そろそろ日も暮れかかって来たので、地下へ潜り、ヘルシンキの地下鉄巡りをすることに。
2019年のポルトガルのリスボンでタイルだらけの地下鉄駅に感激(メトロリスボンという本に)したことを発端に、それぞれのお国柄が現れた地下鉄のアート巡りをするのは、すっかり旅の楽しみの一つになっていた。
デザイン大国、フィンランドの地下鉄駅なので、これまた楽しみ!
ヘルシンキ地下鉄は、27年間の計画と建設により1982年に開業、それから20年に渡り、少しずつ延伸されてきた。
現在は、全長43km、2路線、30の駅に。
カンピ駅は、ごつごつした岩のトンネルのようなホーム、
天井に、世界中の都市名が書かれた矢印のような表示板が束になって突き出している。
カンピ駅、改札を出て上階へ上がると、こんなモザイクタイルが貼られた小山のオブジェが出現。
モザイクタイルは角が取れたふっくらしたもので、5、6種類のパターンの形がランダムに貼られてた
青い洞窟天井の駅、青い天井に合わせて、カンテラみたいな照明のカバーも濃紺が素敵。
タイル貼りの円柱を重ねたベンチも。
エスカレーターへの乗り口上には、タイルで迷路のような文様が描かれている。
改札階にも。
ホームが満点の星空のような幻想的な駅。
シンプルな照明を垂らしているだけなのにおしゃれに見えるのはなぜだろう?!
ブルーの間接照明が美しい駅。
車両が赤なので、青い照明が映える。
わあ~、これまた繊細な照明。
マッチ棒のような、細いラインのシンプル照明だけど、こんな風に、縦横上下に配置していくと、立体感も出て、天井は異空間のような美しさに。
床への反射もきれいだなあ。
そして改札階へ上がるエスカレーターの壁の青の鮮やかさ!
大胆に広範囲に使われた色が美しい。
こちらは、アールト大学のある、アールト大学駅。
茶色のパンチングメタルの鋼鉄天井が渋い。
鋼鉄板の間には、照明も仕組まれている。
エスカレーターから上階へ上がってくると、鋼板とコンクリート壁面との間のガラス窓からは、光が差し込み、外の風景が見えてくる。
暗めのライティングと外の光との対比がいいなあ。
たしかこの時、夜の8時とか9時だったけど、この明るさ。
タピオラ駅は、天井にずらりと並ぶ大きな丸い照明。
大きな円がインパクトあって面白い。
苔の人形で有名なアーティスト、キム・シモンソンの巨大な彫刻も。
タピオラ駅には、エスポー現代美術館があり、後日訪れた時、
地上にもこんなドットがモチーフとなった壁面に囲まれた通路があった。
プリントされた鋼板が縦横に並ぶユニークなデザインの駅。
照明はリング状になった軽やかなもの。
改札階へのエスカレーターの壁面。
ブルーの壁面なのだけど、他の駅で見たブルーとはまた違う。
ブルーだけで、どれだけの種類を見ただろう・・
どのブルーもハッとするような美しさ。
ヨーロッパの色彩の表現の幅の広さにつくづくすごいなと思ってしまう。
長いエスカレーターの先には、外の光が見える。
傾斜したガラスの壁面には、ホーム階で見た鋼板がバラバラとレイアウトされてた。
この日は、地下鉄巡りはこれくらいにして、ヘルシンキ中央駅へ戻ってきた。
この動物が描かれた照明が可愛い。半分壊れてるようだったけど。
もうかなり夜も深まっているというのにこの明るさ。
ぶらぶらとホテルまで歩いて帰り、ヘルシンキ1日目が無事終了。