魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

運命達観

2021年09月01日 | 占いばなし

中国とインドは表裏の関係だが、今、不思議な現象が起こっている。
あれだけ爆発的な感染拡大で、デルタ株まで生んだインドで、今は感染者が激減し、抗体を持つ人が7割以上だという。しかも、インドはワクチン接種率が1割にも満たない。
インドメディアは、これはマネすべきではないが蔓延の結果だろうと、戸惑いがちに伝えた。
一方、徹底的な隔離政策の中国も、政府発表ではほぼ完全に抑え込んでいるという。
コロナで話題の両国は、当面、沈静化している。

カニ座の中国と、山羊座のインドは、幼児期と晩年を表す。孫と祖父母、始まりと結果
の因果関係であり、人知を超えた「運命」の世界だ。哲学のインドと商の中国、真反対のように見えて、実は同じ「達観」に生きている。生の意味を追い求めるインドと、天の下で生に専念する中国は、どちらも自己責任の放棄であり、自己コントロール意識がない、真の運命論者と言える。
ちなみに、この両者の影響を受けた天秤座の日本では、自己責任を、「おかげさま」と神仏や他人に置き換える。「対人、結婚」の天秤座は、他者をもって自己とする。神様仏様お人様の「おかげ」は、実は「自分のおかげ」を意味している。「おかげさま」や「させていただく」の乱発が聞き苦しいのはこのためだろう。
表裏の関係にある牡羊座と天秤座の根底にあるのは、中印とは異なる「自意識」の世界だ。

運命世界の中印によるコロナのキャッチボールは、人間の作為の空しさを示しているように思える。無作為のインドから作為の中国に投げ返されたコロナは、果たして人の手によって上手く処理されるのだろうか。
手の施しようがなく蔓延の果てに集団免疫を得たインドに対し、徹底的に封じ込めようとする中国が、もし最後の蔓延国になったら、コロナは人知を超えた神の意志、まさに「運命」だったことになる。
さて、どちらだろう???

「達観」を学ぶ
中国はわからないが、隠す必要もないインドの集団免疫は本当だろう。
これは、何度も言うように、パンデミックを抑えこむより、ウイルスにやりたいようにやらせた方が、柳に風の結果オーライになるということだ。
コロナ禍は体より心の病気だ。インドは身を痛めて心を守った。
コロナを抑え込もうとして、先進国はどれだけ傷ついたか考えるべきだろう。中でも、覚悟のない日本は、いまだに泥沼にいる。

コロナが始まった時から、感染抑止より、疾病の重篤性を判断し、抑えきれない最悪の事態を前提に、医療体制を構えるべきだった。
誰がいつ罹っても良いように、病状に応じた、療養、搬送、専用病床を整え、コロナに怯える必要はないと、国民を安心させることが先だった。抑え込み一辺倒で消耗するばかりか、医療体制はほぼ手つかずで、むしろ悪化している。
しかも、国民を安心させるどころか恐怖をあおり、心の病に陥れ、ワクチンだけが免罪符だと信じ込ませ、ブレークスルーは無視をする。
「無策」を絵にかいたような惨状だ。とっくに城門は破られているのに、未だに外ばかり見ている。
嗚呼!


最新の画像もっと見る

コメントを投稿