霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

加害者

2012-05-23 22:10:08 | 生活
原発事故で少なからず汚染された農地で日々土まみれで仕事をしている。
一年有余で累積被爆量がどれほどになるのかは分らないが、たとえそれが身体に有害な量で
あったとしても転居や転職を考えるつもりは全くない。
原発という悪魔を不本意ながらも容認して来た「自分を責めるしかない」と思っている。

今年に入ってからシイタケ、コシアブラ、タラノメ、タケノコ、ゼンマイ等の山菜が次々と販売中止
に追い込まれた。
小規模経営の我が家でさえ経済的損害は半端ではないが、シイタケ専業農家には致命的な
打撃を与えている。

こんな大きな健康被害、経済的損害を蒙っているにも関わらず、加害者である国や東電からは
損害賠償どころかお詫びの言葉さえない。
国などは命令口調の大威張りの文書で指示をして来るし、電力会社の役員は引責辞任して
「子会社の社長に就任」と報じられている。


(エグネはミズの宝庫。いつもの年ならこれから収穫期を迎えるのだが・・・)

国策事業の大失敗を電力会社に責任転嫁している国、引責辞任と言いながら通常通りの「天下り人事」
をしている電力会社。
両者に加害者の自覚など露ほども感じられない。
多くの国民の「命と暮らし」を犠牲にしながら責任を感じていないから「原発再稼働」を簡単に口にできる
のではないか。

一方、二重三重に被害を蒙っているはずの生産者が、いつの間にか有害な食品を出荷する加害者扱い
されてしまっている。
コメント
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