shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

センチメンタル・ジャーニー / いしだあゆみ

2010-03-23 | 昭和歌謡
 最近すっかり美人女性ヴォーカル専門ブログ化してきたこの “明日なき暴走” だが、 “お得意のロックンロールはどーした?” とか “ジャズはもう忘れたんか?” とか “もう空蝉状態になってるやろ~(^.^)” などといった声にもめげず(笑)、昨日に続いて今日もあゆを取り上げたい。それも彼女お得意の鼻歌歌謡ではなく、ポピュラー・ソングのカヴァーというレア音源ですぜ~(^o^)丿
 事の始まりは私が昭和歌謡にハマッてザ・ピーナッツや弘田三枝子、江利チエミ、青江三奈らのCDを買いまくり、彼女らの代表曲を一通り聴いて一段落した頃、ボッサ・マニアの 901 さんから “いしだあゆみのボサノヴァってないんかなぁ?” と聞かれ、彼女のディスコグラフィーを色々調べていた時に偶然見つけたのがこの「青いカナリア/センチメンタル・ジャーニー」というシングル盤だった。これは当時コロムビア・レーベルに所属していた歌手たちがポピュラー・ソングのカヴァーを競い合った企画物アルバム「ポピュラー・ヒット25年史」(上・下巻それぞれ2枚組)に彼女が参加した時の音源で、彼女は上記2曲の他に「ガイ・イズ・ア・ガイ」と「カラーに口紅」の計4曲を提供、そこから一連の歌謡曲シングルとは違う “ディスカヴァー・ポップス” シリーズとして1971年7月にシングル・カットされたのがこの「青いカナリア/センチメンタル・ジャーニー」というカップリングだったらしい。私は昭和歌謡だけでなく、アメリカの古き良き時代のポピュラー・ソングが大好きなので、愛するあゆが大好きなドリス・デイやコニー・フランシスのヒット曲をカヴァーしていると知った時は狂喜した。
 その後、ヤフオクでこのシングルをゲット、更に彼女の6枚組CDボックス「いしだあゆみ・これくしょん」を買ったら Disc-6 の最後にちゃーんと4曲とも入っていて大喜び、演奏とコーラスはジャッキー吉川とブルー・コメッツだ。
 まずは何と言ってもドリス・デイの代名詞「センチメンタル・ジャーニー」だろう。1944年にレス・ブラウン楽団のバンド・シンガーとしてレコーディングしたものが初演で翌45年には全米№1になっており、更に1965年に「センチメンタル・ジャーニー」というアルバムでも再演している。私的には後者のアレンジが好きなのだが、あゆは万人に知られた初演ヴァージョンのアレンジでしっとりと歌っている。凄いのは歌詞をすべて英語で歌っていながら全く違和感を感じさせずにジャジーな分囲気抜群のヴォーカルを聴かせていることで、凡百の日本人ジャズ・シンガー達よりも遥かに上手いと思う。
 「ガイ・イズ・ア・ガイ」も1952年にドリス・デイのヴァージョンで大ヒットした曲だが、日本では何と言っても江利チエミのヴァージョンが有名だ。歌い出しの “私のママが言いました~♪” からまるでチエミ姐さんが憑依したかのような軽やかなノリでちゃきちゃきした歌声を聴かせるあゆは只者ではない。ホンマに器用やねぇ(^.^)
 清楚を絵に描いたようなダイナ・ショア1953年のヒット曲「青いカナリア」は雪村いづみの代名詞のようなナンバーだが、この人の声はイマイチ私には合わないので、断然あゆ・ヴァージョンの方が好き。ヴォーカル物というのは最終的にそのシンガーの声が好きかどうかで決まるようなところがあるが、コレなんかまさにその典型と言えるだろう。
 「ヴァケーション」と並ぶコニー・フランシス1959年の大ヒット曲「カラーに口紅」は弘田三枝子や森山加代子らがカヴァーしている超人気曲だが、すべて英語で歌い通すこのあゆ・ヴァージョンもかなりイケてると思う。特に彼女の声が少しハスキーにかすれるところなんかもうタマランですわ(≧▽≦) 一応2曲アップしてみたんで興味のある方は是非聴いてみて下さいな(^o^)丿

センチメンタル・ジャーニー


カラーに口紅
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