Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

足立美術館

2012年10月09日 | Weblog
足立美術館に研修で行ってきました。

日本の自然と文化の豊かさ美しさを
しみじみと感じることができました。

やはりこの国に生まれて良かった。
そうした感慨が自然にわき起こってきました。

私は何度も何度も足立美術館に足を運んでいますが、
今回もまた、新たな発見が沢山ありました。

私も変化をし、美術館という生き物もまた
変化しているからです。

画家たちの作品を見ても、
陶芸家たちの作品を見ても、
足立美術館の庭園を見ても、

私は、軽々に「わかった」「見た」
などとは到底言えるものではないと思います。

何度見ても、何時間見ても、
その作品の世界に横たわっている
作家の精神を、
「わかる」などということは、
私には到底できないと思います。

恐ろしいまでの、
芸術への思いの深さ、
高貴さ、精神性の高さ、
その他、語り尽くせぬ迫力が、
その作家の人生のすべてに横たわっていて、

それが自ずから作品に表現されていると感ずるからです。

日本庭園にしても、
一見同じと思える風景が、
刻々に変化し、様々な表情を見せてくれます。

これは、あらゆることに共通すると思いますが、

「あぁ、これは一度聞いたからもういいや。」
「あぁ、これは一度見たからもういいや。」

などという程度の物の見方では、
とても物事の本質に迫ることなどできないと思います。

同じ風景が、刻々に変化する、
その変化を鋭く見、
その変化の本質を知りたいと思わぬ程度の
知的好奇心しかなければ、

おそらく、
どんな仕事をやるにせよ、
また、何をやるにせよ、

「学ぶ」ということの
本質には決して迫れないと思うのです。












コメント
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