土地をめぐり抗議が続く広東省烏坎村ですが、100キロ離れた汕頭市でも20日、大規模抗議が発生。広東省当局が推進している火力発電所による汚染に、地元住民数万人が抗議。当局は催涙弾などで鎮圧しました。20日、汕頭市海門鎮の住民2万人が地元政府に2つ目の火力発電所の建設中止を求めました。政府が対応しなかったため、住民らは鎮政府ビルを包囲し、占拠。昼ごろには、1万人近くが高速道路を塞ぎました。
地元住民
「華龍発電所はここに発電所をすでに一つ建て、もう一つ予定しています。発電所が石炭を燃やすと空気が非常に悪いのです。もう一つの建設には住民は皆 反対です。鎮政府にこれを訴えています」
一方、当局は大量の警官隊を出動させ、催涙弾などで住民を鎮圧し、警棒で殴る場面もあったそうです。情報によると、15歳の少年が死亡し、100人あまりが負傷。
地元住民
「群衆が離れようとしなかったので、催涙弾を打ち 皆 涙が出ました。1人殴り殺されたそうですが、2人死んだとのうわさもあります」
我々は海門鎮政府に電話をかけましたが、職員は情報提供を拒みました。
記者「海門鎮政府ですか」
海門鎮政府職員「ええ、今 色々と忙しいので、何も言うことはありません」
情報によると、地元当局は小中学生に当日帰宅しないよう発令したそうです。高速道路も封鎖され、事態の進展が注目されます。かつてきれいな海と漁港で有名だった汕頭市海門鎮。政府が定めたトリプルA級の観光地でもあります。しかし、2006年に火力発電所が稼動して以来、近隣地域や近海が汚染され、漁業も著しく後退。多くの漁師が失業に追い込まれました。二つ目の火力発電所の建設には、全員立ち上がって抗議を示しています。
@結局、我が国に偉そうなこと言ってきても内実はこんな事なんですね。全国へ波及することを期待しましょう。