みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

偽りのない証言

2018年02月12日 | 創世記

創世記 24章28−49節

 日本海側では、また大雪の恐れがあると報じられています。時々の雪がチラチラと降るのを眺めるのには風情があってよいのでしょうが、何十センチ、あるいは1メートルを超えたところにさらに何十センチの積雪が…という予報に接したら、「いい加減にしてほしい!」と叫びたくなることでしょう。

 子どものイサクにふさわしい妻をとのアブラハムの命を受けて、聖書に名の記されていないしもべは、アラム・ナハライムに出かけて行きました。アラム・ナハライムとは、ユーフラテス川の上流にあり、アブラハムの父テラが滞在したハランはその中にあり、創世記28章2節ではパダン・アラムとも呼ばれる地です。

 アブラハムはカナンに寄留者として住んでいましたが、その地に住むカナン人は文化や技術の面では高度なものを持っていましたが、アブラハムにとっては主ではないものを神として拝む人々の中から息子の妻を迎えたくはなかったので、しもべを派遣したのです。

 「イサクの嫁探し」の中では、しもべの誠実な姿が光っています。そして、この箇所でも…。彼はリベカをイサクの妻として神が与えてくださったと確信したわけを証ししています。このしもべは自分に起こったことだけを何の誇張も省略もなくそのまま語っています。劇的な出会いをことさらに強調することもなく淡々と話すのです。しかも彼は、自分が…ということではなく、主が働いてくださったのだと伝えています。彼の話に、「証し」とはこのようなものだというのを見る思いがします。


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