転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



プロ野球交流戦、本日デーゲーム、広島カープは対オリックス@京セラドーム。
なんと主人は、もともと、これを大阪まで見に行くつもりだったのだそうだ。
なぜかというと、大竹が投げる試合だとわかっていたから。

主人は、特定の選手個人だけに熱中するタイプのファンではないが、
やはり大竹のことは心にかかっており、応援したい気持ちが強かったようだ。
その遠征を実行に移さなかったのは、昨日カープがしょーもない負け方をし、
打率の良い広瀬が怪我までしたので、大いに気分が削がれたからだ、と言っていた。
しかし結果として、きょうの中継を見る限り、画面に映る観客席は、
アウェイだというのに真っ赤なカープファンで埋め尽くされており、
当日券で入ろうと考えていた主人は恐らく甘かっただろう、ということも判明した。
関西在住のカープファンたちが集結していたのだ。大竹のために。

大竹寛選手は優れた投手だ。
かつて、初期の頃はコケて「大ケケ」になることもあったが、
2009年にチェンジアップを身につけ急激に頭角を現し、一躍「神竹」になった。
150km/hを超える速球を投げられる、カープでは希有なピッチャーだし、
切れ味の良いスライダーもこの人の武器だ。
2010年春のキャンプ中の怪我さえなければ、去年だってエースだったに違いないし、
彼とマエケンとが揃っていれば、昨シーズンの結果ももっと期待できたはずなのだ。
だからカープファンなら皆、彼の負傷には心を痛め、その回復と復活を願っていた。

ファンが心配しつつも歓迎ムード全開で見守る中、
きょうの大竹の出来映えは、皆の期待にきちんと応えるものだった。
5回1失点、カーブも冴えていて、ランナーを出しても崩れることがなかった。
長いイニングを投げきることは、まだ体調面から難しそうだったが、
さすがは大竹と、ファンは満足しただろうと思われた。
大竹が今も立派であるだけに、怪我さえなければと残念に思う気持ちはひとしおだったが、
まだこの時期だし、またよく休んで、次回登板につなげて欲しいものだ。

そしてきょうは、「ながかー劇場」の永川投手も中継ぎに登場した。
私はろくに情報もないから、永川が居るとは知らず、
携帯の速報にアクセスしたとき永川からサファテに交代、とありびっくりした。
大竹とともに、この人も体調不良が続き、二軍でしばらくやっていたのだ。
主人によれば、ながかー投手もまた、きょうは言うことがなかったそうだ。
更に、選手会長・石原が、いつぞやみたいなデッドボールでの出塁でなく、
きょうこそ、カウント2-2からレフトスタンドへ勝ち越しホームランを放った。

9回表のこの1点のお陰で、きょうのカープの試合は得点は競ったが終わりヨシだった。
主人は大いに気をよくし、デーゲーム中継を見終わってから、
「買い物に行こうか!」
と言った。
もう十分、日も長いので、私も同意して、ふたりで隣の区のスーパーまで歩いた。
途中で、どこかのおじさんが自転車のタイヤに空気を入れる作業をしていて、
その無防備にかがみ込んだ後ろ姿を見ながら、主人が、
「かんちょー!、ってやりたくなるね(^^)v」
と私に同意を求めてきた。
いや、いくら上機嫌でも、私は、それは特にやりたいとは、思わないが(^_^;。

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6月号テキストが来た。

フランス語は欠かさず聴いている。
初級編も応用編もそれぞれに面白くて、気に入っている。
仏検2級を受けようかどうしようかと、4月からしばらく迷ってみたが、
二兎追う者は、の言い習わしの通り、
夏に小学校英語指導者資格の講座が終わるまでは他のことは待とう、
と思い直して、今回は出願しなかった。
そもそも、昨年から私の仏語力は全然変わっていないと思うので(汗)
もし今回受験したとしても、それは今後に役立てるための挑戦で終わるだろう。
9月以降、フランス語に集中できそうなら、秋季受験を目指したいと思う。

中国語も月~水曜日の入門編は休まず聴くようにしている。
ただ、8時15分から30分まで、という時間帯は、
主人の出勤時間に重なったり、ゴミ捨てに出なければならなかったりして、
今の生活時間帯の中では、結構邪魔が入ることも多く、残念だ。
中国語はこちらに予備知識がほとんどないから、
途中を聞き逃すとあとがわからなくなってしまうのだ。
しかし、いつものことだが、わからなくてもとにかく聴いていればいい、
と割り切って、『続けること』だけを今は心がけている。

