今から20年程前、仕事をサボって坂下ダムでへら釣りをしている時、風であおられて日よけのパラソルが飛んで湖底に沈んでしまった。元々泳ぎは得意なほうではなかったが、仕事で頻繁に海に潜るようになっていた頃だ(ウエットスーツ着用のスキューバ潜水)。当時、まだ20代、何のためらいも無く、潜って取ることにした。パンツ一丁になり、素潜りで入っていくと、約4mの湖底にパラソルを発見。パラソルの柄をつかんで上がろうとしたが、傘の抵抗で上がれず、水面までもう少しのところで溺れそうになってしまった。仕方なく、パラソルを放し、水面に上がると、隣で釣っていたオヤジが焦りまくっていた。溺れたと思ったらしい。息を整え、再び潜って湖底で傘をつぼめてから上がると今度は簡単にパラソルを回収する事が出来た。余裕!!今の私なら、そこまでして取ろうとするだろうか?歳を重ねて慎重になったのと、昔のような元気が無い事を考えると、あっさり諦めて、新しいものを買うだろう。
釣りを再開し、パンツが乾きかけた頃、カブトムシが飛んできて、湖の沖合いに落ちてしまった。濡れついでに、もう1度、泳いでカブトムシを助けてやった。
当日何と144枚という大釣をしてしまった。へらがいっぱい釣れた今は昔の坂下ダムのお話である。
また、数年前には、水沼ダムのマムシ突端(ポイント名)で、例会が終わって道具の後片付けをしている時に、大事な釣道具をダムに落してしまった事がある。マムシの突端といえば、水沼ダムで最も急深な所だ。その場では回収する事を諦め、数日後の午後、仕事をサボって取りに行くことにした。ウエットスーツ、ウエイト、水中マスク、ボンベを用意してダムに向かったが、マムシといえば、心臓破りの急斜面があり、車から最も歩かなければならないポイントだ。最初は横着をして、ボンベをマムシに持っていかず、素潜りで道具を捜索したが見つからなかった。仕方なく、ボンベを取りに車に戻り、今度は完全防備で水中に入ると、道具はとんでもなく深いところまで落ちていた。水は非常に冷たく、急斜面はどこまでも続いていた。魚の姿は全く見えなかった。これでは、例会で釣れる筈がない!例会では、18尺チョウチンで狙っていたのだ。
潜りついでに、水中を色々見て回り、貴重な体験が出来た。実は私、釣りの次に好きなことは、スキューバ潜水なのだ。


