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マルキュー藤田の釣日記

熱い釣りの記録や思いをお伝えします

「へら鮒」誌に連載開始

2018-11-29 17:45:36 | ウンチク
 月刊「へら鮒」誌 2019年1月号から縁あってエッセーを連載することになりました。
 書くのは大の苦手なので、気の利いた文章は書けませんが、何とか1年間は紙面に穴をあけないように頑張りたいと思います。
 へら鮒誌は、昭和47年から愛読してきた思い入れのある雑誌なので、微力ながら紙面つくりに協力できればと思いつつも、逆に足を引っ張ることにならないか心配しています。
 当面は、このブログで紹介してきた内容を再編集して掲載するつもりです。このため、私のブログをご覧になっている方には、「また、あれか・・」となってしまうと思いますが、ご容赦頂ければと思います。
 第1回は、ハリガネムシの話で、へら釣りには全く関係ない話になってしまいましたが、次第に釣りや魚、へら釣りの話を載せたいと思っています。

 出来ることでしたら、ご感想をへら鮒誌のボイスの欄に投稿していただければ幸甚ですし、連載を続ける糧になりますので何卒よろしくお願いいたします。
 
 

水中の酸素

2017-10-27 20:07:04 | ウンチク
 魚といえども動物なので生きていくためには酸素が必要だ。では酸素はどのように水中に供給され、どのように酸欠が起こるのか。ここでは管理釣場を例に考えてみたい。

まず思い浮かぶのは、揚水している地下水からの供給である。しかし、池の大きさ(水の容量)に対して汲み上げられる水量は極端に少なく、また、入っている魚の酸素必要量から計算しても、揚水から得られる酸素量では全く足りておらず、酸素供給限としてはほとんど役にたっていないと思われる。そもそも、地下中の酸素濃度は、非常に低いのが普通だ。

揚水している地下水からの酸素供給がほとんど期待できないことを考えると、管理釣場はでっかい水溜まりに大量の魚を放している状態だ。
次に考えられるのは、水車やブロアーなどによる曝気だ。(そもそも、曝気を行う機器を設置していない管理釣場もあるが、それは論外として。)水車はコイなどの養殖池にも必ず設置されている。これは、酸素供給する非常に有効な手段だ。管理釣場では、夜間に水車を回すが、これは非常に理にかなっている。後で述べるとおり、夜間は日光がないため、植物プランクトンからの光合成による酸素供給がなくなるだけでなく、植物プランクトン自身も呼吸により酸素を消費するため、酸欠に陥りやすいためだ。

更に考えられるのは、空気と水面の接触による水面からの酸素の溶け込みである。これは池の容積(水量)に対する水面の比率と水面のかく乱の程度(風や波)によって決まる。水面からの酸素供給の程度は良く分からないが、水深5、6mもあるような深い池では、その程度は小さいと思われる。エアレーションのない小さな水槽で金魚を飼うと、いわゆる鼻上げ行動をするが、これは、水面の酸素が溶け込んだ水を取り込み、何とか酸欠を凌いでいるのである。

実は、酸素供給源の主役は、何を隠そう水中の植物プランクトンである。プランクトンといえども植物なので、光合成により酸素を生産するのである。

しかし、植物プランクトンによる光合成は、光の届く層に限定され、光の届かない深い水深には酸素は供給できない。前述のとおり、当然、光のない夜間は酸素を供給しないどころか酸素を消費する立場になる。
朝の喰い出しが悪かったりするのは夜間に酸欠になってしまった影響が強いと思われる。日中、日差しと共にウキが動き出すのは皆さん経験済みのはず。また、曇りの日は酸欠が日中になっても中々解消しないため、喰い渋る事が多いものと考えられる。

一見透明度が高く、水が綺麗に見える管理釣場があるが、植物プランクトンが少ないことから濁った釣場より酸欠を起こしやすい場合がある。
コイの養殖場では、昔から「水作り」が重要とされていた。「水作り」とは、すなわちアオコを中心とした植物プランクトンを十分繁茂させることで、水中への酸素供給と水質の安定に役立つ。

それでは、夏と冬でどちらが酸欠に陥りやすいか
実は、実際に酸素濃度を観測したことがないので分からないが、夏と冬でそれぞれ以下のように考えられよう。
夏では、まず、化学的には、水温が高い程、水に溶け込める酸素の量が減るので夏は冬と比べてそもそも条件的に厳しい。
さらに、夏は、高水温により、魚の代謝量が多くなり、魚が生きていくためには冬より多くの酸素が必要になる。

一方、残餌や排泄物など有機物の腐敗も活発で、酸素を多量に消費する。特に有機物が溜まる底付近では、酸素消費が激しい。また、日差しや高気温で水面近くの水温が底層の水温より高い状態が継続し、底層と表層との水温差から水の上下混合かが起こりづらく、底付近での酸欠は非常に解消しづらい。冷たい水ほど深いところに溜まりやすく、このため、最深部では常に酸欠に陥りやすい。夏場は、浅場や駆け上がり以外での底釣りは厳しい場合が多い。

それでは冬はどうだろうか、
冬では夏とは逆の現象がみられる。魚の代謝は低くなり、酸素消費量は減るものの植物プランクトンの活性も低くなり、酸素供給が減る。残餌等の分解速度が遅くなり、酸素消費は夏より少なくなる。また、夜間などに水面が冷やされることで、水の上下混合が起こりやすく、底付近での酸欠は夏と比べると起こりにくい。