将来、もし病気で寝付いたり、外出が難しいほど老化したりしたときに、
最低限、テキストが読める視力と、ラジオが聞ける聴力が残っていてくれるといいな、
と私はときどき願ってみることがある。
勿論、ラジオ視聴ができる程度の体力と理解力があってのことだし、
ラジオ視聴が可能な境遇であることも前提になってしまうので、
将来の希望としては、つまり贅沢なのかもしれないけれど。

もともと、外で遊んだり食事したりすることより、家で静かにしているほうが好きだし、
ラジオと語学テキストが自由に使えれば、たぶん私は楽しく過ごせるだろう。
今でも、NHKラジオのラインナップは、語学だけでなく、
漢詩や哲学や歴史の番組など、興味深いものがたくさんある。
私は、いつか体がきかなくなるようなことがあれば、
テキストを読むことが難しい状態であっても、やはりラジオは枕元においておくだろう。

旅行のため、就職のため、TOEICで○○点を取るため、等々の、
実質的な目的や利益を想定していて「せねばならない」語学とは違い、
今の私のラジオ学習は、純粋に自分の世界を広げるためだけにやっている勉強なので、
自分勝手に楽しむには、これほど適切なものはほかに無いと思っている。
語学のほうが、もしかしたら音楽を聴くことより気に入っているかもしれない。
私は音楽に関しては大変わがままな聞き手で、はっきりと好みがあり、
例えばピアノなら何でもいいわけではなく、全く聴きたくない作品や様式もあるが、
語学に関しては、やりたくない・聴きたくないなどというものは、今のところ無い。

語学は芸術ではないから、本質的に気難しく選び抜くようなものではなく、
受け手としての私は大いに寛容に・いい加減になれるのだ。そこがラクで心地よい。
その上、異国の人の生活や考えを感じること、外国の文学に触れること、等々、
語学を手にすることから開ける世界のイメージは、十分に具体的でわかりやすい。
CMもなく、けたたましい演出もなく、淡々と様々な語学の講座が続くNHKラジオは、
知っている言語も知らない言語も含めて、私にはとても好ましいものだ。

*********

ところで、6月号テキストは使われている紙質が変わった。
私は紙のことは詳しくわからないのだが、前月までのものより、
白くて厚めの紙になって、ぱっと見、とても質が良くなったように思える。
地震以来、紙やインクの製造会社にも影響が大きく印刷業界は大変、
と耳にしていたのだが、そういう状況と関連があるのだろうか?
私にとっては、今月のテキストのほうが紙が綺麗で有り難いのだが(^_^;。

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最近は晴れた日には、若干、暑くなってきたのを感じるが、
私は30度くらいまでなら「暑い」のはかなり好きなので、気に入っている。
春先よりもずっと強くなった、初夏らしい日射しを感じる頃、
私は一年でいちばん心身ともに活力が沸いて来るし、
更に気温が上がれば、子供の頃の、夏休みの楽しい気分を思い出すので、
夏の晴天に自然の風を感じながら過ごすのはとても気分が良い。

そう、冷房ではなく、木陰や縁側で感じられる普通の風が、
私にとっては、本来的に一番気持ちが良いのだ。
実家には私が小学校高学年になるまでエアコンが無かった。
山奥の寒村で標高が高く涼しかったし、田舎過ぎたせいで治安も良かった
(=村人以外が歩いている筈がなかった)から、戸締まりも不要だったのだ。
あの頃は、昼だけでなく夜だって、『トトロ』じゃないが縁側を網戸にして、
風を家の中にパーパー通して、虫の声を聞きながら、寝ていたものだ。
夏でも早朝の風は冷たいくらいだった。

もっと時代が下って、1980年代半ばになっても、
私の東京の下宿にはエアコンなどなかった。
暑いには違いなかったが、別に過酷というほどではなかった。
室温40度になった86年夏のある日だけは、このままでは倒れるかもと思ったが、
そのような話は例外中の例外で、普段はそこまで行かなかったから、
冷房を持たない下宿生活は、当時、私の知り合いの間ではおかしくなかった。
学生は質素だったし、私の感覚ではまだ、エアコンはワンランク上の贅沢品だったのだ。
あの頃は「暑いね~」と言いつつ銭湯に行き、帰りにアイスを食べていれば済んだ。

