<3614> 奈良県のレッドデータブックの花たち(148) シチョウゲ(紫丁花) アカネ科
[学名] Leptodermis pulchella
[奈良県のカテゴリー] 注目種(旧無指定、環境省:準絶滅危惧)
[特徴] 川岸の岩盤上や川沿いの比較的湿った崖地などに生える落葉小低木で、よく枝をわけ、高さが20~70センチになる。葉は長さが1.5~3.5センチの狹長楕円形で、縁に鋸歯はなく、対生する。葉間には小さな托葉が見られる。花期は7~8月で、葉腋の短枝に長さが2センチ弱の紅紫色の漏斗状の花を数個つける。花冠の先は5裂し、裂片は平開する。花が紫色に近く、チョウジ(丁子)の花に似るのでこの名がつけられたという。花の白いものはシロバナシチョウゲ(白花紫丁花)と呼ぶ。
[分布] 日本の固有種。本州の紀伊半島南部と四国の高知県)。
[県内分布]十津川村南端部。
[記事] 奈良県の産地は紀伊半島における分布域の北縁に当たり、日本の北限でもあるところから奈良県のレッドデータブックには注目種としてあげられている。 写真は崖地に枝を張って花を咲かせるシチョウゲ(左)、花のアップ(中)、稀な白い花(十津川村に隣接する和歌山県北山村の北山川の岩場)。
暮らすとは
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それなりの
暮らしがあり
日常がある
そして みな
この日常を
何とか工夫し
こなしながら
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