大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

日ごろ撮影した写真に詩、短歌、俳句とともに短いコメント(短文)を添えてお送りする「大和だより」の小筥集です。

大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

2021年07月22日 | 写詩・写歌・写俳

<3474> 野鳥百態 (28) 野鳥たちの水浴び

    生あるものには難儀や難題や困難はつきものである

    この難儀や難題や困難に耐え凌いでゆくというのが

    生あるものの義務乃至生き方であるように思われる

 今日二十二日は大暑。暦の上で一番暑い日。梅雨が明けて、このところ猛暑が続いている。新型コロナウイルスに加え、熱中症に注意が必要と呼びかけられている。この辟易の暑さの最中、オリンピックはいよいよ開幕。そして、コロナの感染者が増え、無観客の対応。「外出は控え、自宅で声援を」と呼びかけられている。何故こんな酷暑の時期にオリンピックを開くのかと疑念を抱く御仁は私だけではなかろうが、何はともあれ東京2020オリンピック・パラリンピックは始まった。 

                    

   という次第で、冷房の効いた部屋でオリンピックを観ようという世の中の傾向のようで、テレビやクーラーがよく売れているという。これは、即ち世の中、人間さまの様相だが、暑いのは人間さまだけではない。木々の間の自然の中で暮らしている野鳥たちにも、耐えがたい猛暑は襲いかかる。で、水が恋しくなり、水浴びをする姿がよく見られるという次第。

                   

   ところで、この水浴びをする野鳥たちを見ていると一つの傾向にあることがうかがえる。それは一年中同じ場所で暮らしているスズメやカラスのような留鳥に見られるということである。渡り鳥や漂鳥にはほとんど水浴びの姿が見られない。この水浴びは、耐えがたくとも場所を変え得ず一つの場所に住み続けなくてはならないものにおける対処ということになるのであろう。

   水に浸かれば涼しさを得られることを留鳥たちは会得し、心得ている。で、今回の「野鳥百態」は大暑に因み、暑さを凌ぐ水浴びをする留鳥の写真を並べてみた。言わば、鳥は鳥なりにこの猛暑を凌いでいる図である。 写真は上段左から水を浴びるシジュウカラ、エナガ、メジロ(以上は馬見丘陵公園)。下段は左からカラス、スズメ(以上は奈良公園)。

 


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