Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

萩・備前

2009年01月02日 | Weblog
オフィスを訪ねて来られるお客様と楽しむために、
今まで少しだけ手に入れていた萩や備前の器を持ってきました。

父の影響かもしれませんが、
私は萩焼や備前焼が大好きです。

土味のあるところや
虚飾を省いたところが好きなのだと思います。

陶芸家たちが、
人事の限りは尽くすけれども、
作品の出来栄えは、
最後は、火の神様と土の神様に委ねるしかない。
そういうところが好きなのかもしれません。

有田焼などはもちろん素晴らしく美しくて、
技術の粋を感じさせてくれるし、
初代酒井田柿右衛門氏が赤の色を出すために
大変に苦心したことなども思い出されて
これもまた大好きなのですが、
やはり、土味のある作品が好きなのは、
それが教育と共通しているからかもしれません。

どれだけ人事を尽くしても、
どんな人間に育ってくれるかはわからない。
あとは神様に委ねるしかない。

しかし、そのわからないことに
力を尽くしていくことが素晴らしいと思うし、
共に学んだ子どもたちが、
何十年後かに再会したとき、
素晴らしい人物になっていることを感じることほど
大きな喜びはない。

そんな感覚に近いのかもしれません。

だから、結果に対して謙虚にならなくてはいけない。
そして、教え子たちに対しても、社会に対しても、
謙虚にならなくてはいけない。そう思います。

やはり教育は祈りなのかもしれません。






コメント (1)
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