農業の多面的機能の維持・発揮のための地域活動や営農活動に対して支援する制度として、
「中山間地域等直接支払」、「多面的機能支払」、「環境保全型農業直接支払」がある。
いずれも個人ではなく「集落組織」が受領主体となっている。
「中山間」と「多面的」については既に恩恵に浴しているが、「環境保全」に関しては、
「堆肥散布による循環型農業」を実践しているにも関わらず、「集落組織全体での取り組み」
になっていないため、支援を受けることが出来ずにいた。
ところが、集落全体で取り組むのは必須要件でなく、構成員個々人の取り組みでも集落組織
で申請すれば支援を受けられることが明らかになり、今年度から申請することなった。
にもかかわらず、実施状況を報告する段になって、市役所から中山間や多面的と同様に
「組織全体での取り組みで、かつ共同作業が要件」と指摘されて混乱し、振り回されて
しまった。
全体での取り組みとなると、いきなりハードルが高くなり、また、共同作業にも馴染まない
ことから、疑念に思い東北農政局に確認したところ、県や市の指導に誤りがあることが判明
した。
県や市の制度解釈がお粗末なことは、中山間や多面的でも「イヤというほど味わっていた」
ので、直接農政局に確認したのだったが、いずれの疑念に対しても根拠を示して「即答」で
対応してくれた。
