閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

秋、かな?

2024-09-05 21:09:30 | 日々

ぐずぐずしていた台風がようやく去って、ひさしぶりに空気が軽くなった。洗濯物もぱりっと乾く。
セミはまだがんばっているけれど、夜はひんやり涼しい。

 

猫ものびのび気持ちよさそう。

 



台風に備えてデッキの椅子を飛ばないようにたたんでおいたけれど、雨が何日も降っただけで、風はあまり吹かなかった。
この椅子に座る人間はほとんどわたしだけなのだが、なぜか猫たちはこれがお気に入りで、出してやるとさっさと下に入ってくつろいでいる。椅子といえば上に座るものだという常識は猫にはない。日よけとしてはじゅうぶんなサイズだし、下のバーはあごをのせるのにちょうど良い。
(…ということで、「並んであごのせ寝」の現場をコッソリ撮ろうとしたら、ふたりとも起きてしまったのよ)

 



ハゼランの花と実。ピント難しい。日暮れが早くなった。

本日のゲスト。

玄関の網戸に、サワガニさん。
横歩きのまま、かなりのスピードで、どんどんどんどん上へのぼっていく。サワガニのこんな行動は見たことがない。
手が届かない高さになる寸前に「ちょいとお待ち」とレスキューして、下に置いてやったのだが、余計なお世話といわんばかりに、くるっと向きを変え、大あわてで戻ってきて、またのぼり始めた。
網戸のてっぺんにいったい何があるのか。のぼりつめたその先にはサワガニの楽園があると信じているのだろうか。
そんなにのぼりたいなら好きにさせておくべきかもしれないけれど、てっぺんから落ちたりしたら下はタイル張りなので下手をすると命にかかわる。ふたたび余計なお世話をし、こんどは庭のむこう端まで持って行ってリリースしてきた。
その後、戻ってきた様子はないようなので、やっぱり何かの間違い(誤作動?)だったのかもしれない。
サワガニの楽園って、どんなところなんだろう。
しっとり湿った苔っぽいイメージが浮かぶけれど、そこから先はよくわからない。きっと、きれいな水がさらさら流れていて、あちらこちらに居心地のいい穴や隙間があり、1匹ずつ好みの場所に落ち着いて、静かに幸せに暮らしているのでしょう。


(以下、虫キライ姫はスルーしてね)


レモンの木のアゲハっ子。
いちばん大きかった子が、朝からどこにも見あたらない。心配で一日じゅう何度も見に行っていたが、夕方ふと見たら、木の根元近くにいるじゃないですか。なんと、きれいな緑色の終齢ちゃんに変身して!
おみごとなカモフラージュ。いると思って見なければ絶対見つけられない。

絵本の「はらぺこあおむし」は、いろんな果物に穴をあけながら先へ先へと食べ進んでいくけれど、この子はお行儀がよくて、1枚の葉をていねいに葉柄のぎりぎりまで食べてから移動し、あちこちつまみ食いはしない。レモンのほうも盛んに新芽を出す時期なので、ぱっと見にはさほど「食い荒らされている」ようには見えない。
親のクロアゲハは、まだたまに庭にやってくる。レモンの木のまわりをはたはたとめぐって、ふいっと飛び去る。この木にはもうたくさんいるようだから、卵は他に産みましょう…とか、こっちの木は葉っぱが少ないから先が心配だ…などということを、本能的に判断するのだろうか。それとも、行き当たりばったり、出たとこ勝負、数打ちゃ当たる式でやっているのかしら。
…などと、こっちで勝手にいろいろ考えてもしかたがないけれど、余計なことまであれこれと思いわずらう習性のヒトとしては、あっさり本能におまかせの生き物たちが不思議で、たぶんちょっとだけうらやましかったりするのだろう。

 

昼間はじゅうぶん暑いけれど、夕方のこの雲は、もう秋、だよねえ。

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