m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

東京建築巡り2016【自由学園明日館・食堂】

2016-03-04 | 東京建築巡り2016


自由学園明日館の続き・・
食堂へ。
幾何学的なモチーフがちりばめられた食堂は、なんだか礼拝堂のような雰囲気。
当時の生徒たちは毎日のお昼御飯は給食の実習として自分たちで食事を作り、こちらの食堂で食べていたそう。
食育の先がけといわれる。





食堂にも大谷石の暖炉が





照明のデザインもとても複雑。
こちらも端材で作られたものだという。





食堂の椅子は遠藤新によるもので
予算の関係で同じ幅木から作られたもので、座面は二枚並べてつないである。
限られた予算の中でもデザイン性が損なわれていないのはすばらしい。





食堂には三方に小食堂が設けられていて、当初はバルコニーだったところを生徒の増加により
遠藤新の手で改築されたのだそう。









遠藤新による小食堂の窓のデザインも多様













食堂から中2階へ上がったところにあるミニミュージアムの柱





ライト設計の旧帝国ホテルのテラコッタ装飾の破片も





建物内部の床もテラスや基礎まで大谷石が使われている。
道を隔てて向かいにある遠藤新設計による講堂は現在修復中で見ることはできなかったが、
小1時間、説明を聞きながら見学ツアーではいろいろと裏話なども伺いつつゆっくり建物を楽しむことが出来た。
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東京建築巡り2016【自由学園明日館・会議室・大教室・ホール】

2016-03-04 | 東京建築巡り2016


池袋の喧騒から抜け出て、それほど駅から遠くはないのだけど、とても静かな環境の中にある自由学園明日館にやってきた。

門からしてかなり特徴的・・
自由学園明日館は大正10年に、羽仁夫妻が創立した自由学園の校舎として、フランク・ロイド・ライトの設計により建設された。
現在、校舎の方は移転していて、こちらの明日館は卒業生の活動の場として活用されているそう。
国の重要文化財に指定されている。
ひととおり写真を撮って回った後、2時からの見学ツアーに参加した。





建物の基本構造は、現在の2×4工法の先駆けと言われ、
中央棟を中心に左右対称の形に配置され、草原地帯に横方向に建てるプレーリースタイル(草原様式)
と呼ばれるライトの特徴的な建物様式で建てられている。
日本びいきだったライトは宇治の平等院鳳凰堂をイメージして建てたのではないかとも解説者の方が言われていた。





この柱の中は空洞になっていて、雨どいは表に出さずに柱の中に通されてるという。





幾何学的なデザインが印象的な柱は大谷石とのコラボで、木材部分は端材を利用して造られたとか。





ライトの特徴でもある分かりにくく小さな玄関





玄関入って右手にある会議室





妙に落ち着く空間なのは窓の桟、椅子の背もたれの角度、天井まで同じ角度で統一されているから。





大教室





ここで階段を上がり、いきなり低くなる天井・・





低くなった天井の圧迫感を和らげるかのように幾何学模様で作られた天窓があり、(こちらも端材を利用して)














天井が低く、押しつぶされた印象を持ちながら、ホールに入るが、





その低く暗い天井を抜けると目の前がぱーっと開け、ホールの明るい窓が目に飛び込んでくる。
部屋に入る人に意外性をもたらしてくれる造りになっているのだそう。





ホールの窓。
女学校の当時は毎朝の礼拝が行われていた部屋だという。





ここは現在はカフェとなっているのだけど、かわいい机と椅子が置かれている。
こちらの部屋もやはり、天井のライン、窓の桟、そしてこの椅子の背もたれのラインの角度が
全て同じ角度の平行線でつくられている





存在感のある大谷石と照明。





窓側から大谷石の暖炉側を見たところ。





こちらの壁画は生徒の書いたものなのだけど、長い間漆喰のなかに埋もれていたところ、修理工事の際に現在の生徒の手でよみがえったのだとか。





お茶付き見学券を購入してたので、後ほど友人とここでゆっくりティータイムできた。
+200円で珈琲&手作りクッキー付とは。
素敵なホールで至福のひとときだった。















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