未唯への手紙
未唯への手紙
未唯宇宙項目の見直し 9.環境社会 9.7~9.8
分化と統合
近傍系と全体
近傍系を定義
集合知のインフラ
企業・行政を取り込む
拡張性を保証
コミュニティで儲ける
カバーリング
社会インフラに切替
道路行政を一体化
システム設計
ネットワーク設計
全体の姿
分配から自律ロジック
エコロジカルな存在理由
経済を地域から作り出す
グローカルな視点
日本的循環に適用
教育・仕事・家庭の循環
存在理由を育成する教育
存在理由とつながる仕事
自立する個人と家庭
地域インフラ
地域の意識
インフラを有効利用
共有意識から始める
駐車場より花壇の地域
コンパクトな町になる
インターネット構造
地域・人の情報共有化
地域の要望から叶える
インフラは皆で作る
電柱・駐車場がない風景
LANの設定
地域のアドレス体系
自主構成の地域ネット
ネットワークの連鎖
地域の完結性を保証
WANでつなぐ
LANを互いにカバー
位相を超えた接続
Think Globally, Act Locally
様々な形態の交通体系
企業のあり方
企業の分化
企業にインフラ共用意識
地域の車の乗入制限
市民のわがままに対応
市場によるクルマの正義
市民を支える
生き抜く生活者
共有で風景を変える
生活のなかに戒律
本質的なニーズに対応
地域の要望をかなえる
企業から変わる
要望を企業に申し入れ
商店街はマルシェ
組織の分化でシェアする
マーケティングの変革
地域の市場が変わる
採用基準で教育が変わる
グーグルのインフラ提案
企業を変えるプロセス
行政のあり方
行政の分化
存在の力で発想
市民の役に立つ役人
市民とインフラつくり
組織を超える
市民との協働
ローテクで構築
高所作業から管路工事
ボランティアの参画
エネルギーは自給自足
コミュニティ支援
いくつもの形態の組織
国と対等につながる
市民には多面的な対応
市民の分化の受け皿
新しい国つくり
活動チーム設定
価値観を活かすテーマ
多くの人が生きる仕組み
周りを幸せにする
環境社会
シェア社会
持続可能性を保障
地域活性化から循環
周縁のアイデアを提案
市民と行政で挟み込む
サファイア事務局の存在
多方面へ自由に展開
市民が分化して、発信
コミュニティが自律
コンパクト行政に参画
企業を近傍系で囲い込む
所有からシェアへ
所有するムダをオープン
所有と自由の関係
シェアハウスのイメージ
所有権を放棄
クラウドが下支え
国は全体効率を確保
図書館クラウドは総務省
地域で循環を特徴づける
幸せなグーグルの価値観
存在の力の社会
環境哲学に則る
自然と融合した文明
環境社会に見合った哲学
存在の力は皆の心にある
コペルニクス的転回
知の世界を実現
コミュニティの共有意識
学習で知るということ
欲望は破壊を招く
知の世界を見えるものに
生活者に徹する
状況把握でシェアを保証
消費のマーケティング
<使う>企業意識にする
都市から地方へ拡散
グローバル対応の配置
シェアで儲かる仕組み
ハードコストの削減
自然に集まる場が武器
ノマドの価値観
社会で独自に保障
地域財源を確保
地域デリバリーを請負
労力・知恵を物納
地域貨幣
地域を幸福にする尺度
地域の優先順位
地域ニーズで順位を決定
図書館を多方面に活用
他地域と競合・競争
レベルに応じた支援
社会の安定化
消費税30%は貯金の意識
安易な設定はムダ
社会のイメージを決める
社会的合意の民主主義
考え抜いた社会保障
一律社会保障は破綻
安全保障と地球温暖化
共有意識で地方税制
ベーシックインカム
高度サービス
ローカルに寄り添う
やれることはやる
寄り添うブッタの心
多様な専門家を配置
内なるものと外なるもの
グリーン雇用
道路行政を市民が担当
コミュニティ雇用
ソーシャルインフラ構築
ゲームからコミュニティ
高度サービスで循環
資本主義を高度に変質
サービスで生活できる
夢のあるものになる
スタバの付加価値
付加価値を統合
グローバルに支援させる
クラウドにアプローチ
利用は所有の10倍の成果
ローカル活動を保障
近傍系と全体
近傍系を定義
集合知のインフラ
企業・行政を取り込む
拡張性を保証
コミュニティで儲ける
カバーリング
社会インフラに切替
道路行政を一体化
システム設計
ネットワーク設計
全体の姿
分配から自律ロジック
エコロジカルな存在理由
経済を地域から作り出す
グローカルな視点
日本的循環に適用
教育・仕事・家庭の循環
存在理由を育成する教育
存在理由とつながる仕事
自立する個人と家庭
地域インフラ
地域の意識
インフラを有効利用
共有意識から始める
駐車場より花壇の地域
コンパクトな町になる
インターネット構造
地域・人の情報共有化
地域の要望から叶える
インフラは皆で作る
