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この3月に行こうと計画していた2泊3日伊東、熱海の旅が、コロナで行き辛くなり、、しばらく様子をうかがっていたが、やっと決行してくることができた。
伊東の登録有形文化財のゲストハウスK’s house Ito onsenもリベンジで予約。
ここが思った以上にすばらしい宿だった!
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建物は大正末期に稲葉惣次郎氏により旅館「大東館」として建てられたと伝えられる。
その後、増築や改装などを繰り返し現在の姿になった。
この玄関の唐破風は昭和28年に改築されたもの。
戦後、お隣の旅館、「東海館」の所有者であった稲葉安太郎氏が購入し、
昭和23年より旅館「いな葉」として営業開始。
平成19年に旅館は閉業。
その後平成22年より、現在のK’s house Ito onsenとして、
海外からのバックパッカーなどの旅行者をターゲットに営業されている。
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スタッフの方のお話によると、今までは特に日本人向けには宣伝はしてこず、外国人のバックパッカーだけで十分需要があったそうなのだが、
このコロナ禍で、外国からの旅行者が減ったため、今後日本人向けにもアピールを考えなければと思われていたところだという。
建物の価値を理解してくださる方々に来てもらえたら、有難いとのこと。
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玄関ホールは欅の広幅板が貼られている。
左手に見えるガラス戸の向こうは坪庭。
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暗くなりがちな玄関に採光と風通しが考えられている。
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建物は、古い部分はできるだけそのまま残されて改修されていて、
廊下などにも、自然木が生かされた細工などがあちらこちらに見られる。
この右手の竹の間が今回宿泊した部屋。
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アップグレードしてくださったという部屋はリバービューの広縁付きの8畳間で、一人で泊まるにはもったいない広さと造り。
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窓の外は松川が流れる。
結局一日バタバタしていて、ここでゆったり座ってくつろぐ時間はなかったが;
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まずは部屋に案内される途中に廊下で目に留まったモザイクタイル貼りの洗面シンク。ゆったりとした幅広で、10mm角のモザイクタイルがびっしり貼られている。
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シンクの縁、壁面の縁はトーンの違った色が貼られていて、全面に貼られたやわらかいトーンのシンクを引き締めている。
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似たようなシンクが2階にもあり、両サイドのもの置き台のスペースがあったり、
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シンクの底のタイルの色などが違ったり、3階の物とは少しアレンジされてた。
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共同のトイレは、懐かしい感じの土壁が使われていて、
扉には細工が施され、
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小便器の床面には玉石タイルが貼られ、
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手洗いの背面にも紫のグラデーションのモザイクタイルが貼られてた。
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やはりタイルが気になるので、少し離れたお手洗いも覗きに。
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光りの加減がマチマチなのは、チェックイン後すぐと、夜、翌早朝と・・
写真を撮った時間が異なるためなので、悪しからず;
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御手洗いの扉を開けると、こちらもびっしりとモザイクタイル貼りに。
ブルーのタイルを基調に、黒で縁取り。
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10mm角のタイルなので、コーナーのアールは自由自在。
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亀甲竹が使われた、洗面所との境の壁。
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暗がりに?こんなピンクの洗面シンクも発見。
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4階には望楼もあって、上ることもできた。
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望楼は昭和4年頃、当時の評判の大工によって造られたとか。
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向かいにすぐ建物が建っているので、引きで写真が撮れないため、
望楼入りの全景を撮ることができないのだけど、、
この写真のドームの部分が隣の東海館から見た望楼。
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そして2階の大広間。
53畳の大広間、格天井には和風のシャンデリアが下がっている。
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中央仕切りの欄間には手の込んだ繊細な透かし彫りの彫刻が見られる。
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地元の彫師で伊東の社寺建築を多く手掛けていたという森田東光の作品だそう。
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鶴や亀、松など縁起の良い素材が細やかに描かれている。
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床の間には「えんじゅ」という木の床柱が、ゴツゴツした節だらけで
存在感を放っていた。
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もう一方は金屏風が立てられた小さな舞台に。
蒲団が積み上げてあったけど、団体客だと、この部屋に泊まれるのかなあ。
それはそれで、贅沢かも。
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和風のシャンデリア。
見どころがたくさんありすぎて・・
次回は各部屋の詳細と快適な共有スペースの紹介へ続く・・