m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

新・逸翁美術館

2009-09-21 | 美術館・ギャラリー他


池田にある逸翁美術館の開館50周年を記念して新美術館が建設された。
先日、10月の開館に先駆けて近隣住民の無料特別公開があったので訪れた。
小林一三は阪急電鉄などを創設し、又政治においては商工大臣を務めたかたわら、さらには宝塚歌劇を創設、茶の湯を楽しむなど多方面に渡って活躍した人。





今回の記念展は「茶人 逸翁-茶の湯文化と小林一三-」ということで逸翁の茶の湯文化との関わり、収集した名品などの展示が見れた。
興味深かったのは、財力に任せて優れた名物ばかりを収集するのではなく、自分の目で選んださまざまな美術品を茶道具に見立て、いろんな工夫が凝らされたりしていたところ。
フランス・セーブルの壷を水指に見立ててみたり、ガレのガラスの小壷が茶器になっていたり、蓋置がビーズや鼈甲でできたナフキンリングだったり、はたまたエッグスタンドだったりと…驚くような発想やアイデア、しかもそれらがお茶道具としてしっくり収まってるところがとても面白かった。
金継ぎされた茶碗の形がちょっといびつだな?と思ったら、わざと別の茶碗の破片をつなぎ合わせていたりと遊び心のある演出にもびっくり。
さらには茶懐石で丼物を用いたり、主菓子としてか?菓子鉢にパンケーキが積み上げられてる写真などもあって、型にはまらないお茶の世界の新境地、みたいなものも興味深く見ることができた。
お茶の世界ってもっと形式にとらわれた堅苦しい世界という印象だったが、今回の展示を見てとても楽しい気分になった。





小林一三の自邸でもあった旧逸翁美術館(旧雅俗山荘)の建物は来年、小林一三記念館として開館予定だそう。
(2007年に撮ったもの)



コメント (4)
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