Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

大切なもの

2009年01月11日 | Weblog
教師にとって大切なものは何か?

年を経るに従って、人間的味わいを増す教師がいます。
一方で、年を経ても、人間的に深まらない教師もいます。

年を経るに従って、管理職としての手腕を発揮する教師がいます。
一方で、年を経ても、組織全体に目を向けることすらしない教師がいます。

どんな立場に立とうとも、
私は、教師にとって大切なことは、
最後の最後まで教師が手放してはならないことは、
自らの教育的信念を確立するために全力を尽くす
というこの一点に尽きると思います。

それが浅いままで、
年と共に深まっていかなければ、
所詮は浅薄な成果主義の進路指導と
知識の切り売りとしての教科指導をしているに過ぎない。

厳しいことを言えば、
それは、自分の生活のために、
教育という仕事を選んだに過ぎないのです。

そんな先生は、
人間の「格」において、
保護者にも、生徒にも、勝ることができません。
だから、教育者として、
周囲に良い影響をあたえることもできません。

誰のせいでもありません。
自分自身と激しく向き合っていくしか、
また、多くの方々と真剣に向き合っていくしか、
自己の教育理念を深めていく道はないのです。
すべては自分が生み出しているものだからです。

教育的愛ともいうべきものが、
その先生の心の底から、
本当の光を放ち続けていなければ、
教育に期待していた人たちの心は、
必ず離れていきます。

そして、それは、誤魔化しようのないことだと思います。
コメント
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