みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

出会い

2013年08月26日 | マルコの福音書
マルコの福音書15章16-32節


 教会の礼拝では、「初めての出会い」ということがよくあります。
 きのうも、あるご家族が礼拝においでになりました。

 ピラトのもとでイエスは十字架につけられるために、兵士たちに引き渡されました。
 この箇所からは、「出会い」ということばを思います。
 誰がイエスに出会ったでしょうか。「全部隊を呼び集めた」とありますので、ローマの百人隊の隊員たちが出会い、イエスを「ユダヤ人の王」だとバカにしててもてあそびました。たまたまそこを通りかかったクレネ人シモンは、イエスの十字架の横木を代わりに背負うという出会いを体験しました。そして、イエスとともに十字架につけられた二人の強盗。

 出会うべくして出会った人々も、思いがけず出会うことになった人々もいます。クレネ人シモンはこの出会いによって、彼も家族もイエスを主と信じることになったと考えられます。そして強盗のうちの一人は、十字架上の出会いでイエスとともにパラダイスにいるという救いを賜ります(ルカの福音書23章43節)。
 また、百人隊の隊長も十字架上のイエスをつぶさに見て、「この方はまことに神の子であった」と言いました。

 ずっと以前、「人生は出会いで決まる」ということばを聞きましたが、そのとおりだと思います。思いがけないイエスとの出会いは、確かに私の人生を決定的に変えてしまったと、うなずくことができます。

     


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