<1659> 大和寸景 「高原の夏」
高原の草原に一本の道が通り
ずっと峠に向って続いている
その一本の緩やかな登り下りの道を
野外活動の中学生の一団が
整然と列をつくって歩いて行く
真っ白な服装のその列は
さわやかな緑の夏を満喫するように
明るいざわめきを振りまきながら
ゆっくりと ゆっくりと
まさに 高原列車のように
昨日の大和はときに激しい降りの雨模様の日だったが、今日は一転晴れ間の広がる天気になった。ということで、曽爾高原に足を運んだ。高原は朝方まで雲が立ち込め、徐々に晴れ間が広がる空模様だったので、草木は水分を十分に含んで、青々として見えた。
ウイークデーとあって一般の来訪者は数えるほどしか見えなかったが、高原の一角にある国立曽爾青少年自然の家を利用している中学生や小学生の一団が見られ、明るく元気な声が高原にこだましていた。途中で一団の列とすれ違ったが、生徒たちの胸に智辯学園とあった。男女共学のようであるが、元気な挨拶に爽やかさがあった。 写真は高原の草原を行く中学生ら。