安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係
今の季節に、条件の悪い畑で小麦の播種を行うことはリスクが伴う。
それでも「案ずるより産むが易し」となるに違いないと、やや「楽観視していた」のが良くなかった。
最初の畑の序盤戦で10kgを蒔き終えるまでは苦戦しながらも順調だったが、その後はトラブル続きで、
6台の播種機の内の半分が機能しなくなり途中で断念せざるを得なかった。

(左側の播種機は軸が折れ曲がってしまった)
枝豆のために購入した大事な播種機が壊れたショックで「小麦作りから撤退する」ことも考えたが、
脱サラ百姓の大先輩でもあるアグリ舞川の小野さんからアドバイスを頂戴し、ブロードキャスターを
使って「ばら蒔き」した後に、クローラーで鎮圧する方法で播種を続行することにした。
トラクターで耕起をしていると畑に残っていた枯れた雑草が絡み付き、それに土が
付着してロータリーが芋虫状態になり燃費が極端に悪くなる。
それを取り除くのに小一時間も要することが続き、耕起に日数を要してしまったが、
ようやく準備が整った。

小麦の播種は、天気に恵まれれば二日程度で終えられるが、予報はあまり芳しくない。
それでも、今の時季に「好天続き」を期待する方が無理というもので、多少の悪条件は
覚悟の上で強行突破するしかない。
エゴマは三カ所の畑て育てた。
その内の一カ所は生育不良で収穫を断念した。

不作だった原因を究明して次回に反映すれば「篤農家」の称号が得られるのかも知れないが、
残念ながら、そこまでの探求心は持ち合わせていない。
また、鎌が草刈機に、リヤカーが運搬車に変わった以外は昔のままの原始農法なので続けると
しても小規模とならざるを得ない。
一方、枝豆の「秘伝」の収穫は、途中ながら今日で終了することにした。
最後に残った川向の畑は生育不良と獣害が重なり、出荷前に一番稼働のかかる「選別作業」が
大きな負担となるためだった。
明朝からは「かおり豆」一本に絞るので稼働的には大分楽になりそうだ。
就農当初はエゴマや菜種、それに胡麻にも挑戦した。
それは販売目的ではなく「趣味の世界」だったが、エゴマについては若干ではあるが
産直で販売もした。
ただ、いずれも昔ながらの栽培手法だったため、収獲から完成品に到達するまでに膨大
な手数を必要とし、数年で頓挫してしまった。

ところが昨年、何かの機会にエゴマを食べ、その美味しさに改めて感激した生産部長は
エゴマ栽培の再開を決断した。
畑の空きスペースを活用し、稼働的にも負担のかからないよう配意しての再開だった。

そのエゴマが収穫期を迎えた。
ただ、収獲後も「干して叩いて選別して」と手のかかる工程が続くので食卓に上るのは
未だ先のことになる。
昨日、中耕除草を行った大豆畑には、生育環境に恵まれて大豆の背丈が伸び、畝間の雑草も
同様に繁茂している畝が有り、トラクタでは対応出来なかった。
放置すると雨等で雑草が大豆を道ずれに倒れ、手が付けられない状態となる。
「今が刈り取るラストチャンス」と捉え、法面草刈機を走らせた。

農薬不使用栽培では雑草対策がキーポイントとなる。
根こそぎ退治出来る中耕除草が効果的だが、出来ない場合は「次善の策」として刈り取るしか
ない。
「刈り取り」は2~3週間で雑草が復活してしまうのが難点だが、ここの畝は既に大豆が大きく
葉を広げ日陰を作っているので、雑草の復活を妨げることが期待出来そうだ。