Shizuko Diary

日々の記録として・・

戻り、報告です・・・

2011-10-27 22:19:55 | Weblog
研修から戻りました。

今回は「大震災を超えて」~地域の復興と自治の再生~のテーマで東北福祉大学の研修会に行ってきました。
全国から議員・民間・行政マン等々600名もの人たちが杜の都仙台に集まりました。
この度の研修費の一部は被災地に送られるそうです。

政府の復興構想会議の議長代理を務められた東京大学の御厨先生・・トップリーダーがどの様な方向で復興をめざすのか・復興格差が出始めているとのお話しがありました。

都市工学・農学博士の宮城県ご出身の東京大学の石川先生・・日本・中国での地震災害の現地調査をもとにお話しされ、まちづくりは積み上げが必要であり、復興を持続的に支援する仕組みが必要。顔の見える支援の1つとしてペアリング支援(対口支援)の必要性を説いていらっしゃいました。明確な対象で動いたのは姉妹友好都市や災害時連携都市などの関係があったところで、これからの復興まちづくりは長いプロセスで行政や産業・金融・福祉・教育など被災地の復興に関わる多様な主体の参画が必要であるというお話しでした。

復興のまちづくり、自治の再生と題して講演された前志木市長の穂坂先生・・首長と対等以上の権能を発揮できない議会。地方自治体は役割の重さや費消する行政経費からして「地方政府」と呼んでも過言ではない。議決権を持つ議会の役割は重い。そして自治体の統治構造は国における議員内閣制と異なり、首長と議会の二元代表制によって運営されている。議会と首長が「車の両輪」と言われる所以である。この統治構造は首長に予算編成権を含む事務の執行を主な役割として与え、議会には異なる住民の意思を行政に反映させるため、全ての議決権を与えている。志木市において大改革をされた先生ですが、「協働」の仕組みをどう築くかを話されていました。

パネルディスカッションの前に被災地、宮城県南三陸町の佐藤町長と岩手県宮古市の山本市長が現地報告をされました。


両首長さんのお話は、まず全国の皆さんへの感謝の言葉から始まりました。
いづれも議会最終日、佐藤町長は防災について話をされ、数日前に起こった地震の話をしていたときに、あの3.11の大きな揺れがあったそうです。
全国150の自治体職員の応援を得て住民基本台帳の復元、また山本市長からは情報の大切さを訴えられていました。
最初の報道でマグニチュード8、津波の高さは・・
あとで大きく修正された情報・・最初に首長としての指示を出すのに正しい情報を得ることが重要。そして公という概念・公という責任についてもお話されました。
多くの町民・市民、そして行政職員を亡くし、これからの復旧・復興、どういったまちづくりをしていくのか。
「宮古市は必ずや復興いたします」全国の皆さまからの暖かいご支援ありがとうございました・・と話を結ばれました。
そして、南三陸町では広域連合で小さい自治体を社会全体がサポートするシステム・・○○県は○○市を支援するというやり方。その方法で某県の知事から直々に不足の保健士を派遣していただいたということです。

研修に入った東北の地で車のステッカーに貼ってあった「日本はひとつ」の言葉が目に焼きつきました。

翌日は、塩釜港や多賀城市をまわりました。

土台を残し、跡形もなくなっている住宅地。
そのままになっている車の数々。
あれから7ヶ月余りが過ぎても今なお残る瓦礫の山。
右手から・左手から津波が押し寄せてきたと地元の方が教えてくださいました。
報道画面で見ていた光景ですが、目の当たりにしてやはりショックでした。
自然災害の恐怖・そしてこの度の被害の甚大さを肌で感じました。

災害時、議会は何をなすべきか?
危機管理の時に情報を吸い上げて提言していく。
住民に目線を合わせて、今どういう状況になっているのか情報を取りに来てそれを提供していく。
今を、ひたすらにべんきょうしていく
議員の役割・・心に残った言葉です


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