m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

東京建築巡り【晩香蘆・青淵文庫】

2010-03-28 | 東京建築巡りの旅2010


梵寿綱シリーズから少し離れて・・
近代建築散歩を見ていてぜひ見たいな、と思ってた建物、王子にある国指定重要文化財、渋沢資料館の「晩香蘆」と「青淵文庫」へ。
内部公開は土曜日午後だけだったので初日にやってきた。

こちらの晩香蘆は、渋沢栄一の喜寿を記念して合資会社清水組(現清水建設(株))四代目当主が贈り大正6年に建てられた建物だそう。
軸組みは栗材、屋根は赤色の塩焼き瓦で葺いた木造瓦葺平屋建の建物。
見た目山小屋風でもあって、晩香蘆という名前は英語のバンガローからきているともいわれてる。
晩香蘆は内外の賓客を迎えるレセプションルームとして利用されていたそう。





この建物の内装がとっても素敵だったのだ~~
内部は残念ながら撮影禁止と調べていたので、外から内部をちょこっと撮ってみたが・・
この写真では全く美しさは分からないと思うけど、暖炉周りには黒に近いようなこげ茶のタイルが張り巡らされ、正面には「壽」の字の模様、
両側の小窓にはその薄緑色のステンドグラスが入れられている。
こげ茶と薄緑の色の対比がとても上品で美しい~
萩の茎の腰張りは繊細な和風。
天井は洋の雰囲気があって船底型で石膏のレリーフが施され、天井から下がる照明器具は真鍮の枠に光沢のあるあわび貝の薄片がはられたものでこの部屋に感動的にベストマッチしている。
和と洋が美しく上品に調和した素敵なお部屋だ。
ここは自分が今まで見た好きな部屋の内装ベスト5?に入ると思った・・
設計は当時清水組技師長だった田辺淳吉だそう。





玄関の照明





内外壁は錆入りの西京壁が塗られ、外壁の四隅は黒紫色のタイルが張られていてとてもシック。





外から見た暖炉横の小窓。
エメラルドグリーンがきれいなステンドグラス。









青淵文庫は渋沢栄一の傘寿(80歳)並びに男爵から子爵への昇格を祝い、当時の竜門社の会員が栄一に贈ったといわれるもの。
同じく田辺淳吉設計の建物で二階は書庫、一階は閲覧室となっていたが、こちらも賓客接待の場として使われていたという。





こちらも内部撮影禁止だったが一階の閲覧室と階段周りがとても美しい。
こちらのステンドグラスが四つ入れられている部屋が閲覧室。





渋沢家の家紋をもとにしたデザイン「柏」とお祝いを表す、「壽」、贈り主である竜門社の名前の由来である「登竜門」から「登り竜・下り竜」がデザインされている。





こちらは閲覧室の内部にも繰り返し使われていた「柏」の葉とどんぐりをデザインしたタイル。





タイルの周りを更に縁取っていた装飾。





「壽」文様のテラスの柵。





玄関に敷かれたモザイクタイル。





螺旋階段もシンプルでとても美しいものだった。
丸く出っ張っているところが外から見た螺旋階段部分。

この二つの建物を見て、田辺淳吉設計のものをもっと見てみたい!と思ってしまった。





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象印まほうびん記念館他

2010-03-28 | 子供と楽しむ施設・イベント
ショックーー;
先日、友達の子のピアノコンクールへ行った後、まちかどの近代建築写真展、そして象印のまほうびん記念館の見学へとはしごしたのだが、誤って写真を全て消去してしまっていた・・
やっぱり撮った写真はすぐにパソコンに取り込んでおかなければ、と反省;

その日、フェニックスホールで行われた大阪ジュニアピアノコンクールに友達の子が予選を通って本戦に出場するというので初めて見に行った。
3,4年生の部、というのでまさに我が子と同じ年代。
それが皆とても小学生の演奏とは思えないような技術と表現力!?
すごい演奏にびっくり・・唖然という感じだった~
それまで、友人宅へ行くとグランドピアノがあったり、賞状が飾ってあったりしてたんでさぞ上手いんだろうなあ~と思ってたがまさかここまでとは~
いいものを聞かせてもらった。
上手過ぎてうちの子の刺激にもならんかった?!

その後大阪港のまちかどの近代建築写真展へ。
今年の写真展のテーマは「個人病院」ということで、全国のレトロな病院の写真が大集合していた。
病院の建物はバラエティーに富んでいて、趣のあるかわいい建物がいっぱいで、
自分の見たものもいくつかあったのでいろいろと探しながら楽しませていただいた。
その後は一緒に行った友人親子と名物ハヤシライスのランチを。
あまりゆっくりする間もなく、三時にまほうびん記念館の見学予約をしていたのでその後、
天満橋へ。





まほうびん記念館は要予約、案内の方が一人ついてくれて1時間ほどかけて詳しく説明していただけた。
期待以上にかなり面白いところで写真もいっぱい撮っていたのに残念だ~~
イギリスで生まれたというまほうびん、ヨーロッパの植民地だった東南アジアで水が不衛生だったため需要が拡大し、日本の生産量の90%が輸出用だったとか。
そのため日本のメーカーのロゴにタイガーや象印など動物が多いのは輸出用として一目見て
どこのメーカーかが分かるようになっていたためだそう。
その他まほうびんの変遷などいろいろと詳しく説明していただき、
昔の懐かしのCMも見せていただいた。
象印、ということで象にちなんだコレクションの展示なども楽しめた。
写真は最後にいただいたお土産。
かわいい象のマグネットとボールペン、レトロなまほうびんがならんだメモ帳。

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