ところが、どうだ。全く、近年の夏は甘くなくなった。
最近は実家のあたりでさえも、真夏にはやはり気温35度などになるから、
エアコンをつけていない家は、もはや稀だろうと思われる。
オマケに、防犯の必要も出てきて、戸締まりしないで寝るわけには行かなくなったし、
あのような凄い田舎でも、住みづらくなっている。
ましてや、今、私が住んでいる程度の市街地になると、夏は例外なく猛暑だ。
長年、「暑いのが好き」と言い暮らしてきた私でも、
さすがに体温と変わらないような室温では、真面目にシンドいと感じるようになった。
私が暑さを楽しめる毎日は、きっと6月いっぱいで終わるだろう。

特に今年は、地震このかたの原発事故の反省や浜岡原発の停止などを受けて、
全国のほとんどの地域で節電を心掛けることになるはずだから、
連日35度を超えるような夏の二ヶ月ほどの間、冷房を控えて暮らせるものか、
仮にそれが体力的に厳しい状況となれば、どういう方法を採ることが可能なのか、
きちんと考えて行かなくてはならないだろう。
原発はイヤだが、自分は今まで通り十分に冷房して気持ちよく暮らしたい、
というのはナシだろう(^_^;。少なくとも、世の中の見通しが立つまでは。

とりあえず、先月からとっくに半袖半パンになっている主人は、
先日来「冷たい床が好き~♪」と言って廊下で寝るようになっているくらいなので、
冷房を使わないなどということになったら、一番先に弱るだろう。
彼の場合、冷房全くナシというのは生きていけないことに直結するので無理だが、
幸い、家にいるのが、夜になってから翌朝7時くらいまでの間だけなので、
家でのエアコン使用時間は、最大限に見積もっても家族の誰よりも短い。
次に暑がりの娘は、空調のある学校に出来るだけ居て貰おう。自習室もあることだし。
なんなら夏休みも毎日、学校で暮らしたらどうだね。
文化祭に向けた美術部の製作も、夏休みに頑張ってやってしまいなさい(^_^;。

あとは、節電のため家庭調理はできる限り少なくして、基本は外食、
……などという話になってくれれば、私は本当に生き生きできるのだがな。
あり得ないわねぇ。
とりあえず、電子レンジ使用は控えて、ガスだけで出来るメニュー優先だな。
ご飯も、可能な限りステンレス多層構造鍋で炊けば済む、という話か。
ジャーが使用不可ならば、残った御飯があれば翌日にチャーハンとか焼きおにぎりとか。
電子レンジも電気釜も持っていなかった、80年代の下宿時代とそっくりな感覚だ。
なんだか懐かしい(O_O)。
本当のところ、この程度で節電に貢献でき、
脱・原発が現実問題として議論できるものであれば、簡単で良いのだけれど……
それと同時に、いくら非常時とはいえ、
意地を張りすぎて熱中症で倒れてはモトもコもないから、兼ね合いも考えなければ。

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朝から漢詩の会に出たりして活動的に過ごしてはいたのだが、
きょうは結局一日、とても眠かった。
久しぶりにお腹がごろごろ動いていて、自律神経がおかしい感じもあり、
そのせいで眠気が強かったということはあると思うのだが、
朝の目覚め方がなんだか変だったことも、理由だったと思う。

そもそも今朝方は荒唐無稽な夢を見ていた。
前半は、小学生の娘を連れて、新しいマンションの棟内モデルルームを見学しており、
目の前にいた男性が一旦契約したのに、あとから気に入らないことが出てきて、
キャンセルしてしまったので、担当者が誰かかわりにと思ったらしく、
しきりと私に契約を迫るという内容だった。
夢の中で私は、きわめて愛想良く、
「主人の意向も聞かずに、私の一存では決められませんわ。ホホホ」
などとかわしつつ、
『んな、十億円ころころっと入ってないのに、買うワケねーだろ』
と思っていた。

