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生野クラブのタイル

2019-03-05 | 建築巡り・街歩き【兵庫】

先週末子供の卒業式も無事終え、翌日ぷにょさんとUさんと生野まで行ってきた。

ここ生野鉱山倶楽部の中に本業タイルが敷き詰められたお風呂があるとかで遠路はるばる18きっぷで駆け付けたのだった。

生野は以前家族で訪れたことはあったけど、銀山の坑内見学メインで、家族がいたのでここはスルーしてたみたい。

 

 

迎賓館生野鉱山倶楽部は江戸末期に活躍した生野銀山の山師の邸宅として明治19年に建築された。

その後三菱が保護施設、迎賓館として使用していたそう。

 

 

ちょうどこの時期は口銀谷地域でひな祭りが催されていて、あちこちでお雛様が飾られていた。

生野倶楽部にも立派な7段飾りのお雛様が。

 

 

建物は数寄屋造りの近代和風住宅で、あちこちに素敵な意匠が見られる。

こちらは扇子を散りばめたデザインの欄間。

 

 

凝った造りの違い棚

  

 

書院欄間には

 

 

うずら?が二匹デザインされてた。

 

 

そして今回の目的、本業タイルが敷かれた風呂場。

明治21年に有栖川宮熾仁親王が生野銀山に視察で訪れた際の宿泊所として利用された際に

用意された風呂と便所が残されている。

 

 

風呂の洗い場の床面と立ち上がりにびっしりと貼られたタイルは壮観!

 

 

そのデザインはおめでたい鶴と亀。

 

 

羽を広げた鶴が正方形の四隅に配置され、真ん中には四匹の亀が集合。

収まりのよいデザインだなあ。

 

 

片隅に浴槽。 

 

 

ここでUさんが取り出したのはスタンド式のライト。

ほの暗い風呂場がライトで明るく照らされ、思う存分タイルの写真が撮れた。

ぷにょさんはすかさず巻き尺を取り出し、タイルのサイズを測定。

タイルの大きさは15cm角、床に敷かれたタイルの目地幅は6.5cmだった。

 

  

その隣には便所が設けられていて、畳敷きの間に漆器の便器、壁には違い棚までつけられている。

トイレに畳敷きっていうのが汚れたらどうするのかと気になる・・

日常的に使用していたのではないだろうけど。

ところでこの、いかにも支えに手に持ちたくなる棒はなんと、着物を引っかけるためのものだとか。

なのでこの棒が渡されてるがお尻の方。

こちらが前だとばかり思ってたのでびっくり。後ほど訪れた生野鉱山職員宿舎の方が教えてくれた。

 

 

そして便所を囲む二方の壁面には欄間が入る。

こちらは大根をデザインしたもの。もう一方もそれらしき野菜。

トイレに大根、何か意味があるのかな?

 

 

男性用便所には青磁の便器に飴釉の細かいモザイクタイル敷き。

周りの壁は網代になっていた。

 

 

こんな飾り窓も。

 

 

こちらは茶室。

 

 

三菱の迎賓館になった時に改築された洋室にはこんなストーブ置きのついた造り付けの棚があった。

 

  

内側には飴釉のタイルがびっしり。

大き目のモザイクタイルの縁には濃い目にかかった飴釉の小さいモザイクタイルが縁取る。

 

 

周りの側面に貼られたタイルは貼り方に凹凸が付けられてて、いいアクセントになっていた。

 

 

もう一つ玄関のたたきにもモザイクタイルが貼られてた。

 

 

他にも欄間の凝った部屋がいくつか。

 

 

 

 

書院欄間の組子。

生野クラブを堪能できた。

 


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