霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

「きみに読む物語」

2007-07-21 19:22:09 | 趣味
昨夜NHKのハイビジョンで放送されたアメリカ映画「きみに読む物語」を録画していたので昼休みに観た。
一人の女性を生涯愛し続けた男を描いたラブロマンス。

美しい景色をバックにホロリとさせるシーンもあるいい映画だった。
そのため昼寝の時間が無くなってしまったが、いい映画を観ると何か「生きる力」を与えて貰ったような気がするから不思議だ。
DVDに保存したので、またいつかジックリと鑑賞するつもりでいる。



雨に煙る中、今日も田んぼで「手取り除草」。
午前中は別々の田んぼでやっていたが、映画の余韻が二人を同じ田んぼに向わせた。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日も雨

2007-07-20 21:13:38 | 
最近は草との戦いの毎日。
降らなければ畦道の草刈り、降れば「手取り除草」が定番となっている。
今日は昼前から雨となり、午後は迷うことなく「手取り除草」に向った。
除草剤を使わないで育てている田んぼは終わったので、残りは「やれる範囲内で」と割り切っているが、ホタルイは今年退治しないと来年も繁茂するので将来の負担を少しでも緩和しておきたいと考えている。

まずは雨が降ったら、迷わずに早く田んぼに向うこと。
着手が早ければ仕事だって確実に前へ進む。



先日の圃場見学会で拝見したMさんのニラ畑。
畑でなければ稲と見間違えるぐらい立派に育てている。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

81歳の現役

2007-07-19 22:41:14 | 野菜
産直の生産者仲間には高齢者が多い。
最高齢は85歳。
毎日自転車で「道の駅」まで野菜を運んで来る。
ただ、この方とは時間帯が異なるので会う機会は少ない。

二番目の高齢者が間も無く81歳の誕生日を迎えるTさんだ。
ジイチャンよりも二つ年上だが、気持ちに年寄り臭さが無い。
野菜作りの大ベテランで竹細工や藁細工もこなし、それらも出荷している。
長年培った野菜作りのノウハウも、訊けば偉ぶることなく丁寧に教えてくれる。
そして、常に新しいものにチャレンジする姿勢を崩さず、年寄りに有り勝ちな「知ったかぶり」をすることもなく謙虚に学ぶ姿勢にはいつも感服させられる。

立派な野菜をいつも出荷するが、特に里芋は芸術作品並で、お盆の頃になると自慢の里芋の株が店頭に所狭しと並ぶ。
産直への出荷は「生活のため」というよりも「生きる歓び」となっているように見受けられる。



昨日、厳美の「道の駅」で生産者仲間の圃場見学会があった。
多忙な時間を割いて参加したオバサンはTさんの里芋畑等諸先輩方の丹精込めた野菜畑を見学して大満足だった。
写真は、ハウスのパイプを利活用したSさんの立派なカボチャ棚。

Tさんの生き方は我々夫婦の進むべき方向を示す羅針盤のような役割を担っている。
二人の20年後もTさんのような「若さ」を持って迎えたいものと願っている。


コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

セピア色 その二

2007-07-18 21:49:44 | 思い出
高校時代、オバサンをゲットするためには「彼女と同じ大学に進学せねば」と決意したオジサンは、三年になってから猛然と勉強を開始した。
まさに「男のエネルギー源は女」を地で行く集中力だった。
その甲斐あって、気合いを入れて臨んだ夏の大学模擬試験では素晴らしい成績をあげた。
ノーマークの生徒がいきなりダントツの成績をあげたので、先生方もビックリしたようだった。
「劣等性だってやる時にはやるのだ」と密かに胸を張った。

「これで何とか彼女と同じ大学に進めるかも…」と思ったとたん「彼女が進学を諦めた」とのニュースが飛び込んで来た。
元々下心あっての進学希望だったので、もう勉強する気力も失せ、当然のごとく既に内定していた会社に就職することに方向転換してしまった。

この一途さ単純さは、齢を重ねた今も少しも変わっていない。
だから、人が羨むような厚遇の会社を辞め百姓にも飛び込めたと思っている。



ようやく除草剤を使わないで育てている田んぼの「手取り除草」が終わった。
写真は、除草直前の田んぼの畝。
これだけ雑草が密生すると稲の生育もかなり阻害される。
ここの田んぼに気を取られていたら、他の田んぼの一部ではホタルイが稲を隠す勢いとなっていた。
草との戦いに「終わり」はないようだ。

コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

セピア色

2007-07-17 18:39:31 | 思い出
先日のクラス会で40年振りに再会した所沢市在住のM君が、懐かしい高校三年時代の写真をメールで送ってくれた。
校舎が放火で消失し、かろうじて残っていた体育館をバックに撮影したもの。

この体育館は、バレーボールの練習場所としてだけでなく、新人戦県大会で強敵盛岡一高を破りベストエイト入りを果たした思い出深い体育館でもある。
ベストエイトなどそれ程威張れた成績ではないかもしれないが、それまでの二年間は先輩達の無様な負け試合の連続だったことを考えると「大躍進」と言えた。
部活は特に顧問の先生が指導してくれる訳でもなかったので、授業中にその日の練習メニュー作りに知恵を絞る充実した毎日だった。
お陰で学業成績はイマイチだったが、この時の経験が社会人になってから大いに役に立った。



オバサンとオジサンは二~三年と同じクラスだった。
オジサンはこの時既にオバサンと結婚することを心に決めていた。
何も知らないオバサンは、今よりもふっくらとして幸せそうな顔でカメラに収まっている。
今で言う「ストーカー」に悩まされる日が近づきつつあることなど、この時は気付くはずもなかった。

あれから40年も経つのに、まるで昨日の事のように鮮やかに甦って来る。


今日は曇りの予報が外れて雨。
雨合羽を着て二人で「手取り除草」に勤しんだ。
40年前に今日の「晴れ姿」ならぬ「雨姿」を誰が予想したであろうか。
百姓の道を選ばなくても進むべき道はあったのに、敢えて二人がこの道を選んだのは凄いこと。

ああ、神よ! 我に艱難辛苦を与え賜え!
コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする