みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

垣根のところの…

2015年08月18日 | ルカの福音書

ルカの福音書 14章15ー24節

 きのうは10月の終わり頃を思わせるような涼しいというよりも、肌寒い一日。郵便局まで手紙を出しに歩いて行きましたが、すぐ手前で財布を持っていないことに気づき、家に戻りました。再度挑戦。夕食後の公園歩きができなかったので、郵便局二往復でよかったのかもしれません。

 「義人の復活のときお返しを…」とイエスが話しておられたのを聞いてのことでしょう、いっしょに食卓に着いていた客のひとりが、「神の国で食事をする人は、何と幸いなことでしょう」とイエスに言いました。恐らくこの人は、自分はやがて神の国の食卓に着くと疑っていなかったのです。

 初めに招待されて出席すると言っていた人々が、いざ準備ができたからとの知らせを聞いたら、それぞれに言い訳をして断りました。それぞれもっともな理由のように思えますが、どれも前からわかっていること。招待した側に大変無礼なことをしているのです。

 怒った主人は、町の大通りや路地に出て行って貧しく弱い人々を連れて来るようにとしもべに命じ、それでも席が埋まらないので、今度は町の外の街道や垣根の所に出かけて行って、人々を連れて来るようにと言いつけるのです。神の招きは、旧約の預言者たちによって人々に届けられ、二度目はイエスにおいて招きがなされました。断っているのは、パリサイ人や律法学者などのいわゆるエリートと目される人たち。大通りや路地にいたのはユダヤ人の虐げられていた人々、そして街道や垣根のところにいたのは異邦人を指していると考えます。

 そうか、私は街道や垣根のところにいる者のひとりなのだと思い巡らしたら、何かうれしくなりました。だって、しもべは必死になって自分を探したに違いないのですから…。


2011-2024 © Hiroshi Yabuki