私の通っている水沼ダムでも以前、酸欠を経験したことがある。
6月頃だったと記憶しているが、酸欠の2週間前までは、良い感じで濁っていたのが、翌週にはかなり透明度が良くなり、水中には肉眼でも動物プランクトンが大繁殖しているのが確認できた。透明度が高くなったのは、動物プランクトンが植物プランクトンを食べてしまったためだ。さらに1週間後の早朝には、へらはダムのあちこちに大群をなして鼻上げをし、何かにびっくりすると「バシャ!」と、ものすごい水音をたてて水中に潜るが、暫くするとまた、パクパクと音を立てて一斉に鼻上げをするのが見えた。植物プランクトンが枯渇したのと同時に大量発生した動物プランクトンが酸素を消費したための酸欠と思われる。たまたまその日は例会にあたっていたのだが、大群が目の前に通りかかり、喜んでそこにエサを送り込んでも魚は驚くことはあっても、エサに対しては全く反応しなかった。幸い、日中になり日差しが出ると次第に酸欠が解消したらしく、魚の鼻上げはみられなくたったが、釣果は貧果に終わってしまった。

実は、私が調査している福島沖の太平洋の底でも春から初夏にかけて大規模な酸欠が発生し、移動できない貝などが死んだり、底魚が右往左往して、大量に網に掛かったりすることがある。海でも酸素の供給限は植物プランクトンが発生する酸素と水面からの酸素の溶け込みに頼るしかないのである。海中で海水の上下混合が起こらないと光が届かない深層では酸欠が進行する。

魚の痛覚、人の心の痛み

2017-10-19 20:02:35 | ウンチク
 魚には痛覚がない(痛みを感じない)と聞いたことがあるが、本当だろうか。

 ネットで色々調べてみたが、よく分からない。ないという意見が一般的だったが、最近の研究では反論も出ているらしい。
 釣人としては、出来れば魚は痛みを感じて欲しくはないと思ってしまう。魚にハリを引っかけるという蛮行を出来れば平気な顔でしていたいという、勝手な都合だ。
 
特に痛みを感じて欲しくないなと思うのは、目にハリがスレた時だ。何故か目にスレると、滅多なことでは魚はバレない。目にスレてきた魚はいかにも痛そうで、引きも強いような気がする。さすがの私も目のスレだけは、罪の意識にさいなまれてしまう。しかも、目を無くした魚が結構釣れるので、仮に痛みを感じることはなくても、魚に相当のダメージを与えかねない。
 
大学生の息子を釣りに誘ってみると「魚を虐待して何が楽しいの?」という返事が返ってくる。さすがにこれには何も反論できない。この自分ですら、目のない魚や口の曲がった魚、エサ不足でガリガリにやせ細ってしまった魚を見るに付け、心が痛む。
 
せめて、釣堀や管理釣場では、魚が極端に痩せてしまわないだけの最低限のエサを与えるべきだと思う。採算上の問題や水管理上の問題もあろうが、無期禁固どころか無期懲役をさせられている罪のない魚には最低限の食料を与えるべきである。
最低限のエサとは一体どの位なのだろうか、魚を育てるためには1日に魚の体重の数パーセント(ドライ換算で)のエサが必要だが、育てる必要が無く、現状維持の魚体を維持していくことを考えると1パーセント程度だろうか。仮に10tの魚を収容しているとすると、1日に100kg程度、配合飼料として5袋程度が必要になる計算だ。当然、エサの必要量は水温等に左右されるので、冬季にはほとんど給餌を必要としない。また、エサを与えることで色々な意味で酸素消費量も増えるので水の管理はエサを与えない場合より神経を使う必要があろう。魚を10t放養し、春から秋の8ヶ月間、魚体重の1%給餌すると、2.4t(20kg×120袋)の配合飼料が必要と計算される。魚が良いコンディションを維持できれば、体力も付き、病気にもなりにくいし、減耗も少なくなるだろう。
 
新べら1kg当たりの単価とエサの単価を考え、経済的にもプラスになるような工夫は可能と思うが、いつどの位のエサをどのように与えるべきかは、養殖経験のない素人には難しく、経営者はすぐには習得できないかもしれない。
 
私の持論は、釣堀や管理釣場の経営者は、客商売としてサービスを色々考える以前に、魚を上手に飼う技術を勉強し、習得するべきと考える。お客様は神様という前にお魚様を一番大事にするべきである。私は、魚の管理が行き届いた管理釣場であれば、今より高い料金を払っても良いと考えている。魚を消耗品扱いするような釣場には、心情的に行きたくない。

魚の超能力

2017-10-05 17:58:59 | ウンチク
 超能力と書くと、あり得ない能力という意味になってしまいそうなので、ここでは、人間の想像を超えた能力という意味で書きたい。人間からすると想像を超えた能力に思えても魚としては普通に備えた能力なのかもしれない。
 
 へら釣りをしていて感じるのは、魚が桟橋と自分との距離をあの濁った水中で正確に把握していることだ。大きな大会などで人が大勢入ると竿の届かない沖目(桟橋で囲まれた所では、桟橋と桟橋の間の真ん中)に逃げ込んでしまう。
また、桟橋の方向も把握していて、カッツケなどでは、ハリ掛かりした瞬間、魚は、桟橋と反対の沖方向に突進して逃げようとする。掛かった瞬間に桟橋の方に突進してくる魚など、お目にかかったことがない。
 