その夢の後半はガラっと変わって、今の高校に通っている娘が登場しており、
「暑いな~」
と文句を言うので、見たら、冬の体操服を二重に着ていた。
上に着ているのは高校指定の学校名の入った冬体操服なのだが、
それをめくると、下にセ○ールで買ったようなジャージもどきを着ていた。
「そりゃ暑いわ。一枚にしないと。下のヤツは脱ぎなよ」
と言いながら見てみると、なんと娘は更にその下にキャミソールまで着ているのだった。
「こんな暑い時期に三枚も重ねて着ていたら、暑いの当たり前だがね」
「やだ!着てかないといけないんだよ!」
と夢の中の娘は変なところで強情だった。

こいつ、くーだらないことで何を逆らってんだよ、エネルギーの無駄だよ暑いんだろ、
……と半分怒っていたら、けたたましく目覚ましが鳴った。
起きた私は、とても眠かった。
ちっ、起き方に失敗した(--#)、というのが、きょうの最初に思ったことだった。
(--#)な気分は、起きたらすぐ一掃できたが、眠いのは今に至るも、残っている。

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去年の秋には、こんなことになり果てていた、うちのポインセチアのせっちゃんだが、
今は、背だけ伸びて、横幅のほうはスリムになった。
私は何もしていない。せっちゃんが自分で勝手に葉を落としてこうなったのだ。

まだ5月半ばだし、植え替えなどをすることは可能な季節であるようなので、
来週あたり、ちょっと100円ショップに行って、せっちゃんの新しい鉢を
買ってきてやらないといけないなあと思っている。
そして、やはり多少は散髪してやらないと、
このままでは上ばかり葉があって、下のほうはウスくて可哀想だ。

ちなみに昨年は、短日処理を全くしなかったので、赤い葉がひとつも出なかった。
その前の年は、遮光としては不完全ながらも毎晩段ボールをかぶせていたら、
冬には何枚かはきちんと赤くなったので、やはりあの程度のことでも、
しないよりはしたほうが、ポインセチアらしい彩りになるためには良かったようだ。
せっちゃん本人が、真っ赤な葉っぱが欲しいと思っているのかどうかは謎なのだけど。

それにしても、前に書いた通り、私は緑の手ならぬ炎の手を持つ女だ。
こんな私と一緒にいて、2008年晩秋以来、未だになんともなく繁り続けているなんて、
せっちゃん、怖いひと。私にはわかっていましてよ。

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・ほんやくコンニャクも終わったし、二台ピアノも無事にやれたし、
きょうは心身が緩んで、疲れが出た気分だった。
娘も体育祭代休で家にいたので、日曜日みたいな雰囲気だった。

・私は未だに「新山千春」が一発で読めることは少なく、最初は必ず「松山千春」に見える。
きょうも『新山千春すっぴん披露し後悔』というタイトルがニュースサイトに出ていて、
松山千春のあの顔は素顔ではなかったのか(ヅラですらなかった筈だろう)!!!
と本当に驚いてしまった。

・明日は英会話学校の授業で、「これまでの人生で一番怖かったこと」という
英語スピーチをしなくてはならない。……が、まだ何も考えていない。
というか、私のこれまでの人生で「怖かったこと」って何かなと考え始めると
これが案外、見つからないのだ。
凄い田舎暮らしをしていてイノシシにはよく会ったが、追いかけられたことはないし、
隣家が放し飼いにしていたボクサー犬に、祖母は咬まれたが私は襲われたこともなかったし。
地震は、01年3月の芸予地震(最大震度6弱、私のいた場所では震度5強)が最強だったが、
幸いなことに被災はしなかったし、結果としては怪我などもなく、
「シヌかと思った」というほどの出来事には、ならなかった。

確かあの日、家が俄にガタガタ言い始めたときには、皆で舅宅の居間にいて、
天井の照明が今にも頭上に落下して来そうなほど揺れたのを見たが、
私は、そんなことより、二階にひとりでいた娘を放っておけないと思い、
階段を駆け上がって上の部屋へ行き、娘の手を引いて階下まで連れてきた。
娘もさほどには動揺していなかった様子だった。
あとで訊いたら、家の揺れる音を娘は近所の工事の音かと思っていたそうだ。

