弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

「勝間和代ブーム」その後

2011-02-10 20:47:46 | 趣味・読書
一時期、書店の一番人目につく場所に、勝間和代さんの著書が何種類も、平積みにされていた時期がありました。世の中にカツマーと呼ばれる女性たちが出現しているといわれた時期でもあります。
最近は一時ほどの露出が見られませんが、あの「勝間和代ブーム」は現在どんな状況なのでしょうか。

私が勝間さんに注目したのは、パソコンのキーボードとして、彼女が私と同じ親指シフトキーボードを愛用していると知ったことからです。その点について記述されている勝間さんの「無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法」を読み、2007年8月に「年収10倍アップ勉強法」として記事にしました。
この本の影響で、わが家ではiPod nanoが2台とクリエイティブのMP3プレイヤーを導入し、それぞれにノイズキャンセリングイヤホンを装着して3人の家族で使うようになりました。また、ノートパソコンを購入するに際してはパナソニックのレッツノートを購入しました。親指シフトは前から使っています。

次に読んだのが「お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)」で、2008年4月に勝間和代「お金は銀行に預けるな」として記事にしました。
現在までに読んだ勝間本はこの2冊です。

その1年半後、2009年10月に私の事務所をコーチ21の五十嵐朝青さんが訪ねてくれました(コーチ21・五十嵐朝青さん)。雑談の中で私から「このコーチングという話は、勝間和代さんの活動と通じますね」とお話ししたところ、勝間和代さんをそもそも発掘したのがコーチ21の関連会社だったと五十嵐さんから伺いました。
後から調べてみたら、私が読んだ「無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法」、出版社はディスカヴァー・トゥエンティワンでコーチ21の関連会社でした。
勝間和代さんはこの当時、ものすごい勢いで本を執筆・出版していました。この点について五十嵐さんは「本人は“今が自分の旬”と心得ており、旬の間にできるかぎりの活動をしてしまおう、と頑張っているのでは」と言われていました。

さらに同じ2009年11月には、勝間さんがデフレ対策について論陣を張り、当時の菅大臣の「デフレ宣言」の動機になったのではないか、と想像したものです。それらの点については、「デフレ克服のためにどうすべきか」2009年11月、「日銀が新方針発表」2009年12月で記事にしました。

以上が、私が見てきた「勝間和代ブーム」です。

つい最近、勝間さんご自身のブログである「日々の生活から起きていることを観察しよう!!」を覗いたら、2010年12月12日の記事で「「ヒット商品」から「定番商品」を目指して~当事者の立場から「勝間和代ブーム」を振り返って」を書かれていました。

勝間さんご本人が『いわゆる「勝間和代ブーム」の嵐が過ぎ去ったあとに』とおっしゃっており、あの嵐はどうも過ぎ去ったようです。そして、2007年から2010年までを年を追って振り返っておられます。

2007年にサラリーマンを辞めて投資顧問会社を設立して独立し、たまたま春に出版した「無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法」がヒットし、さらに驚くほど売れたのが「お金は銀行に預けるな」だったということで、勝間ブームの先駆けとなった本を私が読んでいたのでした。
そして「勝間ブーム」は2008年にわき起こり、2009年が最高潮でした。

『私はブームのさなかにあって決意をしたことは、「どこまでできるかわからないけれども、最大限、自分の可能性を試してみよう」ということだったのです。すなわち、冠番組や、自分の名前を冠した雑誌コーナーは、今のタイミングを逃したら、もう一度持てる機会はないでしょう。
また、いわゆる「ビジネス誌」以外のところに露出が出来るのも、この時を逃したらなかなかないと考え、いろいろな角度のいろいろな記事や取材を試させていただきました。』
2009年に五十嵐朝青さんが私に教えてくださったとおりのことを、勝間さんが考えておられたのですね。

『そして、そのチャレンジの終止符が、ひとつが「勝間ショック」と言われた、現総理である菅さんへの2009年11月のデフレ対策の提言であり、もうひとつが「紅白審査員」だったのです。』
やはり菅大臣のデフレ宣言は、勝間さんの提言がきっかけだったのですね。

2010年になりました。
『2010年を迎え、とにかく行ったことは、2009年の清算をすることです。』
『2009年はギリギリにスケジュールを組んでいたため、乗ることがとても少なくなっていた自転車も、やっと仕事の整理がついた2010年夏くらいからは、ほぼ毎日乗ることができるようになりました。運動不足で戻ってきた体重も、再び減ってきています。
2009年は「仕事の宣伝ばかり」と評判が悪かったこのブログたちも、しっかりと書く時間を確保できるようになりました。』

ブームが去ることにより、勝間さんは自分を取り戻したのですね。
『2010年の今、私は自分のホームポジションに帰ってきた気分ですが、それはやはり、2008年後半~2009年にかけて、がむしゃらに新しいことをしてみたからこそ、やはりここが自分の居場所なのだ、ということがわかったのではないかと思います。』

勝間和代公式ブログ: 私的なことがらを記録しよう!!を覗いてみると、毎日のように更新されており、発言は元気いっぱいです。電子ブックのための書籍の自炊にチャレンジしたり、電動バイクに乗り始めたことから自動二輪免許取得に動き出したり、といった具合です。
これからの方がむしろ楽しみになってきました。
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