 水中の震動は、魚の浮袋からウェーバー器官を通して内耳に伝えられる。魚の聴覚は極めて敏感で釣人が桟橋を歩き回らず、じっと釣りをしていても釣人から桟橋に伝わる微細な震動を感じ取るのだと思う。桟橋の方向や桟橋と自分との距離だけでなく、恐らく、桟橋の震動状況から釣人の数まで感じるのだ。

 一方、釣人の話声は水中にはほとんど伝わらないと考えられる。
大きな大会では、釣人の朝の入場時のいつもとは桁の違う足音でまず恐れをなし、その後もいつもとは桁外れの釣人からの震動で恐怖心を抱くのだろう。
 
 さらに、へら鮒が属するある種の魚のグループでは、魚は外傷を受けると、仲間に危険を知らせるため、警報フェロモンを出し、恐怖反応を引き起こすと言われている。大会などで魚が食い渋るのは、桟橋からの震動という直接的な原因だけではなく、恐らくは、桟橋の震動によるストレスでそれぞれの魚が警報フェロモンを出して、警戒するためと考えている。また、釣った魚をフラシに入れておくと、魚はストレスで警報フェロモン出し続けるものと思われる。土曜日にはある程度込んでいてもそこそこ釣れるのに日曜に同じ人数が入り、フラシを使うと釣れなくなるのはそのせいかもしれない。その意味では、自動検量器は同じ魚を何度も釣れること以外にも魚に不要なストレスを与えず、警報フェロモン放出を抑制できる効果があるのかもしれない。フラシの魚を放流すると釣れなくなるのは、警報フェロモンの放出と考えている。

余談1 近年、海上に巨大な風車を設置して発電を行う「海洋風力発電」が注目されている。茨城や福島の海でも既に風車が設置されている。この風車から発生する低周波の震動が周辺海域に棲息する魚類に与える影響(摂餌、成長)について懸念されており、様々な試験が行われている。

余談2 魚は水中の震動に敏感と書いたが、地震の影響はどうだろうか。釣人は、朝方に地震があったから・・とか、朝冷え込んだから・・、昨日雨が降ったから・・と色々理屈を付けて釣れない理由を考えるものである。全てが間違いで勘違いだとは言わないが、ほとんど的外れだと思っている。私の経験では、地震直後の5分程度は影響がみられるが、その後は全く影響ないと考えている。前日降った雨の影響や朝の冷え込みの影響については機会があったら書いてみたい。

ハリガネムシの怪

2017-10-02 17:58:05 | ウンチク
しばらくブログを更新していませんでしたが、釣りには毎週末行っていました。
2週間で湯崎2回、粟原、水沼それぞれ1回ずつ。
このため、肘は一向に良くなりません。

今週から、数回にわたって、釣行記とは別に、普段感じたり、考えたりしていることなどをアップします。

先日、東郷さんと並んで釣りをしていた際、ハリガネムシの話題で盛り上がりました。
という訳でもないのですが、第1回目はハリガネムシの話です。
長文になりますが、読んで頂けると幸いです。

 現在まで、色々な事に興味を持って観察してきたが、とりわけ寄生虫や虫コブの生活環の不思議さに関心を持ってきた。
 
 随分以前の私のブログでも紹介したが、ある秋の日に水沼ダムで釣友との勝負中に釣台の足元でハラビロカマキリが水中に落下した。カマキリは見事なカマ泳ぎで沖に向かって行ったので、タモですくって助けてやろうと思った瞬間、水中から大きなバスが現れ、カマキリは一瞬で飲み込まれてしまった。カマキリを救えず、かわいそうな事をしたと思っていると、1分後位にカマキリが水面に浮き上がってきた。どのようにしてバスから逃れたのかは分からないが、とりあえずは元気にカマ泳ぎを再開した。が、ちょっとおかしい。バランスを大きく崩しているのだ。よく見ると、カマキリのお腹から今まさにハリガネムシが出てきている最中で腹から出てきているハリガネムシは水中で大きくのたうち回っている。僅か1分程で長さ30cm程もあるハリガネムシは、無事カマキリの腹の中から脱出し、はれて寄生生活から自由生活の身になった。一方、カマキリの方は、バランスを取り戻し、何事も無かったかのようにカマ泳ぎで沖に向かって行った。ここで、タモでカマキリを掬い、後ろの草むらに放してやると、これまた何事も無かったかのように、草むらに消えていった。話には聞いていたが、カマキリの腹からハリガネムシが脱出するのを見るのは初めてだった。

 ハリガネムシでまず不思議な事は、カマキリなどの昆虫に寄生したハリガネムシは、昆虫の体内では成体になれず、最後は水中で自由生活をし、子孫を残すのであるが、成体になるためには、池や川に辿り着かねばならない。カマキリなどのお腹に寄生し、十分成長したハリガネムシは何らかの化学物質を出し、宿主の昆虫の脳に作用させ、昆虫を水辺に誘い出し、入水自殺をさせるといわれている。本当にそんな巧みなことが出来るのだろうか?
 
