安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係
早朝は「溝切り」、昼は「畑の耕耘」が二日続いた。
「溝切り」は今朝で終え、耕耘後の大豆の播種も半分を終えた。
「7月10日までに蒔けば、どんな大豆でも育つ」との古老の訓えを何とか遵守できる
見込みとなった。

(今年から「乗用」に切り替えた溝切り機を軽トラに積んで移動)
二毛作の大豆は全て「味噌豆」に切り替えた。
収穫後の乾燥調製は「JA施設の利用」を前提としたもので最低でも1tの収穫量を必要とする。
極端に発芽率の悪かった昨年の反省を踏まえ、一部の畑では「二粒蒔き」にも挑戦してみた。
それが「丁と出るか半と出るか」は秋の収穫期まで待たねばならない。
昨夜までの雨もあがり朝は太陽もチラリと顔を覗かせた。
早々に「麦刈り」の準備をしていたら急に雨が降り始めて止まらなくなってしまった。
「予報と違う」と嘆くところをグッと堪え、午後の天気の回復を待って「前倒しの昼寝」を
決め込んだ。
「果報は寝て待て」の格言通りに昼過ぎから天気が回復し、麦刈りが可能となった。
昨日残した家の周辺を素早く済ませ、コンバインは後山に移動した。
そして、心配されたトラブルも無く五時過ぎに今年の麦刈りを終えることが出来た。

小麦、米、大豆などの穀物類の収穫をしていると「食糧確保のための人類の知恵」を感じる
ことが多い。
生きる基本を忘れたかのような近年の「食糧軽視」に対しては必ずシッペイ返しがあるに
違いない。
作付けている小麦の品種は全てナンブコムギ。
多くの収量は期待できないが中力粉として「人気のある品種」となっている。
先日の指導会で刈取り適期は「七月に入ってから」との予測だった。
成熟が進んでいる大圃場の小麦でもそんな評価だったので、我が家の収穫適期は七月五日頃に
なりそうだ。

畑の置かれている環境で「収穫適期に差がある」のが実情だが、それでも乾燥調製をJAに依頼
する関係で一日或いは二日で一気に刈り取らねばならない。
しかも刈取り後は二毛作の大豆の播種を予定している。
それも出来れば「七月十日まで」に済ませたい。
そんなスケジュールは天候によってかなり変動する可能性がある。
梅雨空を見上げながら収穫適期を日々確認しなければならない。
小麦適期刈取指導会とJAの乾燥調製の受入れ会議に参加した。
一枚3haの圃場が連なる中里、舞川、長島の小麦畑を巡回しながら今年の作柄や
刈取り適期について普及センターの大友さんから指導を受けた。
色付いた広い麦畑を写真に収め紹介したかったが、ナント電池を外したカメラを
持参していた。

午後に後山の枝豆畑のネット外しを行った。
炎天下の10.4aの畑で長さ50mのネットを一枚一枚外す作業は大変だったが、
3haの畑を見学した後だったので弱音を吐く訳には行かなかった。
小麦には赤カビ病防止のため二度の薬剤散布が義務付けられている。
これを済ませていないとライスセンターへ乾燥調製を依頼できないことになる。

先週の一回目に引き続き午前中に二度目の散布を済ませた。
途中でにわか雨があったりしたが少雨だったので作業は継続し、最後となった
後山での散布を終えた時には青空が顔をのぞかせていた。
昨年はまばらに実った畑での「虚しい散布作業」だったが、今年は「手応え」を
感じることが出来た。