電柱・駐車場がない風景
LANの設定
地域のアドレス体系
自主構成の地域ネット
ネットワークの連鎖
地域の完結性を保証
WANでつなぐ
LANを互いにカバー
位相を超えた接続
Think Globally, Act Locally
様々な形態の交通体系
企業のあり方
企業の分化
企業にインフラ共用意識
地域の車の乗入制限
市民のわがままに対応
市場によるクルマの正義
市民を支える
生き抜く生活者
共有で風景を変える
生活のなかに戒律
本質的なニーズに対応
地域の要望をかなえる
企業から変わる
要望を企業に申し入れ
商店街はマルシェ
組織の分化でシェアする
マーケティングの変革
地域の市場が変わる
採用基準で教育が変わる
グーグルのインフラ提案
企業を変えるプロセス
行政のあり方
行政の分化
存在の力で発想
市民の役に立つ役人
市民とインフラつくり
組織を超える
市民との協働
ローテクで構築
高所作業から管路工事
ボランティアの参画
エネルギーは自給自足
コミュニティ支援
いくつもの形態の組織
国と対等につながる
市民には多面的な対応
市民の分化の受け皿
新しい国つくり
活動チーム設定
価値観を活かすテーマ
多くの人が生きる仕組み
周りを幸せにする
環境社会
シェア社会
持続可能性を保障
地域活性化から循環
周縁のアイデアを提案
市民と行政で挟み込む
サファイア事務局の存在
多方面へ自由に展開
市民が分化して、発信
コミュニティが自律
コンパクト行政に参画
企業を近傍系で囲い込む
所有からシェアへ
所有するムダをオープン
所有と自由の関係
シェアハウスのイメージ
所有権を放棄
クラウドが下支え
国は全体効率を確保
図書館クラウドは総務省
地域で循環を特徴づける
幸せなグーグルの価値観
存在の力の社会
環境哲学に則る
自然と融合した文明
環境社会に見合った哲学
存在の力は皆の心にある
コペルニクス的転回
知の世界を実現
コミュニティの共有意識
学習で知るということ
欲望は破壊を招く
知の世界を見えるものに
生活者に徹する
状況把握でシェアを保証
消費のマーケティング
<使う>企業意識にする
都市から地方へ拡散
グローバル対応の配置
シェアで儲かる仕組み
ハードコストの削減
自然に集まる場が武器
ノマドの価値観
社会で独自に保障
地域財源を確保
地域デリバリーを請負
労力・知恵を物納
地域貨幣
地域を幸福にする尺度
地域の優先順位
地域ニーズで順位を決定
図書館を多方面に活用
他地域と競合・競争
レベルに応じた支援
社会の安定化
消費税30%は貯金の意識
安易な設定はムダ
社会のイメージを決める
社会的合意の民主主義
考え抜いた社会保障
一律社会保障は破綻
安全保障と地球温暖化
共有意識で地方税制
ベーシックインカム
高度サービス
ローカルに寄り添う
やれることはやる
寄り添うブッタの心
多様な専門家を配置
内なるものと外なるもの
グリーン雇用
道路行政を市民が担当
コミュニティ雇用
ソーシャルインフラ構築
ゲームからコミュニティ
高度サービスで循環
資本主義を高度に変質
サービスで生活できる
夢のあるものになる
スタバの付加価値
付加価値を統合
グローバルに支援させる
クラウドにアプローチ
利用は所有の10倍の成果
ローカル活動を保障
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マクドナルドが満席になっていた
マクドナルドが満席になっていた
なぜか、土橋マクドナルドに車の列ができていた。中を見たら、満席でした。「繁盛」している。だけど、店内は暗いし、スタッフの声も聞こえない。
店内は、仕事を持ち込んでいるグループが居た。今のマクドナルドは追い出すことができない。暑さしのぎには安くて済むということでしょうか。スタバでそれを行うと、お客様の方からクレームが来るけど、マクドナルドならそれはない。強く出られます。
共同体が必要?
国民と国体、そして内なるもの。人間には共同体が必要だ。共同体とは、結局、国家のことになる。
最大の変化は、人間を、個人を宇宙の中心にそえて、ものを考えるようになった。
個人は宇宙の中心となれば、たった一人では生きられない。そこで共同体が要求する個人の欲求と矛盾する。孤独な個人の為に発明されたのが、ナショナリズム。
なぜか、土橋マクドナルドに車の列ができていた。中を見たら、満席でした。「繁盛」している。だけど、店内は暗いし、スタッフの声も聞こえない。
店内は、仕事を持ち込んでいるグループが居た。今のマクドナルドは追い出すことができない。暑さしのぎには安くて済むということでしょうか。スタバでそれを行うと、お客様の方からクレームが来るけど、マクドナルドならそれはない。強く出られます。
共同体が必要?
国民と国体、そして内なるもの。人間には共同体が必要だ。共同体とは、結局、国家のことになる。
最大の変化は、人間を、個人を宇宙の中心にそえて、ものを考えるようになった。
個人は宇宙の中心となれば、たった一人では生きられない。そこで共同体が要求する個人の欲求と矛盾する。孤独な個人の為に発明されたのが、ナショナリズム。
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OCR化した12冊
『グローバル・ヒストリーとしての「1968年」』
チェコスロヴァキア--プラハの春
踏みにじられた「プラハの春」
第二次世界大戦後の冷戦と社会主義
社会主義体制におけるビートルズ
解き放たれていく期待
未知の領域への船出
軍事介入による「正常化」
「輝かしい時代」の再検討
『イタリア人はピッツァ^一切れでも盛り上がれる』
小さなバールでのふれ合いが人を支える
行きつけのバールでの「たった3分」が心のオアシス
バールで出会った顔見知りとの心優しい交流
なぜイタリアでは「大ブーム」が起こりにくいのか
世界的に大ヒットしたあのメロディを、誰も知らない
「大人気」よりも「私」の価値観が大事
「世界中のどこでも売っているものが、なぜこんなに高いの?」
ブランド品より「自分に似合うもの」に価値がある
誰も認めてくれなくてもいい、僕さえよければ
イタリア人は「誰かに認めて欲しい」なんて思っていない
自分が心から楽しみ、満足すること。それが一番の目的
フェイスブックがイタリアで爆発的に普及した理由
「楽しそうな写真を公開したら反感を買う」という日本人
共感を呼ぶのは、本音から出た「心の叫び」
社交辞令や批判ではなく、喜怒哀楽を共有するツールとして使ってみよう
義務感もマニュアルもいらない。自分の意思がすべての動機
人間に対するマニュアルなんてない
『外務官僚たちの太平洋戦争』
日本の対米英戦争決断理由
実質上の経済戦争
追い込まれる日本経済
経済制裁への応戦
アメリカの思惑
革新派の危機感
対日経済制裁の現実
対日経済制裁の拡大強化
実質上の対日輸出禁止措置
中南米への「米州外輸出」禁止対策
抑止政策が招いた効果
天皇の意向に反する条約調印
天皇が憂慮した三国同盟締結の影響
日独伊三国同盟締結
「欧州戦対策審議委員会」における革新官僚
三国軍事同盟締結に反発するアメリカ
日独伊三国同盟と日ソ中立の変容
ソ連による対日参戦の兆候
振れる日独間の利害
最後の御前会議
バーンズ回答
軍部による反発
閣内の不一致
終戦の聖断
『新・100年予測』
ヨーロッパ人の生活
大虐殺
イスラムとドイツに挟まれた地中海ヨーロッパ
ヨーロッパの縁のトルコ
『数学まなびはじめ』
多くの人に支えられて 石井志保子
小学校時代
中学・高校時代
大学時代
大学院時代
結婚・出産
研究の日々--就職が決まらぬまま
就職
多くの人たちに支えられて
『二十世紀を生きて』
ジョージ・ケナンと二十世紀アメリカ
外交官ケナンの軌跡
ワシントンの中枢にて
歴史家・評論家として
本書『二十世紀を生きて--ある個人と政治の哲学』と晩年
平等主義と多様性
トクビルと平等
平等主義と社会主義
米国の平等主義
家事手伝い
人種差別
エリート主義
住民投票対代表制政治 ゛
種と個人
『クロアチア・スロベニア世界遺産と歴史の旅』
スロベニア、クロアチアとユーゴスラビアの歴史
(ローマ帝国時代から南スラブ人の移住)
(ハプスブルク支配のスロベニア)
(クロアチア)
(中世クロアチア王国とハンガリーの支配)
(オスマン帝国、ヴェネチア、ハプスブルクの支配)
(オーストリア=ハンガリー帝国)
(セルビア王国)
(サラエボ事件から第一次世界大戦へ)
(ユーゴスラビア王国からユーゴスラビア連邦共和国へ)
(ユーゴスラビアの解体と内戦)
(スロベニアとクロアチアの独立)
(ボスニア・ヘルツェゴビナの歴史)
(サラエボ事件)
(ボスニア・ヘルツェゴビナの内戦)
(サラエボ)
(ドリナの橋)
『古代ローマの生活』
教育
本屋と図書館
学問
『プラトンの哲学』
宇宙の想像力--『「ティマイオス』--
『ティマイオス』あらすじ
宇宙への問い
宇宙の始まり
時と永遠
基底へ、天空へ
永遠の相の下で
『ナポレオンの直観』
ジャンヌ・ダルク、フランスを救う
『中国グローバル化の深層』
中国のグローバル・アイデンティティー
制約された環境下の開かれた議論
議論を呼ぶ課題
「平和的台頭」をめぐる議論
国際秩序の構造をめぐる議論
グローバル・ガバナンス、多国間主義、「責任ある大国」理論についての議論
「和諧世界」の概念
最新の議論--ソフトパワー
おなじみの覇権論議
中国の国際的アイデンティティーに関する多様な議論
排外主義
現実主義
主要国主義
「アジア第一」
「グローバル・サウス」
選択的多国間主義
グローバリズム
対立する国際的アイデンティティーについて
グローバル化した中国に対して
過去が未来を形作る
中国はどういう世界的大国なのか
中国の台頭を再考する
『ネット通販時代の宅配便』
ラストマイルネットワークの比較
宅配便ネットワークにおけるラストマイルネットワーク
チーム集配の効果
チェコスロヴァキア--プラハの春
踏みにじられた「プラハの春」
第二次世界大戦後の冷戦と社会主義
社会主義体制におけるビートルズ
解き放たれていく期待
未知の領域への船出
軍事介入による「正常化」
「輝かしい時代」の再検討
『イタリア人はピッツァ^一切れでも盛り上がれる』
小さなバールでのふれ合いが人を支える
行きつけのバールでの「たった3分」が心のオアシス
バールで出会った顔見知りとの心優しい交流
