みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

行く先々で勝利を

2021年05月21日 | 歴代誌第一

歴代誌第一 18章

 親しい方々の家に届け物があり、歩いて向かいました。自動車だと10分ちょっとの距離なのですが、歩くと40分以上かかります。けれども、歩くことで得られる発見が楽しみ。帰り道にケバブラップを買い求め、早く食べたいというのが励みになってか、足取りも軽く、一日の歩数での今月の新記録も達成しました。

 本章には、ダビデが周辺諸国を平定したことが記されています。まず登場するのは、ペリシテ人です。ペリシテは、イスラエルの西にあり、士師時代からサウル王の時代にかけてイスラエルを脅かす存在でした。アシュドデ、アシュケロン、ガザ、エクロン、ガテの五市連合を形成していました。これらの地名は、現在のイスラエルとハマス支配のパレスチナとの戦闘が報じられる時にも登場します。

 ダビデはサウルから追われ追われて、ついにはペリシテの領内に逃れ、ガテの王アキシュの元に身を寄せた時のことは、サムエル記第一27−28章に書かれています。また、サウルにいのちを狙われ始めたころ、ダビデは両親をモアブ王にかくまってもらいました。ツォバやアラムはイスラエルの北方の国々です。ここには、ダビデが周囲の国々との戦いに勝利したと書いてあります。

 その記述の中で、「主は、ダビデの行く先々で、彼に勝利を与えられた」ということばが繰り返されていることに目が留まります。このことばは、ダビデが主によって立てられた王であることを裏付けています。主が与えられた勝利ゆえに、それによって得られた富を主のために聖別する…。この時のダビデには、勝利を栄光を自分のものにするという思いはありませんでした。


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