 ハリガネムシの成虫が水中で生んだ子供は、水生昆虫に寄生した後、水生昆虫を補食する陸上昆虫に寄生し、最後は水中での自由生活になるのだが、太古の昔から綿々とこの循環が続いて来たことは奇跡に思えてしまう。色々な寄生虫の生活史について勉強すると、宿主を替えながら成体へと成長していく過程で、そんなことが本当にあり得るのかと思うほどの奇跡のような生活史をもっているものがとても多いことが分かる。
 
 全ての寄生動物は、その寄生期間においては、宿主に致命的な障害を与えないのは当然のことだ。宿主を殺してしまったら、自分も生きていけないからだ。ハリガネムシはカマキリなどの腹の中に寄生するが、腹の中で30cmにも成長するのに、カマキリは大丈夫なのだろうか?ハリガネムシはカマキリの生殖巣を食べて成長するらしい。確かに生殖巣は種族維持には必要だが個体維持には必要がない唯一の臓器だろう。ハリガネムシを腹に宿したカマキリは、最後は入水自殺を図るが仮に再び陸上に戻り、命が繋がったとしてもただ生きているだけで生殖活動には参加できない。個体維持に必要のない生殖巣だけから栄養を摂取するハリガネムシの適応は奇跡的だと思える。
 
 カマキリのあの見事なカマ泳ぎは、実はオカマ泳ぎだったのかも(笑)。
 
 ハリガネムシについては、面白い研究がある。ハリガネムシは、カマキリだけでなくカマドウマやコオロギにも寄生するらしいが(宿主によりハリガネムシの種が違うのかも)、最後は、入水自殺を誘う。これにより入水した昆虫類が、渓流魚のエサとなり極めて重要なエネルギー源となっているというのだ。この説が本当なら、ハリガネムシが渓流魚の生活を支えていることになる。世の中は本当に想像も付かないところで結びつき、回っているのだと感心させられる。

蓮池の末路

2017-06-08 18:02:58 | ウンチク
コイが桑の実を食べていると書いた池は、「蓮池」と呼ばれている。中村城址のお堀に接しており、由緒正しい池のようである。地元の方に聞くと、以前はその名のとおり一面蓮で覆われていたようだが、現在では蓮は全く見られない。この蓮池の蓮がどうしてなくなってしまったのかは、分からないが、ひょっとするとカメによる食害かもしれない。

今、全国的に蓮の名所といわれている場所で蓮がなくなってしまっており、大問題になっている。原因は底質の変化など様々な要因が考えられるが、大きな原因の1つとしてカメ(特に外来種のミシシッピーアカミミガメが悪者にされている)による食害説が大きく取り上げられている。

 池の一部を網などで囲い、カメが入ってこられないようにすると、囲いの中だけに蓮が茂り、外は蓮がほとんど生えないという試験結果も全国で良く聞く話だ。また、蓮を生やした水槽にカメを放して試験をすると、一晩の間にとんでもない量の蓮の芽や茎を食い倒すという結果もでているらしい。「食い倒す」と書いたが、喰い倒した蓮の茎を全部食べる訳ではなく、実際には、茎や芽をかじって倒すだけで、ほんの一部しか食べはしないようだ。

水沼ダムでは、カワウが入るようになってから、幾らへらを放流しても全く生き残らなくなってしまった。当初は、私ですら、たかだか数羽のカワウが、数百キロの放流べらを全て食い尽くすなんてあり得ないと思っていた。しかし、何年も同じ状況が続くと、間違いなくカワウによる食害だと確信せざるを得なくなってしまった。これは、毎年水沼に通ってへらを釣り続けてきたから分かる話で、へらなど全く釣らない漁協の人には幾らカワウの駆除を訴えても無駄な話なのかもしれない。学者も含めて「そんなはずない」とか「環境などの他の要因が効いているのでは」などと考えるのも無理はないのかもしれない。

 水沼ダムでは、以前はタモロコやモツゴなどのジャミが非常に煩く、ジャミ対策がすなわち、へら釣りの肝だったのだが、ブラックバスが入った瞬間(瞬間は言い過ぎかも、入って1年?)からタモロコとモツゴは絶滅してしまった。全国で同じ現象が確認されていたが、学者といわれる専門家は口をそろえて、「魚が減ったのは、護岸化等により環境が変わったせいだ」と言ってのけたのだ。私は、「専門家などは何も分かっていない!釣り人に聞いてみろ!」と言いたかったが、私自身が専門家の端くれなので、深く反省させられた。

一番状況が分かっているのは、外からやってきた専門家ではなく、古くからそこに住んで魚や自然を見てきた漁師や住人なのだ。

これからも科学者としての目は失うことなく、かつ、先入観や自分の経験にとらわれず、地元の方の経験や話を尊重して本質を見失うことがないようにしていきたい。

大きな桑の木の下で・・♪

2017-06-07 17:44:09 | ウンチク
自分は一応研究者の端くれである。研究といっても文系から理系まで幅広いが、自分は自然科学系の研究で給料を頂いてきた。毎日のように海に潜ってアワビを観察したり、ヒラメの解剖に明け暮れたりと、自分の好きなことをやってきた。自分の好きな研究をやってお金を貰えるとは、これほど幸せなことはない。
へら鮒釣りも自分にとっては研究テーマの1つであるが、魚の生態に合わせた合理的な釣り方を考えるのが面白いのであって、エサ使いにはあまり興味がない。
ここ20年ほどは、健康のために朝昼晩にそれぞれ散歩をしているが、飽くなき探求心から散歩の途中で色々面白いことに気がつく。最近は散歩がてら、虫コブや身近な植物など、目に付くものは全て観察の対象にしている。 
昨年の今頃、ある池の畔を散歩していると、水面上に張り出した桑の木の下にカメ(多くはミシシッピーアカミミガメと思われる)が集まっているのに気がついた。毎日決まって特定の桑の木の下にしかおらず、隣の桜の木の下には居ないことを不思議に思っていた。後日NHKの「ダーウインが来た」を見て、ようやく謎が解けた。カメは桑の実が大好物で水中に落下するのを待っていたのだ。
今年も桑の実が熟す時期がやってきた。毎朝晩、例の桑の木の下を観察していたが、今年は桑の木の下に大きなコイがたくさん集まっており、カメ達は桑の木の下には中々近づけず、遠巻きにしている。コイは桑の実を目当てに集まっていると思われるので、試しに桑の実を水面に投げ込んでやると、まるで養殖場のエサ場のコイのように、先を争って桑の実を食べる光景が見られた。これでは、カメ達は近づけそうにない。
桑の木の下で上を向いて桑の実が落ちて来るのを待つのは構わないが、待っていても桑の実がそんなに落ちて来るものなのだろうか?暫く観察していると、全く風もないのにポチャン、ポチャンと相当の頻度で桑の実が水面に落ちていくのだ。コイ達はその水音(正確には音ではなく、水の震動?)に反応して、桑の実に群がっている。とてもカメ達が割り込む隙がない感じだ。
カメが成長に伴い食性を動物から植物に替えることを昨年知ったが、コイまでも陸上植物の桑の実を食うとは思わなかった。でもこの事実は、一部では知られているようで、桑の実パターンのフライでコイを釣るというサイトがあり、感心させられた。
さて今度、何のエサでへらを釣ってやるか・・・?

