大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

日ごろ撮影した写真に詩、短歌、俳句とともに短いコメント(短文)を添えてお送りする「大和だより」の小筥集です。

大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

2014年03月28日 | 祭り

<937> 薬師寺の花会式

     うららかに 善男善女 花会式

 三月二十八日の大和は、日中雲一つない快晴の天気になり、四月下旬から五月上旬並の暖かさになった。で、修二会の花会式が行なわれている奈良市西ノ京の薬師寺に出かけた。花会式の薬師悔過法要は三十一日の結願、鬼追い式まで行なわれる。このところの暖かな天気で一気に花を咲かせたのであろう、エドヒガン系の薄墨桜が満開だった。法要はこの日、中日を迎え、よい天気とあってうららかに行なわれた。

                                 

 思い返せば、薬師寺の花会式はこれで三年連続である。東大寺や法隆寺も散策するのにいいところであるが、薬師寺の境内も広々としていて気分の和むところである。一昨年は三月三十日から四月五日の間行なわれ、四月二日。昨年は今年と同じく三月二十五日から三十一日まで行なわれ、三十一日の最終日に出かけた。今年は三日早いということになる。

 今年はフラワーデザイナーの長渕悦子(旧姓志穂美悦子)さんによる「聖観世音菩薩に捧げる花展」が、東院堂で開かれているというので大宝蔵殿の北陸の古美術展とともに拝見した。花展は見馴れない花が多かったけれど、豪華に活けられた生花などによって荘厳された堂は、国宝の金銅仏である聖観世音菩薩立像の御姿とともにまことよい眺めであった。

                 

 その後、寺僧の法話を聞いて帰った。薬師寺では、法話を聞かないうちは帰れない。そんな気分で、訪れるといつも聞いているが、今日も半時ほど法話を拝聴して帰った。機知に富んだユーモアたっぷりの話に、久しぶりよく笑った。  写真上段は満開の薄墨桜と法要に向う練行衆の列。下段は献花に囲まれた聖観世音菩薩像の前で挨拶に立つ長渕さんと参拝者で混雑する東院堂。では、今一句。 花会式 仏に花の うららかな


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