なぜイタリアでは「大ブーム」が起こりにくいのか
世界的に大ヒットしたあのメロディを、誰も知らない
「大人気」よりも「私」の価値観が大事
「世界中のどこでも売っているものが、なぜこんなに高いの?」
ブランド品より「自分に似合うもの」に価値がある
誰も認めてくれなくてもいい、僕さえよければ
イタリア人は「誰かに認めて欲しい」なんて思っていない
自分が心から楽しみ、満足すること。それが一番の目的
フェイスブックがイタリアで爆発的に普及した理由
「楽しそうな写真を公開したら反感を買う」という日本人
共感を呼ぶのは、本音から出た「心の叫び」
社交辞令や批判ではなく、喜怒哀楽を共有するツールとして使ってみよう
義務感もマニュアルもいらない。自分の意思がすべての動機
人間に対するマニュアルなんてない
『外務官僚たちの太平洋戦争』
日本の対米英戦争決断理由
実質上の経済戦争
追い込まれる日本経済
経済制裁への応戦
アメリカの思惑
革新派の危機感
対日経済制裁の現実
対日経済制裁の拡大強化
実質上の対日輸出禁止措置
中南米への「米州外輸出」禁止対策
抑止政策が招いた効果
天皇の意向に反する条約調印
天皇が憂慮した三国同盟締結の影響
日独伊三国同盟締結
「欧州戦対策審議委員会」における革新官僚
三国軍事同盟締結に反発するアメリカ
日独伊三国同盟と日ソ中立の変容
ソ連による対日参戦の兆候
振れる日独間の利害
最後の御前会議
バーンズ回答
軍部による反発
閣内の不一致
終戦の聖断
『新・100年予測』
ヨーロッパ人の生活
大虐殺
イスラムとドイツに挟まれた地中海ヨーロッパ
ヨーロッパの縁のトルコ
『数学まなびはじめ』
多くの人に支えられて 石井志保子
小学校時代
中学・高校時代
大学時代
大学院時代
結婚・出産
研究の日々--就職が決まらぬまま
就職
多くの人たちに支えられて
『二十世紀を生きて』
ジョージ・ケナンと二十世紀アメリカ
外交官ケナンの軌跡
ワシントンの中枢にて
歴史家・評論家として
本書『二十世紀を生きて--ある個人と政治の哲学』と晩年
平等主義と多様性
トクビルと平等
平等主義と社会主義
米国の平等主義
家事手伝い
人種差別
エリート主義
住民投票対代表制政治 ゛
種と個人
『クロアチア・スロベニア世界遺産と歴史の旅』
スロベニア、クロアチアとユーゴスラビアの歴史
(ローマ帝国時代から南スラブ人の移住)
(ハプスブルク支配のスロベニア)
(クロアチア)
(中世クロアチア王国とハンガリーの支配)
(オスマン帝国、ヴェネチア、ハプスブルクの支配)
(オーストリア=ハンガリー帝国)
(セルビア王国)
(サラエボ事件から第一次世界大戦へ)
(ユーゴスラビア王国からユーゴスラビア連邦共和国へ)
(ユーゴスラビアの解体と内戦)
(スロベニアとクロアチアの独立)
(ボスニア・ヘルツェゴビナの歴史)
(サラエボ事件)
(ボスニア・ヘルツェゴビナの内戦)
(サラエボ)
(ドリナの橋)
『古代ローマの生活』
教育
本屋と図書館
学問
『プラトンの哲学』
宇宙の想像力--『「ティマイオス』--
『ティマイオス』あらすじ
宇宙への問い
宇宙の始まり
時と永遠
基底へ、天空へ
永遠の相の下で
『ナポレオンの直観』
ジャンヌ・ダルク、フランスを救う
『中国グローバル化の深層』
中国のグローバル・アイデンティティー
制約された環境下の開かれた議論
議論を呼ぶ課題
「平和的台頭」をめぐる議論
国際秩序の構造をめぐる議論
グローバル・ガバナンス、多国間主義、「責任ある大国」理論についての議論
「和諧世界」の概念
最新の議論--ソフトパワー
おなじみの覇権論議
中国の国際的アイデンティティーに関する多様な議論
排外主義
現実主義
主要国主義
「アジア第一」
「グローバル・サウス」
選択的多国間主義
グローバリズム
対立する国際的アイデンティティーについて
グローバル化した中国に対して
過去が未来を形作る
中国はどういう世界的大国なのか
中国の台頭を再考する
『ネット通販時代の宅配便』
ラストマイルネットワークの比較
宅配便ネットワークにおけるラストマイルネットワーク
チーム集配の効果
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宅配便ネットワークにおけるラストマイルネットワーク
『ネット通販時代の宅配便』より ラストマイルネットワークの比較
宅配便のネットワークは複数の階層によって構成されている。そのなかでも、小品荷主への配送がネット通販によって一層増加する昨今、配送ネットワークの重要性もまた増している。大口の顧客から大口の顧客にまとまった荷物を配送するB to Bの形態と異なり、宅配便の場介は発着の少なくともどちらかに個人宅等の小口の顧客が存在することが多い。
実際に、ネット通販による個人宅向けの配送の増加は、宅配便事業者のネットワークヘの負担となっている。さらに、運貨が安いネット通販の荷物の増加は、宅配便ネットワークの維持を困難にしかねない。各報道機関で報じられた、佐川急便のアマゾン(Amazon)の配送からの撤退も、このような負担の大きさによるものであろう。
これらの状況への対策として、宅配便事業者やネット通販事業者自身で、ネット通販物流のラストマイルネットワークの負担を軽減するさまざまな施策が実施されている。
(1) 指定場所受取りサービス
宅配便サービスが始まるまでは、顧客が郵便局や鉄道駅などの拠点に荷物を持ち込んだり受け取ったりすることが一般的であった。宅配便は、名称どおり荷物を個人宅まで配達する便利なサービスとして消費者に受け人れられた。最近では、ネット通販の成長による通販荷物の増加、共働き家庭の増加によって、土日や平日夜間、あるいは仕事帰りに好きなタイミングで商品を受け収りたいという需要が高まっている。
