大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

日ごろ撮影した写真に詩、短歌、俳句とともに短いコメント(短文)を添えてお送りする「大和だより」の小筥集です。

大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

2016年07月20日 | 写詩・写歌・写俳

<1665> 続々2016年の我家の雨蛙

          辟易の 炎天かづき 奈良盆地

 梅雨が明けて青垣の山並に囲まれた盆地の大和地方では晴天が続き、日照りの厳しい耐え難い暑さにある。我家の雨蛙ぷくぷくのお父さんには所定のニ階ベランダ下雨樋の上から日陰で風通しのよい家の裏の一階の窓の溝に移動しているのが見られた(写真)。濃い褐色のフレームと溝の色に体の色を合せることが出来ず、保護色には至れず、窓を開けたとき見られた。

                     

 多分、ぷくぷくのお父さんには二階ベランダ下の雨樋の上は緑青色系の日除けから今年は亜麻色の日除けに換えられたことで微妙に暑さが感じられるようになり、耐え難くなったのではないかと想像される。まあ、何でも限界というものがあって、生きものにはそれがついて来る。このところの猛暑では、私たち人間でさえ油断していると、生命の限界に気づかず、熱中症に罹ったりして命を落とすということも起きる。

 何ごとにも辛抱は必要なことであるが、限界を悟らず、体力を過信して無理を通すと、とんでもないことになる。雨蛙のぷくぷくお父さんにはそこのところがよくわかっているとみえ、日のよく当たる南から日の当らない北に移ったということになる。どうも、この雨蛙のお父さんには葉陰よりも硬質な雨樋や窓枠の溝などの方が居心地のよいところと見える。では、今一句。 炎天下 黙して通り 行く日傘