みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

圧倒的な勝利者

2011年11月14日 | ローマ人への手紙
ローマ人への手紙8章31-39節

 
 日本シリーズが行われている頃には、スケートシーズンの開幕なのですね。妻はフィギアスケートに釘づけ。確かに、数分の演技にこれまでのあらゆる練習の成果を込めるのですから、固唾(かたず)を呑みます。ミスなく終わればほっとし、ミスが出れば「あーあ」とがっかり。
 野球やサッカー、柔道などは相手とのぶつかり合いですが、フィギアは自分との戦いという面も多分にありますね。スポーツには勝ち負けがつきもの。僅差の勝利の喜びはひとしおですが、圧倒的な勝利というのも気持ちが良いものです。

 8章は聖書中、最も偉大な章の一つであると評した人がいるほど、教会の歴史の中で読む人に大きな力と慰めを与えてきました。音楽ならば「信仰による義認」というタイトルの曲が、クライマックスを迎えているように響いています。次第に39節に向って高揚していくのです。

 様々なものが、イエスを信じる者に攻撃を仕掛けてくるのですが、ことごとく撃破します。なぜなら、神が私たちの味方だから、とパウロは言うのです。
 私たちの毎日を正直に振り返るならば、パウロがすでに7章で書いてきたように、「自分でしたいと思う善を行わないで、かえってしたくない悪を行って」いる、「私は本当にみじめな人間です」ということだと思うのですね。そこを悪魔は突いて、「みことばの光」にあるように「おまえはキリスト者らしくない、罪人だ」と告発してくるし、自分の良心も自分を非難する、のです。

 ところが、これら一切の攻撃にさらされても、キリストを信じる者はその信仰のゆえに、神が味方であり、キリストが私たちのためにとりなしをしてくださっているので、圧倒的な勝利者となることができるのです。

 何ものも「神の愛から、私たちを引き離すことはできない」という勝利宣言で、パウロはこの交響曲をひとまず括ります。

 そういえば、延期に延期を重ねた「キリスト教会少年野球大会」が、土曜日にあります。どのチームも圧倒的な勝利者となれるように、天候が保たれるようにとお祈りしています。

 


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