それで、揺れが収まったあと見たら、舅と姑が手をつないでいたことと、
私が二階まで走って娘を連れてきた行為を「母は強しじゃ」と舅に褒められたこと(爆)、
という、妙なことしか記憶に残っていない。
私は一体、どういう神経をしていたのだろう。何も感じないほど深く動転していたのか。
記録を見ると、余震もあったことが書いてあるのだが、私は全く覚えていない。
現在なら、伊方発電所は無事!?とまず気にするところだが、当時はそれも全然考えなかった。
「今になってみるとあのときの自分が怖いと自分で思う」話だな、これは(汗)。

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モーツァルトのピアノ協奏曲第27番第2楽章の本番だった。
良いホールで、上等な楽器で弾くのは本当に幸せだった。
しかも、ひとりでは実現できない、「二台」という形式を
演奏する側として体験できたのは、私には素晴らしいことだった。

ミスタッチという意味では失敗した箇所がひとつあったが、
気をつけようと思っていたところは、ほぼ忘れなかったので、
ともあれ無事に弾けて良かったと今は嬉しく思っている。
第2ピアノを弾いてくれた友人にも、心からの感謝を!
ありがとうございました~<(_ _)>!!

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雪組全国ツアー公演が広島に来ていたので、観た。
お芝居が『黒い瞳』、ショーが『Rock on!』。

『黒い瞳』がプーシキンの『大尉の娘』だというのはわかっていたのだが、
私の中ではこれは80年代の宝塚の演目のような気がしていて、
さて誰が演った何組のヤツだっけなと思いながら、調べないまま会場に行ったら、
見始めてから、「おお!これはリカちゃんのプガチョフ!!」と思い出した。
『ステンカラージンの子供たちよ!』、ってヤツだ。
初演は98年月組で、主演は真琴つばさ、相手役が風花舞、
そして私の記憶に鮮やかに残っていたのが、二番手リカ(紫吹淳)ちゃんだった。
彼女の演じたプガチョフは、私の中では今でも、
非常に魅力のあった男役として、大変ランクの高いところにいるのだ(笑)。

きょうの配役は、その98年に初舞台を踏んだキム(音月桂)とまっつ(未涼亜希)が
それぞれトップと二番手の男役で、娘役はミミ(舞羽美海)ちゃんがヒロインを演じていた。
98年月組版と比べたら毒々しさは全くなくて、褒めて言えば洗練された舞台だった。
若々しくて、主演クラスも脇も皆それぞれに芸達者で、
地方公演ならではの大きな役がまわって来た生徒さんもあり、
全体としては、とても楽しく見せて貰った。
見終わった私の気分としては、95パーセントは「良かった♪」だった。
だから以下に書くことは、私の感想の残り5パーセントの部分についてだ。

ロミオとジュリエット』を観たときにも書いたことと重複するのだが、
私のイメージでは、キムは何でも出来て、綺麗で、そつがなくて、
全く文句のつけようのない主演者で、……だからこそ、ちょっとだけ困ってしまうのだ。
宝塚というのは元来がとても「ヘン」なもので、そこに魅力があると私は思っているので、
それを全く「ヘン」でなくスラリと演ってのけられると、
どうにも落ち着かない気がしてしまうのだ。
幾度観ても、私としては、注文をつけるところがない・ツッコんで笑える要素がない、
というのがキムの凄いところでもあり、困ったところでもあると思わずにいられない。

まっつも、全く破綻なく、とても巧みに演じていたし、
「こんないい曲だったのか!」とびっくりするほどの歌唱も聴かせてくれたし(逃)で、
キムとのバランスも素晴らしく、この上なく巧い二番手だったと思う、
……のだが、やはり、リカちゃんの、妖気の漂うような色気ある男役ぶりとは違い、
毒気を大半そぎ落としたような、実にスッキリしたプガチョフだった。
濃い男役が観たい私としては、幾分、物足りない思いは残った。
上手だなあ、と心底感心はするが、未涼プガチョフなら私は狂うところまでは行かない。
勿論、キムとの釣り合いの問題があるから、彼女のほうも自分勝手な造形はできない、
という事情だって十分に察せられたのだけれど。

主役・準主役がこれだけ洗練されていると、その分、脚本の強引なところとか、
ご都合主義的な展開が、悪目立ちしてしまうという問題も、正直なところ感じた。
そういう脚本的に無理矢理な部分というのは、だいたいが、
演技者の「芸」を際立たせるために構成された箇所なので、
再演などで出演者が違って「芸」の質が変わってしまうと、もはやそれらは不要になり、
ただの脚本的な「ほころび」になってしまう場合が少なくないと思うのだ。

