転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



舅宅の雨といがいつの間にか壊れていたので、
先日、主人の知人の業者さんに見積もりをして頂いた結果、
この週末に修理をすることに決まり、
きょうは、そのための足場を組んで貰う作業があった。

舅宅は、狭い庭に梅や桜や松などがいろいろあるうえに、
屋根の勾配が急なので、上へ乗っての作業も危険ということで、
全体に足場を組むことになったのだ。
雨といだけなら、もともとそんなに高額な話ではなかったのだが、
ハッキリ言おう、足場のほうが雨とい本体の二倍くらいした(泣)。

だが、雨といは大事だし、こういうメンテナンスは必要なものだから、
勿論、この出費は主人も納得してのことだ。
何より、二階屋根の雨といが、途中で外壁から外れていて、
雨が降ると、二階から下の物置へむかって水が細い滝のように流れ落ち、
かなりの音が、隣家にも響いているらしいのだ
(隣家の奥さんは私たちを気遣って、とても遠慮がちに仰ったが、
話を総合すると、雨天の状態は、そうとしか思われなかった・汗)。
これを、とにかくなおさないわけには、行かないのだ。

業者さんは、特に庭の真ん中にある桜を傷つけないよう、
慎重に作業をして下さっていた。
もうさすがに花の季節は終わって、葉桜になっていた。
舅が、春になるといつも部屋から眺めていた桜だった。
夏には木陰にデッキチェアをおいて煙草を喫っていたものだ。

『年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず』
桜を見上げながら、じーちゃんのことを考えていたら、
漢詩の会で習った劉希夷(りゅうきい)の言葉が
なんだか、とても実感を持って理解できた気分だった。

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