毛の雑種です。
オレンジクリームのほわほわの柔らかい毛で、
顔立ちも体形もペルシャ系。
でも尻尾が短いので奇妙にアンバランス。
尻尾はくるりと曲がって小さい輪になっています。
それが長毛なので、ポンポンがついてるみたいです。
かつて、玄関先でこの子に出くわした郵便屋さんが、
「あーびっくりしたあ。猫かと思った」って言いました。
「猫ですよ」
「あ? え? やっぱり猫か」
そうです。ポメラニアンではありません。

この子と一緒に拾った「のぞみ」は、兄弟なのに、
これほど長毛でなく、顔も身体も和猫で、尻尾だけが
ふさふさペルシャ、という、まったく逆の猫でした。
きっと、遺伝子を仲良く半分こしたのでしょう。
(のぞみは、もうこの世にいません。
のんちゃんについても書きたいことがたくさんあるけれど
それはまたいつか)

優しい性格で、みんなのクッション役をつとめるこだまですが、
唯一の悩みは、この長い毛です。
ほっとくと地面すれすれまでのびてフェルト状の毛玉になり、
そこに枯葉や小枝がからまってとれなくなり、
ずるずるずるとひきずって帰ってきます。
冬はまだいいですが、夏はもう見るからに暑そう。
今年も、Mが床屋さんになって、
はさみでチョキチョキと刈り込んでやりました。
こだちゃん、すっかり若返って、子羊みたい。

ほんとは猫の毛をうっかり切ってはいけないそうです。
神経質な子だと、切り口の不揃いを気にして、
なめてなめて皮膚炎になってしまったりするとか。
こだちゃんは、のんびりした猫だから、大丈夫なのかな。

Mの床屋さんは、年季が入っています。
なにしろ、中学生のころから、自分の散髪は
自分でしていたんです、この人は。
まあ、ヒッピー風の長髪が流行ってた時代でしたしね。
子どもの髪も、ずっと家でカットしてやっていました。
だからKは生まれてこのかた理髪店に行ったことがありません。
高校生になったら、自分で切るようになっちゃいました。
変なトコ、親譲り。

わたしは、ええっと、いちおう美容室で…
たまにしか行きませんけども。
「毎日家にいるのォ? 家で何してんのォ?」なんて
美容師さんに言われます。
何してるかって、それは、秘密。

コメント
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