霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

販売自粛

2012-05-12 19:21:49 | 産直
苗の配達がピークを迎えている。
早朝五時から夕方六時まで軽トラはフル回転だった。

午後の配達の途中で「道の駅」に立ち寄ったら、小野寺駅長が地元紙の記者と
「山菜の販売自粛」について対応しているところだった。
記者が「生産者の声も聞きたい」とのことだったので、以下の三点をコメントした。

・折角検査して基準をクリアしているタラノメなのに、市内のどこかで「基準をオーバー
しているものが一点あった」ということだけで市内全域を販売自粛の対象にするのは
連帯責任を負わされているようで不満。

・山菜の出荷は生産者が「生活をかけて」取り組んでいるもの。
検査をクリアして出荷しているものまで公的機関があたかも「風評被害」を煽るかの
ように販売自粛を決めるのは生産者の「生活の糧」を奪う行為。

・産直に出荷している生産者は、野山を探し回って収穫するということはない。
そんな時間をかけていたら「ペイしない」ので、いつでも収穫できる近場の特定の場所に
「栽培地」を保有しているもの。
「山菜は不特定の場所から収穫してくるから危険」と理解しているとしたら、それは大きな
誤り。


(家の前の小さな畑には専ら自家消費用のレタスが収穫期を迎えている)

このコメントが記事になる可能性は低いかもしれない。
しかし、思っていたことをそのまま話したつもりでいる。
配達の途中だったので早々に失礼したが、駅長が「これが生産者の本音です」とフォロー
してくれたのが嬉しかった。

(補足)
一関市の面積1256k㎡は神奈川県2415k㎡の約半分にあたる。
栗駒山を抱き北上川が流れ、山間部もあれば平野もある。
それらを「一緒くた」にして扱うことこと自体に無理があるというもの。
コメント
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