下田の町には伊豆石を使った建物があちこちにゴロゴロある。
こちらは明治20年創業の酒屋、土藤商店。
伊豆石の壁面を覆う清酒「アケゴコロ」の看板がインパクト大。
店内にはこんなタイル貼りの冷蔵庫があった。
タイル貼りの冷蔵庫って初めて見たかも?
思わず写真に撮らせて頂いた。
酒店の向かいの蔵はギャラリーにもなっていて、
懐かしいホーロー看板がたくさん飾られている。
下田でも最大規模のなまこ壁の民家、雑忠。
元は廻船問屋だった家で、一面なまこ壁に覆われた家。
なまこ壁が途切れたところから、伊豆石の塀が続く。
ふとここが海に近いということを忘れてしまいそうになる。
なまこ壁の老舗の喫茶店、邪宗門。
この日はお休みだった。
赤い屋根とアーチ窓が可愛い美容室。
腰壁には石っぽい質感のタイルが貼られてる。
三島信用金庫下田中央支店。
モダンなデザインとなまこ壁の融合?!
2階のベランダの面格子。
ごく普通の民家もなまこ壁が使われている。
富士塗装と、ショーケースらしきものに書かれてた建物。
ショーケース土台はモザイクタイル貼り。
オレンジ色のマーブルタイルが縁を彩る。
こちらは伊豆石の倉庫。
地層の縞模様の入った伊豆石がいい味わいを出している。
伊豆石と言っても見た目も様々で、こちらは
白っぽい石に茶色かかっている。
伊豆石は雨などで水がかかると、緑に発色するそう。
江戸城の60%は伊豆石で造られたのだとか。
旧澤村邸のガイドさん情報・・
こちらの家の1階部分も黒っぽい縞模様がモダンな伊豆石が使われている。
このなまこ壁の建物は旧松本旅館。
築150年以上の建物で、現在は住居として使われているようだ。
ガラス戸には松本旅館の文字と電話のマーク
そして、旅館の前にあったシャッターが半開きだったお店。
チラッと見えた店内のタイルを私は見逃さなかった・・
キャー、プレーンな白タイルとマーブルタイルの組み合わせ、コーナーのアールが最高なショーケースのタイル台。
ちょうどお店の方もおられたのでお話を伺えた。
精肉屋さんだったお店は、中にもまだ背の高めなタイル貼りショーケースの台も。
店先にはモザイクタイルが天板に貼られたタイル台もある。
下のタイルの色が変わっているのは、なんと営業中、車が突っ込んできて、
破壊された為、その部分だけ、新しいタイルを貼り替えたとのこと。
縁のマーブルタイルが無傷なのがまたすごい・・
そして更にお店の奥にも案内してもらえて、そこにはタイル貼りの冷蔵庫があった!
先ほどの酒屋、土藤商店と同じだ~
少しこちらの方が大き目。
こちらも大正時代からのもので、残されているとのこと。
冷蔵庫の上部には役物タイルと雷文のマジョリカタイルが一列入っている。
ほんとに立派な冷蔵庫だ~
見せて頂いてありがとうございました!
こちらは可愛い佇まいに喫茶店?と思ったら、レストランやまがたという洋食屋さん。
大正11年創業のお菓子屋さん。
三島由紀夫が下田で過ごした時に贔屓にしていたマドレーヌの美味しい店だそう。
現在も手染めを続ける相馬染物店にはお祭り時に使われる鮮やかな染物が並んでた。
削り節が店頭に並ぶ鰹節店
なまこ壁と伊豆石の蔵を利用したカフェ、くしだ蔵。
下田の町にはいくつか手湯や足湯があって、こちらの黒船社の手湯には
前を通る度についつい浸けてしまった。
手が温まるとなんだかほっとする。
下田の町歩きはまだまだ続く・・