このような要望に応えるように、宅配便事業者は指定場所での受取りサービスを展開している。たとえば国内においては、主要な通販事業者ではコンビニエンスストアでの受取りサービスを展開しており、また実店舗とネット通販の両方を展開する小売事業者では、ネット通販で購入した商品を店頭で受け取ることができるシステムも導入している。さらに、大手ネット通販事業者の楽天と日本郵便が提携し、2015年4月から楽天で購入した商品を都内郵便局に設置したロッカー「はこぽす」で受け取ることができるサービスを試験的に開始した。
また海外では、たとえばドイツにおいてはDHL社(ドイツポスト)が主要駅に「Packstation」という名前の宅配ポストを設置している。Packstationを通して登録者は荷物の受取りだけでなく、出荷も行うことができる。
なお、コン美ニや実店舗をはじめとした指定受取場所での受渡しは宅配便事業者の配送を効率的にする。しかし、個人宅への配送というサービスの核を完全に手放すことは、既存の大手宅配便事業者の強みを手放すことにもなりかねない。
(2) 時間帯指定
不在による再配達の増加に対処するため、事前に配送時間帯を指定することができるサービスが、国内の大手宅配便事業者によって展開されている。ネット通販においては、商品の購入時に消費者自らが希望時間帯を選択し、ネット通販事業者が宅配便事業者にその時間帯を伝達する。
指定可能な時間帯は、各宅配便事業者や届け先によっても異なるが、2015年1月現在、国内の宅配便の大手3事業者(ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便)は、午前中と12時から21時までを2~3時間ごとに区分した計6~7つの時間帯を設定している。より細かい時間帯指定に対応するには、配送拠点を多数設置する、または多くの配送員を配備するなどして、より細かいラストマイルネットワークを形成する必要がある。
(3) 集配方式
ネット通販によって増加する荷物に対して、現在宅配便事業者をはじめとした多くの物流事業者を悩ませているのは、ドライバー不足の問題の深刻化である。宅配便のラストマイルネットワークにおいても、集配車のドライバー(セールスドライバー、以下SD)の不足は数年前から懸念されていた。
これまでは、SDが集配車を顧客の軒先に停車して集荷・配送してきた。ルートは集配状況によりドライバーが決定し、順番に荷物を集配する。このような集配方式を「軒先集配」と呼ぶ。軒先集配では、荷物の増減に比例して集配車とドライバーの数が必要となり、また都市部等での駐停車場所の確保や住宅地等での交通安全対策、配送数増加によるC02排出量の増加も懸念されている。さらに、最も懸念されているのが、ルートの最初と最後で配送完了の時間差が大きくなる点である。在宅率の高い午前中に配送を完了できれば、不在による再配達を減らすことが可能となる。
このような状況に対して、日本の大手宅配便事業者らは、駅・商栄施設・密集住宅地を中心に、台車や自転車での集配拠点(サテライトセンター)の設置を行ってきた。配送面積あたりの配送件数(配送密度)が高ければ、配送車よりも台車・自転車での配送の方が、小回りが利くため効率が良い。しかし、小規模とはいえ集配拠点の設置には、費用と時間がかかる。また住宅地によっては、拠点をつくること自体が法令上難しい場合もある。
そこで近年ヤマト運輸等が現在取り組んでいるのが、集配トラックと台車などで荷物を集配する「フィールドキャスト(以下FC)」を組み合わせた「チーム集配」である。チーム集配は、ソーン別に設けられた荷物受波所に集配トラックが停車し、FCに荷物を受け渡し、ソーン内を台車や電動自転車でFCが集配する。基本的にFCは午前中の在宅時の高い時間帯にパートとして雇用している。パートなので、荷物の多い時間に人数を増減できるメリットもある。
宅配便のネットワークは複数の階層によって構成されている。そのなかでも、小品荷主への配送がネット通販によって一層増加する昨今、配送ネットワークの重要性もまた増している。大口の顧客から大口の顧客にまとまった荷物を配送するB to Bの形態と異なり、宅配便の場介は発着の少なくともどちらかに個人宅等の小口の顧客が存在することが多い。
実際に、ネット通販による個人宅向けの配送の増加は、宅配便事業者のネットワークヘの負担となっている。さらに、運貨が安いネット通販の荷物の増加は、宅配便ネットワークの維持を困難にしかねない。各報道機関で報じられた、佐川急便のアマゾン(Amazon)の配送からの撤退も、このような負担の大きさによるものであろう。
これらの状況への対策として、宅配便事業者やネット通販事業者自身で、ネット通販物流のラストマイルネットワークの負担を軽減するさまざまな施策が実施されている。
(1) 指定場所受取りサービス
宅配便サービスが始まるまでは、顧客が郵便局や鉄道駅などの拠点に荷物を持ち込んだり受け取ったりすることが一般的であった。宅配便は、名称どおり荷物を個人宅まで配達する便利なサービスとして消費者に受け人れられた。最近では、ネット通販の成長による通販荷物の増加、共働き家庭の増加によって、土日や平日夜間、あるいは仕事帰りに好きなタイミングで商品を受け収りたいという需要が高まっている。