折しも、会場で配られていた次回全国ツアーの案内には、
12月に月組が『我が愛は山の彼方に』を持って来ると書いてあった。
初演の峰さを理のは、映像では観たが生ではさすがに観ていなくて、
後日記↑壮大な勘違い。初演は峰ちゃんではない。71年で鳳蘭だった!)
そのあと99年だったか、星組の稔幸が大劇場で演ったものが、私のいちばん近い記憶なのだが、
うぅむ……、あれは『黒い瞳』どころか、きっともっと凄いぞ(汗)。
まともに演じたら、ダサくて、ド演歌で、大変なことにならないだろうか。
冗談でなく、猿之助の「俊寛」並に大仰に演らないと脚本に耐えられないと思うぞ(逃)。

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三日ほど雨が続いていたが、きょうは晴れて気持ちの良い天気になった。
ほんやくコンニャクの論文もようやく終わって明日納品の目処が立ち、
きょうは掃除して洗濯して、英語やって仏語やって、
買い物して銀行と郵便局に行って、帰ってきてモーツァルトを練習した。
ああ。なんて良い日なんだ。
私はこういう、変わったことの無い日が一番好きなんだ(*^_^*)。

先月、母の日のカーネーションを、実家の母宛てと自宅宛てと二組、
生協に注文して、連休明けに届いたのだが、
一週間経ってもまだ綺麗で、目を楽しませてくれている。
最初はもっと分量があったので、我が家のぶんは姑の写真の前に飾っていたのだが、
赤いカーネーションが先に終わってしまって、今は残りを出窓に置いている。
まだ、いくつかつぼみもあることだし、もうしばらく眺めていられそうだ。

こういう何気ない日が、不意に、地震や津波で消えてしまうものなのだ、
ということが、今は本当によくわかった。
以前から私は漠然と、「来年もこんな日が同じように来るものなのかなあ」と、
特に根拠もなく、なんとなく心許なく思うことがときどきあったのだが、
「やっぱり来年が来ないことって、誰にでも本当に起こることなのだ」
と、今年はとりわけ実感できた。

以前の私が抱いていた不安感は、主として私的な次元のもので、
自分も家族も周囲の皆も、変わりなく平穏無事でいられるように、
ということだけを願っていたのだが、
今はもっと社会的な単位の話で、日常生活が明日も維持されるというのは
実は、それだけで随分と希有なことなのだと、しみじみ思うようになった。
だから尚更、こういう何もない日には、感謝したいと思っている。

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春から地震でえらいことになるわ、5月に台風1号から日本に来るわ、
今年は世の中が狂っている、と思っていたが、やはり間違っていなかった。
セ・リーグの順位表を見て私は確信した。

  1位 ヤクルト
  1位 広島
  3位 横浜
  4位 中日
  5位 阪神
  5位 巨人

あり得ないだろう、これは。
あまりにも見慣れない順番だ。上から下まで全部おかしい(殴)。
○ちゃんねるの「横浜 強過ぎ」スレッドのネタかと思ったぞ。

巨人が阪神同率最下位、などというのは14年ぶりだそうだ。
14年に一度の現象って、気象の話題でもこの頻度なら結構ニュースになるんじゃないか。
更に、鯉のぼりが泳がなくなっても首位にいるカープって、何十年ぶり?(逃)

そういえば先日、笑ってしまったのだが、今年、カープのグッズに、
これまでの「カープ坊や」に加えて「カープ坊主」なるキャラが登場していた。
ダジャレではない。本当に袈裟を着て数珠を持ったカープ坊やだ(^_^;。

なんでカープ坊やが出家したかというと、今年が親鸞聖人の750回忌だから。
広島は言わずと知れた安芸門徒の街なので、本願寺派の寺院が中心となり、
浄土真宗開祖・親鸞聖人750回忌記念事業として、このキャラを考案したそうだ。

神も仏も広島を応援している!?好調の原因は「カープ坊主」にあり。(Number Web)

考案するほうもするほうだが、それに乗った球団も球団ではないかね。
もう、その、なんもかんも一緒なノリがカープらしくてエエのか、この際。

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