みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

食事の席で

2015年08月17日 | ルカの福音書

ルカの福音書 14章1−14節

 教会では宣教を録音しています。きのうは私が自分の宣教を録音するために、ICレコーダーのスイッチを入れたつもりでしたが…。帰宅していざホームページ担当の方に音声データを送ろうとしたら、ありません! 録音ができていなかったのです。何と!! そこで、用意した原稿を読んで自宅で再録音。でも、やはり宣教は聴く人がいてのもの、なのですね。

 問題の発言や仕草がないかと自分の一挙手一投足をじっと見られているような食卓にいようと思う人は、少ないのではないでしょうか。きっと何を食べたのか、どんな味をしたのかがわからないような食事になるだろうなと、想像してしまいました。しかし、イエスはそのような場でも主導権を握っておられます。

 「上から目線(めせん)」ということばがよく使われていますが、イエスをこの食事に招いた人もそんな態度でじっとイエスを見ていました。「じっと…見つめていた」、「彼らは黙っていた」、そして「彼らは答えることができなかった」ということばが心に留まります。答えたら相手の思うつぼ…ということが彼らを沈黙に追いやっていました。そして彼らの答えはもう決まっていたのです。イエスを殺そうと…。

 報いを求めずに何かをするのは、難しいこと。どこかで、「ありがとう」「お返しに…」を求めています。しかし主は、食卓の席にはお返しができない人を招けとこの食事の席の主に教えておられます。「報いは天から」のみ期待すべきことであるからです。


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