このような要望に応えるように、宅配便事業者は指定場所での受取りサービスを展開している。たとえば国内においては、主要な通販事業者ではコンビニエンスストアでの受取りサービスを展開しており、また実店舗とネット通販の両方を展開する小売事業者では、ネット通販で購入した商品を店頭で受け取ることができるシステムも導入している。さらに、大手ネット通販事業者の楽天と日本郵便が提携し、2015年4月から楽天で購入した商品を都内郵便局に設置したロッカー「はこぽす」で受け取ることができるサービスを試験的に開始した。
また海外では、たとえばドイツにおいてはDHL社(ドイツポスト)が主要駅に「Packstation」という名前の宅配ポストを設置している。Packstationを通して登録者は荷物の受取りだけでなく、出荷も行うことができる。
なお、コン美ニや実店舗をはじめとした指定受取場所での受渡しは宅配便事業者の配送を効率的にする。しかし、個人宅への配送というサービスの核を完全に手放すことは、既存の大手宅配便事業者の強みを手放すことにもなりかねない。
(2) 時間帯指定
不在による再配達の増加に対処するため、事前に配送時間帯を指定することができるサービスが、国内の大手宅配便事業者によって展開されている。ネット通販においては、商品の購入時に消費者自らが希望時間帯を選択し、ネット通販事業者が宅配便事業者にその時間帯を伝達する。
指定可能な時間帯は、各宅配便事業者や届け先によっても異なるが、2015年1月現在、国内の宅配便の大手3事業者(ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便)は、午前中と12時から21時までを2~3時間ごとに区分した計6~7つの時間帯を設定している。より細かい時間帯指定に対応するには、配送拠点を多数設置する、または多くの配送員を配備するなどして、より細かいラストマイルネットワークを形成する必要がある。
(3) 集配方式
ネット通販によって増加する荷物に対して、現在宅配便事業者をはじめとした多くの物流事業者を悩ませているのは、ドライバー不足の問題の深刻化である。宅配便のラストマイルネットワークにおいても、集配車のドライバー(セールスドライバー、以下SD)の不足は数年前から懸念されていた。
これまでは、SDが集配車を顧客の軒先に停車して集荷・配送してきた。ルートは集配状況によりドライバーが決定し、順番に荷物を集配する。このような集配方式を「軒先集配」と呼ぶ。軒先集配では、荷物の増減に比例して集配車とドライバーの数が必要となり、また都市部等での駐停車場所の確保や住宅地等での交通安全対策、配送数増加によるC02排出量の増加も懸念されている。さらに、最も懸念されているのが、ルートの最初と最後で配送完了の時間差が大きくなる点である。在宅率の高い午前中に配送を完了できれば、不在による再配達を減らすことが可能となる。
このような状況に対して、日本の大手宅配便事業者らは、駅・商栄施設・密集住宅地を中心に、台車や自転車での集配拠点(サテライトセンター)の設置を行ってきた。配送面積あたりの配送件数(配送密度)が高ければ、配送車よりも台車・自転車での配送の方が、小回りが利くため効率が良い。しかし、小規模とはいえ集配拠点の設置には、費用と時間がかかる。また住宅地によっては、拠点をつくること自体が法令上難しい場合もある。
そこで近年ヤマト運輸等が現在取り組んでいるのが、集配トラックと台車などで荷物を集配する「フィールドキャスト(以下FC)」を組み合わせた「チーム集配」である。チーム集配は、ソーン別に設けられた荷物受波所に集配トラックが停車し、FCに荷物を受け渡し、ソーン内を台車や電動自転車でFCが集配する。基本的にFCは午前中の在宅時の高い時間帯にパートとして雇用している。パートなので、荷物の多い時間に人数を増減できるメリットもある。
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グローバル化した中国の台頭を再考
『中国グローバル化の深層』より 中国のグローバル・アイデンティティー グローバル化した中国に対して
中国が「テーブルについて」、正式な「クラブの会員」になった今、中国統合の戦略は規範的な側面にもっと焦点をあてて調整する必要がある。国際規範や規則の一部は中国にとっていつまでも受け入れがたい、納得できないものであり続ける。そのことを認識したうえで、中国を訓練し、能力を向上させるため、努力を強化する必要がある。ここでこそ、個人の世界観や主義主張に注目する構成主義の理論が役に立つ。イギリスやオーストラリア、カナダ、アメリカ、欧州連合(EU)、国連、アジア開発銀行などの国々や国際機関は、さまざまな専門職種について中国人を訓練するための優れたプログラムを数多く用意している。こうした訓練プログラムは継続すべきだが、マスコミ、法の支配、政府の透明性、人権、グローバル・ガバナンスなど、とくに市民社会にとって重要な分野での訓練に、慎重に集中すべきかもしれない。多くの先進国が徐々に対中援助を減らしている(正しい判断だ)なかで、職能訓練プログラムは(中国国内でも川外でも)継続するべきだ。
中国の台頭に対応するための「大戦略」の主題はあくまでも統合だ。ならば、統合のかわりに「封じ込め」ようというのは実に馬鹿げている。話にならない。主張する人々は現実を見ていないのだ。たとえ「封じ込め」が方法として賢明だと判断したとしても、中国を文字通り封じ込めるなど不可能だ。なぜなら中国は世界システムのなかにすでに組み込まれているのだから。魔法のランプから出てしまった魔法使いを元に戻すなどできない。一つの国を(まして中国のょうに大きい国を)「封じ込める」には、ほかのすべての国が完全に合意して取り決めに従わなければならない。仮にアメリカが(あるいは別の国が)中国封じ込め政策を追求したとしても、賛同する国などこの世に一つもない。中国との相互依存関係、中国との交流・貿易によるメリットは、不可逆だ。ゆえに、一部の研究者が提唱する中国に対する「先制抑止的封じ込め」政策(およびその論拠)は、馬鹿げているし危険だと私は思か。