追伸:その池にはへらも多数棲息しているが、今のところ桑の木の下に集まっている様子はない。

M-1 予選に思う その2 マルキューの英断に拍手

2016-02-22 19:29:31 | ウンチク
以下の内容は、昨日色々な方から聞いた情報がデータソースです。この情報は、マルキューに確認したものではなく、あくまでも聞いた話を基にした私の憶測という事でお願いします。

清遊湖に続く、第2回目の予選となる湯崎湖予選では、120名の定員の抽選を行う際、清遊湖で抽選に外れた方と清遊湖には申込まず、新たに湯崎湖に申し込んだ方を優先に抽選が行われた感じです。

私の仲間に聞いた限りでは、清遊湖予選に抽選で参加できた方は全員、湯崎湖予選には落選し、逆に清遊湖で抽選に外れた方及び清遊湖には申し込まず、新たに湯崎湖に申し込んだ方は全員、湯崎湖の抽選に通っています。(あくまでも私の聞いた限りなので、定員の関係で全てそのとおりという訳ではなく、恐らく例外があると思いますが)

恐らく、抽選に外れた方への計らいによるものと推測しますが、もし、この通りだったならば、今回のマルキューの計らいは素晴らしいやり方だと思います。
毎回何も考慮しない抽選というやり方もある意味では公平かもしれないが、出来る限り、参加を希望している方全員を1回でも出場したい会場で予選に参加させてやりたい。そう考えて当然だと思います。

もし私が仮に今回、清遊湖で予選通過できなかったら、ホームレイクでの湯崎湖予選に参加できないところだった(おー怖!)。来年度からは、エントリーする予選時期と会場を十分吟味して申込をするつもりだ。

それにしても湯崎湖予選は熾烈な戦いになりそうだ。チームYUZAKIの面々は、清遊湖の抽選で外れた東郷さんを始め、Wさん、Hさんも湯崎湖に勝負をかけてくる。更に、湯崎湖なら任せろ!のH山ブラザーズ、やkさんも得意のチョーチンで参戦予定だ。湯崎湖での通過20人のうち、かなりの人数がチームYUZAKIのメンバーで占められそうな予感だ。

M-1 予選に思う

2016-02-16 20:15:58 | ウンチク
 今回から予選出場者について、応募者の中から抽選で決定したのは、非常に良かったと思う。(自分が抽選に当たって出場できたから言うわけではないが・・)今までは、先着順であったため、人気が高いこの大会では、深夜のFax合戦が過熱していたのだ。
 今回の申込は受付番号から類推すると300名を若干超えていたようで、180人の参加者枠を考えると当選率は60%ということになる。
 次回の湯崎湖予選での参加者枠は120名。清遊湖で申し込んだ300人の内、30人が予選通過したので、単純に残り270人が再度エントリーすると仮定すれば、湯崎の当選率は44%と半数以上がクジで落選してしまう計算になる。
 この計算でいうと、清遊湖、湯崎湖の両方ともはずれる確率は22%。もしもこの通りはずれてしまう人が出たら誠に気の毒だとしかいいようがない。
 シマノのように、クジではずれた人を優先して次回の予選にエントリー出来るシステムとしたらどうだろう・・。今回の清遊湖で120人がはずれたとすれば、はずれた全員が湯崎にエントリーすれば湯崎の枠の120人とピッタリになってしまい、今回清遊湖に出場して予選通過できなかった150人及び新たにエントリーしようとする人は計算上湯崎にはエントリー出来なくなってしまう。・・・難しい問題だ。ダイワのように1人1予選とするか・・。
 いずれにしても、清遊湖で通過して良かったとつくづく感じている。

月間「へら鮒」誌記事

2015-06-03 20:33:17 | ウンチク
 6月4日発売の「へら鮒」誌に私の記事が載ってしまった。取材の話は、今年の1月にあり、5月に取材が行われた。取材当日の状況は、ブログに書いたとおり、思い通りに釣れず、非常に苦労した。なるべく早いアタリで釣りたいのだが、最終的には、バラケをがっちり持たせ、長ハリスでシャクっているとタイミングは遅いものの、確実に釣れてくるというもので、自分の目指している方向とは違う方向で決まってしまったのだ。
 記事にも書いてあったとおり、いくらきれいごとを言っても、結果が全てで、その釣り方も正解として認めざるを得ない。が、自分としては、更なる可能性を信じ、現在も試行錯誤しながら苦しんでいるところだ。
 
