みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

肉の働く機会

2019年02月16日 | ガラテヤ人への手紙

ガラテヤ人への手紙 5章1−12節

 近くにあるカトリックの老人ホームに。4月から私たち日本語教会にチャペルを使用させてくださることになりました。これまで2年近くも礼拝の場所を探し求めてきましたが、神は私たちの思いをはるかに超えて、ふさわしい場所を備えておられました。

 そして…、お待たせしました。春を告げる花です。昨日は晴天でとても暖かく、手袋を取っても寒さを感じませんでした。

 ガラテヤの諸教会はパウロの宣教によって誕生しました。キリストはパウロを、そしてガラテヤの各地に住むディアスポラのユダヤ人たちをも自由にしてくださいました。この箇所でパウロは、自由ということばを用いています。

 すでにパウロはこの手紙で、キリストがおいでになる時まで律法が人に違反を示すためにつけ加えられたもので、違反を示された人々をキリストのもとに連れて行く養育係としての役割を持っていると書いています。キリストがおいでになったので、律法はその役割を終えたのです。そして、キリストを信じる人はだれもが罪の奴隷から解放されて自由にされました。

 けれども、自由にされた者が自由の意味をあいまいなものにしていると、律法に基づく生き方に逆戻りしてしまうのだと、パウロは警戒するのです。「みことばの光」が書くように、そのようなことはキリスト者にもありえます。がんばれ、がんばれ! というかけ声がどこかから聞こえてきます。「肉の働く機会」とはそのような時のことではないでしょうか。


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