封じ込めは対中政策として不適切だが、世界が今や以前とは異なる中国を相手にしているのは明らかだ。中国国内にはもっと積極的な外交政策と国防姿勢を求める声が複数あるし、中国政府が積極姿勢をとるとどうなるか、世界は2009~10年に目の当たりにした。中国が対外的に積極的かどうかはともかく、国際的なプレゼンスが拡大していることを示す数多くの証拠を本書では挙げてきた。中国は紛れもなく世界に進出した。それによって中国の世界の見方、世界との関わり方は、質的に変化するし、逆もまたしかりだ。中国の世界戦略はまだ、国内発展の必要性に大きく影響されている。そのため中国はエネルギーや原材料の安定供給確保に執心するし、それゆえに中国の外交政策は主に資源確保と通商の要請に突き動かされている。主に狭い国益(経済利益)に動かされる外交政策であって、崇高な国際的目標を原動力とした外交政策ではない。中国はロバート・ゼーリックが思い描いたような「責任あるステークホルダー」ではまったくないのだ(あるいは、まだなっていない)。米外交問題評議会のエリザベス・エコノミーの以下の指摘が秀逸だった。「中国は外交政策を『リセット』する必要がある。今の状態では自国の課題に応えていないし、国際社会の高まる要求にもきちんと応えていない。代わりに中国は、時代遅れの外交原則に縛られ、責任感のない野心を抱き、何よりも真の指導力の獲得を蝕む政治モデルに囚われているのだ。中国が頻繁に唱える原理原則と、中国の現場での行動の乖離は、国際社会の信頼を高めるどころか損なっている」
国際社会で中国の行動は一貫していない。世界に対する矛盾した態度が奇妙に組み合わさっていることが、その根底にある。中国は(時に過剰なほど)自信満々だが自我が不安定だ。強気だが、及び腰だ。時に傲慢だが、普段は謙虚だ。被害者だった歴史的経験から、自分たちには要求する権利があると思っている。リスクを嫌うが、以前より積極的だ。慎重な国際主義に強烈な愛国主義が加わり、さらに根本的には強固に偏狭だ。好戦的だが、同時に実際的でもある。自分たちは世界的な存在だと自己認識している地域大国。放っておいてもらいたいのだが、自分たちが世界に依存していると気づいている国。近代化と工業化がどんどん進むが、未だに貧しい途上国。要するに中国とは、すさまじいアイデンティティーの危機の最中にある国、混乱して葛藤している新興国なのだ。中国の多様な国際的アイデンティティーは今後、世界を舞台に一斉に表面化していくだろう。
ということは、世界が心配しなくてはならないのは実は強硬で挑発的な中国ではない。心配するべきはむしろ、不安で、混乱していて、苛立ち、怒り、不満顔で、わがままで、喧嘩腰で、孤立した大国のほうだと私は思う。中国は何にも増して、豊かで、安全で、尊敬される国になりたいのだ。白分たちの文化圏で、誰からも干渉されずにいたいのだ。1870年代からずっと、これこそが中国の根本的な目標だ。しかし国は豊かになっても、国の安全と国際社会の尊敬がついてこない。国としての自信もそうだ。中国は依然として、過敏で、超愛国的で、批判に対してムキになりがちな大国だ。ニュースコメンテーターのファリード・ザカリアはこう言う。「中国の台頭によって、中国の愛国主義と、自分たちはほかとは違うのだという自意識がいっそう強化されるだろう。実のところそのおかげで中国はますます、世界システムの一員になりにくい国になっていく」。さらに、中国の台頭には、国際的な責任感が伴っていない。北京大学で国際関係論を教える朱鋒教授は「中国は取引をまとめたいのだが、責任は負いたくない。私たちが頼れる大国になるには、まだまだ、心理的な準備が足りていない」と話す。一方で、傅螢外交部副部長の見方は異なる。「私たちはこの国が超大国だとは思っていない。中国にアメリカやソ連を見いだそうとしても無理だ。人口の多い、文化的に豊かな国が、これからもっと満足して、幸せになって、目的に向かって行動する。そして世界の友達になる。中国について心配する必要など何もない」と傅は『デア・シュピーゲル』誌に語っていた。
中国が台頭してグローバル化するとどういう影響があるのか。これほど多様な見方があるのは、すなわち、明確な答えがないからだ。しかし、確かなことが一つある。今後の国際関係において、中国の世界進出が紛れもなく最も重要な展開になるはずだ。中国が1978年に世界に対して自らを開放して以来、世界は中国を変えた。それが今や、中国が世界を変えつつあるのだ。
中国が「テーブルについて」、正式な「クラブの会員」になった今、中国統合の戦略は規範的な側面にもっと焦点をあてて調整する必要がある。国際規範や規則の一部は中国にとっていつまでも受け入れがたい、納得できないものであり続ける。そのことを認識したうえで、中国を訓練し、能力を向上させるため、努力を強化する必要がある。ここでこそ、個人の世界観や主義主張に注目する構成主義の理論が役に立つ。イギリスやオーストラリア、カナダ、アメリカ、欧州連合(EU)、国連、アジア開発銀行などの国々や国際機関は、さまざまな専門職種について中国人を訓練するための優れたプログラムを数多く用意している。こうした訓練プログラムは継続すべきだが、マスコミ、法の支配、政府の透明性、人権、グローバル・ガバナンスなど、とくに市民社会にとって重要な分野での訓練に、慎重に集中すべきかもしれない。多くの先進国が徐々に対中援助を減らしている(正しい判断だ)なかで、職能訓練プログラムは(中国国内でも川外でも)継続するべきだ。