 記事そのものについては、きっと、記事を読んだ人は、がっかりしているのではないかと心配である。今から「voice」に1件も反響がないのではないかとビクビクしている。
 まあ、それでも、昭和47年から愛読していた「へら鮒」誌に自分の記事が載ったのだから、これは非常に喜ばしいことだ。
 記事の最後に書いてあった、「得意とする冬場の取材」が実現するかは、「voice」等の反響によるでは・・と思っている。
 実は、最近、新たな釣り方を会得しつつある。記事の隅から隅まで読むとそれらしい表現が出ているのだが、今のところ「超機密事項」ということにしておこう(笑)
 それにしても、夏場のチョーチンはちょっと難しい!

ヘラは喰ったエサを吐き出すか

2015-01-01 11:24:09 | ウンチク
 セットマン28号さんから長いコメントが届いたので、せっかくなので記事にしてみました。新年早々、長い文章で申し訳ありません。興味にない方はスルーしてネ!

 まず、魚は、吸い込んだエサを必ず吐き出すか・・?という問題ですが、随分以前にブログで書いた覚えがありますが、吐き出さない場合があります。
これは、私が魚を飼育し(仕事です)、エサを与えた観察結果ですので、私見ということでお読みください。なお、全て、餌だけを投じての観察で、エサにハリは付けていません。(魚を育てるためにエサを与えているので当然ですが)

 魚は、吸い込んだ際に、口の中で違和感がある場合に吐き出すことが多いようです。
具体的に言うと、吸い込んだ際に、なお、口の中でダンゴの形を留めているものは吐き出します。吸い込んだ瞬間に団子の形が崩れ、バラバラになるものは、吐き出しません。この際、吸い込んだ瞬間にエラから煙幕が出ます。

 適当に粘っていたり、硬い餌では、口の中に入れてもダンゴの形をとどめている為か、ダンゴの形を留めたまま、吐き出されてしまいます。(養殖用配合飼料のドライペレットを与えた場合には、落下途中に一度口に入れますが次の瞬間、全て吐き出されてしまいました。)エサを水でどんどん柔らかくし、丸めるのも困難な程度まで柔らかくして投入すると、吸い込んだ際に、バッと煙幕状になり、吐き出されません。逆にボソボソで粘りがなく、エアーをたくさん含み、ようやく丸く形を作れるようなものは、口の中に入った瞬間に崩れて、粉々になり、吐き出さないことが多いです。

 エサ落ち寸前のアタリで乗ることが多かったり、カラツンが出るような適当に粘って、適当に硬いエサを使った場合には、2、3回アタリを送って喰い頃(次に吸い込んだ際には口の中でエサがダンゴの形を失うもの)になった頃に当たったアタリで乗る確率が高いのは、このようなことから至極当たり前なことだと考えます。

 結論をいうと、ダンゴ餌の場合は、タナまでは何とか届き、最初に魚に吸い込まれた際には形が崩れてしまう程の柔らかさ、あるいはボソッ気があるエサを使えば、最初の喰いあたりで乗り、カラツンを食らう確率が低くなると考えています。当然、誰でも丸めやすく、エサ付けが容易な適当に粘り、適当に固く、タナまで容易に持つようなエサでは、当たってもカラツンを食らいます。

 ハリの形状についてですが、これについて書き出すと長くなりそうなので止めておきますが、結論からすると、ヘラの場合は、ハリの形状での釣獲差はほとんどないと考えています。個人の好みや思い込みでチョイスして良いのではないでしょうか。
 1つだけ書かせていただけば、飲まれた場合には、ハリはすっぽ抜けやすいことだけです。ハリが返らないためと、唇より口の中は組織が弱いためです。「喰いが浅くてばれた」なんてとんでもない!スレか逆に飲まれていた場合が多いのでは・・?口の先に掛かった場合が一番確実です。だからといって、ネムリバリを使う必要性があるかどうかは、個人のご判断で・・。

メバル釣りから学んだこと

2014-12-10 20:58:53 | ウンチク
 調子こいて、もう一発かまします(笑)

 ずいぶん以前に仕事でメバルの稚魚(当歳魚、5cm前後)を大量に確保する必要があり、秋口になると毎年、小名浜港内で毎日のようにメバル釣りをした。(仕事ですヨ(汗))

 岸壁にはたくさんのメバル稚魚が見えるので、最初はツノナシオキアミ(コマセアミ)を撒きながらサビキ仕掛けを落としてやれば簡単に釣れるものと侮っていたが、実際やってみると、サビキでは一瞬で食いがとまり、最初に数尾は釣れるがその後は全く釣れなくなることが分かった。撒いたコマセアミは喰うのだが、サビキに付けたオキアミはスルーされてしまう。

 結局、1本バリで極小シンカーを付け、ハリスを長くとって、自然にオキアミを落とし、自然に潮に流さなければなかなか喰ってこないことが分かった。この釣り方でも釣り始めは入れ食いでも、あっというまに食いが極端に落ちるのは、メバルが警戒フェロモンを出しているためと思われる。
 警戒フェロモンについては、以前このブログで書いた覚えがあるのでここでは割愛するが、今回ここで言いたいのは、何らかのストレスを受けて食いの落ちた魚は、たとえ釣りに対する学習を経験していないメバル稚魚であっても不自然な動きをするエサに対しては警戒して喰ってこないことである。完全に見切られているといったところだ。
 
