みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

あの男がいる

2012年04月21日 | ダニエル書
ダニエル書5章1ー16節


 昨日午前は川越市へ。月一度の高齢者施設の礼拝での奉仕です。片道1時間弱の道のりですが、これが私にとっては結構な息抜き。一ヶ月に一度見る景色のいろいろな変化が楽しめます。
 きのうの「感動風景」は木々の緑。花が散った後の桜の緑、遠くの山々の緑は濃淡取り混ぜてはっとするような美しさです。とても贅沢な時間をすぐしました。今だけ限定の緑色だと思いました(運転をしていたので、写真に撮れませんでした)。
 
 ベルシャツァルが催した大宴会も、さぞや贅沢であったことでしょう。しかし、それは堕落した王や国の惨状を露呈するようなものでした。本来は主なる神を礼拝するために用いるべき金や銀の器を、自分たちの快楽のために使い、数々の偶像を賛美するという有様でした。

 生ける神は、父(祖父)ネブカデネザルがかつて「その主権は永遠の主権、その国は代々限りなく続く」とほめたたえたお方。ベルシャツァルのふるまいを放って置かれるはずはないのです。壁に書かれた文字は、高慢な王をたちまちのうちに恐れと不安に突き落としました。

 その時、「あの男」が登場するのです。王母の助言でダニエルがベルシャツァル王の前に連れて来られました。この時、ダニエルは閑職に追いやられていたようです。忘れられていた男が再び歴史の大舞台に登場し、大国の運命を左右する大役を果たそうとしています。
 権力者のそばにいながらも、それにおもねることなく、主がお用いになるならば喜んで働き、そうでないときにもパニックにならずに淡々と日々を過ごす…、ダニエルの生活は、このようなものだったのかもしれないなと、想像してしまいました。

 
 




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