マルキュー藤田の釣日記

熱い釣りの記録や思いをお伝えします

へらウキについて考える 1

2007-06-06 19:46:14 | へらウキについて考える

私は、ウキの理論についてはうるさい。それは、今までのへら雑誌や本に書いてあるウキ理論にデタラメなものが非常に多かったからだ。

「ウキの感度は、トップの太さだけで決まる」と言って良い!!それを理論も分からない昔のベテランと言われる人やウキ作家が、やれトップの材質だとか、ボディーの形状、太さ、足の長さなどと言うものだから、素直な釣師はそれを信じて右往左往してしまうのだ。

 まず、ボディーの材質だが、こらはバルサだろうと羽根だろうと感度や動きには関係ない。材質の比重によってどれだけオモリを背負うかは決まるが、感度や動きとは関係ない。バルサでは、塗装が羽根よりやや厚くなってしまう傾向があるが、これも感度とは無関係だ。ボディーの太いウキ、オモリを背負ううきは、感度が悪いと思いこんでいる人がいるようだが、全く根拠のない話だ。逆に余りにもオモリを背負わないウキでは、オモリからウキまでの道糸に遊びが出来て感度の低下を招きかねない。

次にトップの素材であるが、こらもムクだとかパイプ、PCだとか言っているが、感度とは全く関係ない。極端な話、水より比重の重い鉄製のトップでも良いが、重いトップを使うとウキ全体の浮力が喰われてオモリを背負わなくなるというデメリットはある。が、感度やウキの動きとは無関係だ。


6 コメント

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ウキのバランス。 (yurie)
2015-11-01 01:38:15
ご無沙しております。
このコーナーのヘラウキを考えるってホント目からうろこ。
ウキ作りの参考とさせて頂いております。
ところでウキを横にしてボディーに指を当てて(やじろべいの様に)バランスを見ている人がいるのですが、これって何か違うような気が(意味が有るのかな?)
空中のバランスと水中のバランス、立ちが早い等の関連は如何に?
藤田さんのご意見をお聞きしたいのです。
ご教授頂ければ幸いです。
yurie さま (マルキュー)
2015-11-04 19:34:31
ウキのヤジロベイバランスの件、おおよそウキの性能と関係ないと思います。
ただし、ウキボディーの浮力に対してトップが長すぎたり、重すぎた場合には、トップヘビーになり、ウキが立ちづらくなりますし、トップの付け根あたりでバランスを取るのが難しくなります。ロングトップのウキにしたい場合には、それなりの浮力のしっかりしたボディーにするか、あるいは、トップをパイプにして軽くする等の配慮が必要です。グラスは、ムクである上、素材自身の比重が大きいので、よっぽど細いトップの場合には、他の素材では無理があるため、グラスのトップとしますが、同じ太さ、長さのトップでは、パイプの方が軽いウキ(オモリを背負うウキ)になります。
今はやりのPCはグラスより比重が軽い(1.2くらい)メリットがあるので、同じ太さ、長さのトップでは、PCの方がグラスより軽いウキになりますが、トップの素材の違いによる感度の違いはありません。
まとめると、PCで径が0.6mmとか0.8mmとかの極細というのは聞いたことがないので、これらの極細トップの場合にはグラスが適当でしょう(極細パイプは折れやすい)。これより太いものでは、グラスよりPCの方がウキは軽くなりますが、同じ太さならPCよりもパイプの方が更に軽くできるので私ならPCではなくパイプを選択します。
Unknown (yurie )
2015-11-06 01:53:14
やっぱり無意味(おおむね)なことなんだ~。納得。
一度PC素材の0.6mmトップを制作してみましたが腰がなく(柔らかすぎて水離れが悪い)扱いづらいウキとなってしまい極細トップはグラス素材と認識した次第です。
「ヘラうきについて考える」は私のウキ作りのバイブルです。
迷ったときはお邪魔させて頂き、読み返すことも多々あります。
ありがとうございました。
yurie さま (マルキュー)
2015-11-06 20:37:51
うき作りのバイブルなんて・・身に余る光栄です。

PCの0.6mmですか・・。
そうでしょうネ、柔らかすぎでしょう。

どうしてもPCで作れ!という、わがままな人には仕方なくPCで作ることもありますが、1.2mmのトップで、削ったことはありません。1.2mmの太さなら、やっぱパイプでしょ!と思うのですがね。

Unknown (へらぶな🔰maruSyu)
2023-02-12 00:13:37
コメント失礼します🙇‍♀️へら釣り2年目の、まだまだ修行中のものです。
ボディの太さ、形状も感度には関係ないとありますが、ボディの容積が同じ場合、極細の物と、丸っぽい物でも同じって事になるんですか!?ボディの絞りも関係ないって理解で良いんでしょうか!?
ここだけが納得出来ないのでコメントさせて頂きました。
へらぶな🔰maruSyuさま (マルキュー)
2023-02-16 09:46:13
随分古い記事にコメント頂きありがとうございます。
2年目のまだまだ修行中だなんて、卑下することないですよ。新鮮な感覚でズバズバへら鮒界のおかしなところを指摘してください(笑)。
恥ずかしながら、maruSyuさんの指摘された通りですね。ここで「感度」と言ってしまったのは、アタリの運動を無視した、ウキのバランスの話だけでした。感度というならご指摘のとおり、ウキの形状や太さ、更には運動エネルギーを考えればオモリやウキを含めた仕掛けの質量も関係するでしょう。
玉ウキのような形状のボディーでは、いかにも水の抵抗を受けて感度が悪くなるだろうと想像できます。全くその通りなのですが、ボディーの絞りを緩やかにし、細長くすると形状による抵抗は小さくなりますが、同じ容積なら表面積が球体より大きくなるため、水との摩擦による抵抗は逆に大きくなる方向に働きます。これとは別に、抵抗は速度の2乗に比例するため、アタリによりウキが沈む速度も抵抗に大きく関係します。
などということを考えていくと、常識的なウキの形状であれば余り気を遣うことがないのではないかというのが私の見解です。
底釣り用のウキとして、ボディーが極端に細く、長さは逆に極端に長いウキの作成を頼まれたりしますが、細いボディーのウキは、いかにも繊細でアタリが出やすく見えますが、ボディーの表面積を考えると、宙で使うような普通のボディーの形状の方が感度が良いかもしれませんね(同じ容積なら)。
あとは、既に書いているかもしれませんが、ウキがどれだけオモリを背負うかですが、運動エネルギーを考えれば、質量の小さなウキ、当然オモリの質量も関係するので、オモリを背負わない小さなウキの方が感度が良いだろうと普通は考えます。物理的にはそのとおりですが、チョーチンなど深いタナでやる場合には、ウキの浮力が小さいと道糸の糸クセによる糸フケにより、アタリが小さくなってしまうことは経験済みです。このことから、ウキは小さければ感度が良いとは実際の現場では言い切れず、常識的なサイズというのがあると思っています。
更に調子に乗って書いてしまえば、トップは細いほど感度が良いというのも、実際に現場では言い切れません。糸ずれなどでウキが動かされた際、トップが太ければ元のバランスの位置に早く戻りますが、細いトップでは、太いトップより大きくウキを動かされた上、復元する力が小さいため、元のバランスの位置に戻るのに時間がかかります。ウキがバランスの位置に戻るまでに出るアタリについては、見極めづらいだろうと思います。
色々だらだらと書いてしまいましたが、ウキの感度については、色々考えられますが、普通に釣りをしていて、普通にアタリが出ていれば、余り神経質に考えることもないのではないかというのが私の結論ですが、釣り方によりトップの太さは考える必要があるだろうという考えです。

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