 仕方なく、錘を外し、ハリス、ハリのサイズを落とし、ハリスを伸ばして極力自然に流してやると、やっと喰う魚がいる。それでも多くの魚は喰ってこない。
 
 同じような釣り方をしても釣りの心得のほとんどない職員は全く釣れない。彼らからすると私だけが釣れるのは全く理解できないと思われる。たかがメバル稚魚釣りといえど神経をどこに使うかで釣果に大きな差がつくのである。
 
 この自然なエサの落とし込みは、渓流釣りでいう「ゼロ釣法」、磯釣りでの「フカセ釣り」、クロダイでの「落とし込み釣り」に通じるものだろう。
 
 メバル稚魚釣りで学んだ「ゼロ釣法」が私のチョーチン縦誘いの原点になっている。メバルはエサを喰ったのを目で確認して合わせられるが、へらはウキのアタリで釣るしかない。アタリを出すには、仕掛けを張らなければならない。ここをどう解決するかが現在のテーマだ。

抜きチョーチン沈没縦誘い

2014-12-08 20:14:58 | ウンチク
まず、思想と釣り方ですが、抜きチョーチンで縦誘いをする際にウキ(トップ)の馴染み込みの速度とクワセの沈下速度を出来るだけシンクロさせ、クワセを自由落下させつつ、ハリスも出来るだけ張りながらアタリも出そうとするものです。

この釣り方を始めてから3年目になります。

この件については、今まで何度かブログで書いてきました。また、先日の記事のコメントにも書きましたが、いささか説明不足の部分もあるので、この際まとめて書き直してみます。

まず、クワセの落下速度を考えてみます。クワセは水中で一定の加速度(力)で落下しますが、落下速度に対して水の抵抗が速度の2乗でかかります。このため、初速は当然ゼロで、その後、加速して落下しますが、水の抵抗によりかなり短時間で一定の落下速度となります。

一方、持ち上げられたトップは、ウキのバランスが崩れている分の加速度で馴染み出します。トップが水中に没する分(体積)だけ加速度は小さくなります。馴染む速度は、こちらも初速は当然ゼロで、その後スピードを上げますが、加速度が低下し、水の抵抗もあることから、途中から減速し、仮にバランスが1目盛り出しなら1目盛り出たところで速度はゼロになってしまいます。しかし、私の場合には、沈没のバランスなので、沈没寸前では若干馴染み込みの速度は落ちますが、沈没後は一定速度で沈没を続けます。

これから分かるように、クワセの落下もトップの馴染みも初速はゼロで完全に一致していますが、その後の速度を完全にシンクロさせることは不可能で、いかに近似的にクワセの落下速度とトップの馴染み込みの速度を(長時間、なるべく長い距離)一致させるかが肝になります。
この際の決め手になるのは、トップの太さとどの位のストロークを持ち上げてトップの馴染み込みの加速度を調節するかになります。更に重要なのは、後半にトップの馴染み込み速度を落とし過ぎないように、どの位ウキのバランスを崩して、ウキをどの位の速度で沈没させ続けるかにあります。(水中アタリを取る気はありませんが)

太いトップを長いストローク持ち上げてしまえば、急加速の後、急ブレーキがかかってしまいます。結果、前半はクワセの落下スピードをトップの馴染み込み速度が上回り、クワセは自由落下する一方、ハリスに遊びが出てしまうためにウキにアタリが伝わらなくなるだけでなく、急速度で馴染むトップではアタリが出たとしても非常に合わせづらいものになってしまいます。一方後半はトップの馴染みに急ブレーキがかかり、クワセの落下に対してテンションがかかってしまうでしょう。

自分の場合、極細のトップ(グラスムクを使っていますが、素材は何でも一緒です)を適度の高さ持ち上げて落としてやることと、ウキのバランスを元々沈没にとって、後半にトップの馴染みに大きなブレーキをかけることなく、ストレスなしにクワセとトップを落としているつもりです。
よく周りの方に「トップが馴染み終わる辺りでしかアタリが出ない」と言われます。私の場合には、トップの高い位置でも普通にアタリが出て釣れてきます。この違いは、トップの持ち上げる体積(太さ×ストローク)の違いです。大きくバランスを崩してしまうと前半は先ほど書いたとおり喰ってもアタリがウキに伝わりません。馴染み終わる頃には、ようやくハリスが張るのでアタリがウキに伝わるのだと思います。ということで、後半にしかアタリが出ない症状の場合は、アタリを半分損しているかもしれません。私の場合は細いトップを適当なストローク(どの位が適当なのか・・・これが難しい)持ち上げて、ゆっくり馴染ませる一方、後半にブレーキが大きくかからないよう、ウキが沈没するようにバランスを調整しています(どの程度バランスを崩してどのくらいのスピードで沈没させるかが肝なのですが、いまだ迷い続けています)。

だいぶくどくなりましたが、肝を書いてみました。

縦誘いをただ闇雲にしている人いませんか・・・・?

フリーフォール・・?