中国の台頭に対応するための「大戦略」の主題はあくまでも統合だ。ならば、統合のかわりに「封じ込め」ようというのは実に馬鹿げている。話にならない。主張する人々は現実を見ていないのだ。たとえ「封じ込め」が方法として賢明だと判断したとしても、中国を文字通り封じ込めるなど不可能だ。なぜなら中国は世界システムのなかにすでに組み込まれているのだから。魔法のランプから出てしまった魔法使いを元に戻すなどできない。一つの国を(まして中国のょうに大きい国を)「封じ込める」には、ほかのすべての国が完全に合意して取り決めに従わなければならない。仮にアメリカが(あるいは別の国が)中国封じ込め政策を追求したとしても、賛同する国などこの世に一つもない。中国との相互依存関係、中国との交流・貿易によるメリットは、不可逆だ。ゆえに、一部の研究者が提唱する中国に対する「先制抑止的封じ込め」政策(およびその論拠)は、馬鹿げているし危険だと私は思か。
封じ込めは対中政策として不適切だが、世界が今や以前とは異なる中国を相手にしているのは明らかだ。中国国内にはもっと積極的な外交政策と国防姿勢を求める声が複数あるし、中国政府が積極姿勢をとるとどうなるか、世界は2009~10年に目の当たりにした。中国が対外的に積極的かどうかはともかく、国際的なプレゼンスが拡大していることを示す数多くの証拠を本書では挙げてきた。中国は紛れもなく世界に進出した。それによって中国の世界の見方、世界との関わり方は、質的に変化するし、逆もまたしかりだ。中国の世界戦略はまだ、国内発展の必要性に大きく影響されている。そのため中国はエネルギーや原材料の安定供給確保に執心するし、それゆえに中国の外交政策は主に資源確保と通商の要請に突き動かされている。主に狭い国益(経済利益)に動かされる外交政策であって、崇高な国際的目標を原動力とした外交政策ではない。中国はロバート・ゼーリックが思い描いたような「責任あるステークホルダー」ではまったくないのだ(あるいは、まだなっていない)。米外交問題評議会のエリザベス・エコノミーの以下の指摘が秀逸だった。「中国は外交政策を『リセット』する必要がある。今の状態では自国の課題に応えていないし、国際社会の高まる要求にもきちんと応えていない。代わりに中国は、時代遅れの外交原則に縛られ、責任感のない野心を抱き、何よりも真の指導力の獲得を蝕む政治モデルに囚われているのだ。中国が頻繁に唱える原理原則と、中国の現場での行動の乖離は、国際社会の信頼を高めるどころか損なっている」
国際社会で中国の行動は一貫していない。世界に対する矛盾した態度が奇妙に組み合わさっていることが、その根底にある。中国は(時に過剰なほど)自信満々だが自我が不安定だ。強気だが、及び腰だ。時に傲慢だが、普段は謙虚だ。被害者だった歴史的経験から、自分たちには要求する権利があると思っている。リスクを嫌うが、以前より積極的だ。慎重な国際主義に強烈な愛国主義が加わり、さらに根本的には強固に偏狭だ。好戦的だが、同時に実際的でもある。自分たちは世界的な存在だと自己認識している地域大国。放っておいてもらいたいのだが、自分たちが世界に依存していると気づいている国。近代化と工業化がどんどん進むが、未だに貧しい途上国。要するに中国とは、すさまじいアイデンティティーの危機の最中にある国、混乱して葛藤している新興国なのだ。中国の多様な国際的アイデンティティーは今後、世界を舞台に一斉に表面化していくだろう。
ということは、世界が心配しなくてはならないのは実は強硬で挑発的な中国ではない。心配するべきはむしろ、不安で、混乱していて、苛立ち、怒り、不満顔で、わがままで、喧嘩腰で、孤立した大国のほうだと私は思う。中国は何にも増して、豊かで、安全で、尊敬される国になりたいのだ。白分たちの文化圏で、誰からも干渉されずにいたいのだ。1870年代からずっと、これこそが中国の根本的な目標だ。しかし国は豊かになっても、国の安全と国際社会の尊敬がついてこない。国としての自信もそうだ。中国は依然として、過敏で、超愛国的で、批判に対してムキになりがちな大国だ。ニュースコメンテーターのファリード・ザカリアはこう言う。「中国の台頭によって、中国の愛国主義と、自分たちはほかとは違うのだという自意識がいっそう強化されるだろう。実のところそのおかげで中国はますます、世界システムの一員になりにくい国になっていく」。さらに、中国の台頭には、国際的な責任感が伴っていない。北京大学で国際関係論を教える朱鋒教授は「中国は取引をまとめたいのだが、責任は負いたくない。私たちが頼れる大国になるには、まだまだ、心理的な準備が足りていない」と話す。一方で、傅螢外交部副部長の見方は異なる。「私たちはこの国が超大国だとは思っていない。中国にアメリカやソ連を見いだそうとしても無理だ。人口の多い、文化的に豊かな国が、これからもっと満足して、幸せになって、目的に向かって行動する。そして世界の友達になる。中国について心配する必要など何もない」と傅は『デア・シュピーゲル』誌に語っていた。
中国が台頭してグローバル化するとどういう影響があるのか。これほど多様な見方があるのは、すなわち、明確な答えがないからだ。しかし、確かなことが一つある。今後の国際関係において、中国の世界進出が紛れもなく最も重要な展開になるはずだ。中国が1978年に世界に対して自らを開放して以来、世界は中国を変えた。それが今や、中国が世界を変えつつあるのだ。
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