昔から、コイやウナギ養殖では水作りが重要な要素と言われた。水作りとは、アオコを上手く繁殖させる事だ。アオコは悪者のように言われるが、実は、アオコは昔から、淡水止水養殖では無くてはならないものだった。アオコの役割は、第一に酸素の供給である。植物プランクトンは、光合成により水中に酸素を供給する。止水における主要な酸素供給源は植物プランクトンによる光合成なのだ。酸素をたくさん消費する養殖池では、酸素供給のためにアオコは絶対必要なのだ。第2は、水変わりを防ぐ役目もあると思う。アオコが発生していれば、比較的水質は変わりにくい。アオコが発生すると酸欠で魚が死ぬなどと間違った認識を持った人がいるが、実際には反対で、酸素を供給しているのだ。ただし、夜間には光が無く光合成が出来ないので、プランクトン事態の呼吸により酸素を消費する。一番困る事は、日中水面に浮く性質が有るので、風下に寄せられたりすると、アオコの死骸が酸素を消費し、酸欠の原因になったりするのだ。
へら鮒にとってアオコはどうか?酸素供給の意味では、非常に良いと思う。恐らくアオコが発生していれば、少なくとも、浅い水深帯での酸素濃度は、100%を超えると思う。酸素過飽和状態だ。餌としてはどうか?へら鮒は元々微細植物プランクトン専食だ。当然、アオコも呼吸の時に口に入れば、鰓把で濾され、腸管に入ることになるだろう。腸の中で消化されるかどうかは実は勉強不足で良く分からないが、少なくとも満腹感は有るだろう。もし、アオコで満腹感を感じれば、エサ食いが落ちるかもしれないと思っている。
ということで、実は、アオコとへらの摂餌活性との関係は、勉強不足でよく分からないのだ。実際に、アオコの釣場で竿を出す機会に恵まれないので、経験も全く無い。1つ言える事は、この私ですら、アオコで真っ青な釣場では竿を出す気になれないという事だ。色も嫌だし、匂いも臭い。水面にアオコが浮いていれば、ウキもなかなか立たないだろうし、ウキも汚れてしまう。魚にとっては、良い事の方が多いアオコかもしれないが、釣人に嫌われるのはもっともな話だと思う。



