Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

新しいリーダー

2012年10月25日 | Weblog
石原都知事の国政出馬表明を受けて、
一人の知的な人物が、
「新しいリーダーは出てこないものですかねぇ」
と発言していた。

これが今の日本を象徴していると思う。

つまり、それは、
年寄り=ダメ、若者=OKという非論理的な感情論であり、
私は行動しないけど、
誰かちゃんとやってよ!
という他力本願の発想である。


リーダーに必要なものの一つに「哲学」があると思う。

それは、時間をかけて磨き抜かれるものである。

「哲学」と言ってわかりにくければ、
人間観や国家観といったものを含んだ
「人間としての重み」と考えても良いと思う。

重みや深み、迫力を持つためには、
数多くの実体験から身につけた経験知や洞察力を持ち、
数多くの批難や批判をくぐり抜けて身につけた胆力を持たなければならない。

どんな世界でも、矢傷、刀傷を負わないリーダーはいないのである。

そんなことへの想像力に欠け、
また、敬意に欠けている言論人が多いのではないか?

自分が身を捨ててでも
批判しただけのことは実行してみせるという気迫や、

他力本願みたいなことを言いつのるのは、
人間としての品位に欠けるという含羞を持つことが、
すっかり失われてしまったのではないか。

そのことこそが日本社会の大きな問題だと私は感じる。








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