2014-11-21 20:18:07 | ウンチク
セットマン28号さんから水中観察についての長いコメントをいただきました。
せっかくなので、コメントではなく、記事として掲載します。

これは私の経験と私見ということでご理解下さい。

くわせを喰ったときにアタリが出なかった・・・・。仕掛けが張っていればアタリになると思っています。(仕掛けが張り切ると喰わないものですが・・。)

サイトフィッシング最高です。
水中ビデオと共に一番勉強になります。
私のホームグラウンド水沼ダムの最上流は、険しい渓谷になっており、対岸まで数メートルしかなく、対岸は切り立った崖になっています。また、本湖の濁った水ではなく、透明度も高く、水中のエサも魚も丸見え状態で、8尺浅ダナで観察します。
結果は、バラケにウドンセットでやってみると、まず、バラケが水面に当たってばらけた粒子をめがけてへらが水面付近に突進し大口を開けて、ばらけた粒子を吸い込みますが、数秒で反転し、遠ざかります。次に、バラケの落下途中にバラケを咥えて吐き出すものがいます。仕掛けはまだ張っていないのでアタリにはなりません。吐き出されて舞い上がった粒子をめがけてまた、へらが集まります。
 バラケがぶら下がってしまうとバラケを遠巻きにし、バラケ粒子をついばんでいるという感じです。クワセにも関心を示しますが周りに寄っているへらは、なかなか喰ってきません。時たまクワセを吸い込むへらがいますが、吐き出すことを前提に吸い込んでいるようで、吸い込んだ瞬間に吐き出します。この時には「カチッ!」とあたりますが空ツンになってしまいます。更に、とんでもなく下の方から突然クワセめがけて上がってきて、クワセをひったくるように喰い、反転して潜行するへらがいます。これが消し込みアタリになって釣れてきます。バラケが抜けてしまうと、ポツンと取り残されたクワセにへらは、それまで以上に関心を示し、クワセに向かって近づいて来ますが、クワセの直前に反転し、喰ってきません。周りに寄っているへらは全てクワセの存在に気がついていますが、ぶら下がったクワセには警戒し喰ってこないといった感じです。
ここで、空合わせをして、クワセがハリから抜けてしまうと、ゆらゆらと自然落下するクワセにへらがゆっくり近づき、何の違和感もなくクワセを喰ってしまいます。決して吐き出しません。ゆっくり自然落下するエサには、警戒心無く喰ってくるようです。
また、ぶら下がってしまったバラケ(クワセも)を竿先で思いっきり煽って誘ってやると、煙幕を引いて舞い上がったバラケめがけてへらが突進し、バラケを喰うものもいますが、仕掛けが張っていないため残念ながらアタリになりません。恐らくへらは、空合わせによって抜けたバラケとして、警戒せず、勢いよく舞い上がったバラケを喰ってくるのだと考えます。
実は、これら観察結果をヒントに「いかにエサを自由落下させて喰わせるか」という研究に取り組んでいます。エサを自由落下させて喰わせるまでは簡単なのですが、自由落下は、すなわち仕掛けのテンションを抜くことなので、アタリに繋がらないという相反する課題に取り組んでいるところです。
最近、ドボ宙なる釣りで良い結果が得られているようですが、正に下バリのテンションを完全に抜き、下バリを自由落下させて喰わせ、アタリがウキには伝わらないので、空合わせ(縦誘いによる聞き合わせ)を繰り返すことによってハリ掛かりさせる釣法だと分析しています。ウキに伝わるアタリを取らずに空合わせ(縦誘い)で釣ってしまうのは、へら釣りの面白さを半減させてしまうという意見もあろうかと思います。
 現在は、クワセを自由落下させ、そのスピードになるべくシンクロさせるようにグラスムクのロングトップのウキを錘の重さで馴染ませてアタリをウキに伝えようと日々研究しているところです。

今期の冬の釣りを振り返って

2014-03-15 10:25:00 | ウンチク

少し早いが今期の冬の釣りを振り返ってみたい。

全体的には、ゼロ馴染み縦誘いチョーチンで安定した成績だったと思う。しかし、ブッチギリの大爆釣が無かった。

 一昨年、初めて爆釣(54kg)した際の釣り方は、トップは何と12cm。しかも、先端1目盛出しでトップの径も0.8mmだった。

 その後、次第に釣り方がエスカレートし、昨年途中からは、トップ径を0.6mmにし、昨年最後には、沈没のバランスで釣るにまで至った。それでも昨年3月のM-1泉園での予選では、この仕様で爆釣することが出来た。この時のトップの長さは17cmと、まだ常識的なものだった。

 今年になってからウキの仕様がエスカレートし、日研懇親会と先週の湯崎湖月例会では、何とトップの長さを35cmまで伸ばしてみたのだ。結果は・・・、ソコソコは釣れたものの、トップの長さに比例するような釣果は得られなかった。

 ということで、トップは長ければ良いということはない。適当な長さが当然あると考えている。

 そこで、トップを付根まで持ち上げた際の馴染もうとする力について考えてみたい。

一昨年爆釣した際のトップは12cmだったが、1目盛出しだったので、ストロークは最大で11cmだ。戻ろうとする力は、持ち上げられたトップの体積になるので、0.4×0,4×π×110となる。一方、0.6mm径で35cmの場合は、0.3×0.3×π×350となる。これを計算すると、35cmの場合には、12cmの場合に対して、約1.8倍の力が働いていることになる。このことを考えると、35cmの場合には、トップを0.6mmまで細くしても、馴染むスピードが早すぎた恐れが考えられる。0,8mm径の11cmのストロークで得られる力を0.6mm径で計算すると、トップの長さは約20cmとなる。これが最適かどうかは分からないが、この計算から、やはり、トップを長くし過ぎたのかな・・・?と考えているところだ。ちなみに、先週の湯崎湖月例会で優勝したKさんのトップ長は22cmだったのだ。

恐らく35cmトップのウキは、封印させることになると思う。